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2018年02月14日(水) ■ |
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きっと、あなたも79%の一部ね。子どもを亡くして離婚した夫婦よ。 |
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映画「素晴らしきかな、人生」(デビッド・フランケル監督)から。 賛否両論のある映画として、解釈もいろいろ。そこがまた面白い。 題材となっている「愛」と「時間」と「死」については、 「この3つが地球上のすべての人をつなげる要素だ。 誰もが求めたり、避けたいもの。誰もが買ってしまうもの。 なぜなら、人は常に、愛を渇望し、時間を惜しみ、死を恐れるからだ」 主人公が冒頭に説明するシーンのこの台詞で、理解できる。 この3つに宛てた手紙の内容は、ちょっと理解しにくい。 また商品のキャッチコピーとして引用された 「殻を脱げば、人生は変わる・・それは脳に響く感じ。 殻を脱いで、人生を変えよう・・心に響く」が意味ありげに存在する。 そんな中、私が選んだのは、主人公がある女性に言われた台詞。 「きっと、あなたも79%の一部ね。子どもを亡くして離婚した夫婦よ」 この一言は、鑑賞後に書き出したメモの中で一番光っていた。 ラストシーンは「どんでん返し」という表現で片付けるのではなく、 もう一度、場面設定を確認して観直してみると、新しい発見がある。 「気になる一言」に選んだフレーズも、二人の関係性が変わると、 こんなにも意味が違うのか・・と、脚本に拍手を送りたくなった。 この作品、2回観ないとその面白さがわからないかもなぁ。
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