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2017年11月20日(月) ■ |
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子どもが読むのが子どもの本ではない |
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書籍「読書からはじまる」(長田弘著・NHK出版刊・201頁)から。 次に紹介するのは「こどもの本のちから」という項目。 まず最初に「本は、年齢で読むのではない」と言い切り、 「本を読むというのが、新しいものの見方、感じ方、考え方の 発見を誘われることでないなら、読書はただの情報にすぎなくなり、 それぞれの胸のなかに消されないものとしてのこる何かを もたらすものとしての、読書の必要は失われます」と。 さらに「子どもが読むのが子どもの本ではない」 「年齢によって、本を考えることをやめたい」とまで。 「年齢によって、限定されない読書の楽しさ」を提案している。 「子どもの本というのは、子どものための本なのではありません。 大人になってゆくために必要な本のことだというのが、 わたしの考えです」というフレーズにぶつかり、感激した。 子どもの本になくなてはならない「物語の三原則」は、 「古くて歳をとったもの」「小さいもの、幼いもの」 「大切なもの」を示してあげることだと理解した。 どの図書館でも「子供と大人」でフロアを分けたりするから、 私たちが子供用の楽しそうな図鑑を見つけられないんだよなぁ。
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