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2017年08月22日(火) ■ |
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大人が子どもに何を残すのかを考えることだって |
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映画「じんじん」(山田大樹監督)から。 今や、北海道上川郡剣淵町は「絵本の里」として知られている。 約3300人の小さな町が、どうして全国的にも有名になったか、 それが知りたくて、映画を観たというのが本音である。 その答えは、映画の中にしっかりと表現されていた。 町じゅうで、子供たちに絵本の読み聞かせを続けているおじさんたち、 その中心人物、佐藤B作さん演じる「高峰庄太」の妻役、中井貴惠さが、 こんなセリフをさらっと口にする。 「本当のまちづくりっていうのは、 大人が子どもに何を残すのかを考えることだって」 全国の多くの町と同様に、人口が減少し高齢化が進む中、 彼らなりに「まちづくり」に対し真剣に向き合ってきたことがわかる。 そして(たぶん)、多くの町民が危機感をもち「まちづくり」とは何か?と 試行錯誤してきたに違いない。 だからこそ「本当のまちづくり」という言い方になった気がする。 気付いのは「大人が子どもに何を残すのか」ではなく、 「大人が子どもに何を残すのかを考えること」ということ。 みんなで考え、みんなで知恵を出し合い、そしてみんなで行動に移す。 それを知った、全国の絵本作家さんたちが惜しみなく、参加協力する。 だからこそ「北海道上川郡剣淵町」は、有名になったのだろう。 まちづくりは行政の仕事だ、と考えず、町民自ら考えること。 これが、本当のまちづくりなんだよなぁ。
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