初日 最新 目次 MAIL HOME


しもさんの「気になる一言」
しもさん
MAIL
HOME

My追加

2018年02月18日(日)
落語の面白さは、イメージを広げられること

翌日の「柳家花緑」独演会に先がけて、前日の夜、
第208回泉のまちカレッジ「花緑のよもやま話」と題して
彼の落語に対する想いを始め、生き方に関することなど、
緊張せず、ゆる〜い感じで、耳を傾ける機会に恵まれた。
書籍も出版している彼の生き方については、後日紹介するとして
やはり「落語について」のメモを紹介したい。
800人のうち25人しか、二世の落語家がいないということ、
落語家は、募集もしないし、師匠選びから始まる職業、ということ、
また、半分の落語家に弟子はいないという事実など、
ちょっと変わった視点で、落語という世界について話してくれた。
その講演の中で、私が質問したかったことを簡潔なフレーズで表現し、
思わず、これこれ・・とメモしたのは「落語の面白さ」について。
彼は、9歳で始めて人前で話し、現在の46歳までずっと楽しそうに、
そして、その話芸で周りを幸せにしてくれた経験をもとにこう語った。
「落語の面白さは、イメージを広げられること」
逆に言うと「その絵(場面)が浮かばないと、客は飽きる」と言い切った。
確かに「絵(情景)が見えてくると、どんどん引き込まれていく」。
みんなが、テレビや映画のように同じ映像を見ているのと違い、
それぞれの知識・経験から、思い浮かべる絵(場面)が違う中、
一人ひとりの頭の中に、そのイメージを広げられるという話術は、
落語家ならではの醍醐味というか、まさしく「話芸」と言えそうだ。
その意味を、翌日たっぷり実感することになったことを付け加えたい。