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2017年03月12日(日) ■ |
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この歌を輝かしたのは、君が届けた「イキガミ」です |
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映画「イキガミ」(瀧本智行監督)から。 国家繁栄のために、選ばれた若者に死亡時間が書かれた 「逝紙(イキガミ)」が配達される。(24時間後) 物語の設定としては、めちゃくちゃなのだが、 それを前提に考えると、なかなか考えさせられる作品である。 原作は、コミック「イキガミ」(間瀬元朗作)。 気になる一言は、その中の1人、田辺翼くんが 限りある時間の中で熱唱する「道しるべ」が、感動を呼ぶ。 「イキガミ配達人」の主人公が、 「死の宣告」が自分の仕事ということに悩んでいたところ、 上司役の笹野高史さんが、自信をつけさせるように言い切った。 「この歌を輝かしたのは、君が届けた『イキガミ』です」 黒澤監督の映画「いきる」で、主人公が癌を宣告された時と同じ。 人間、何かきっかけがあれば、輝けるのに・・と思う。 それが、死を宣告される「イキガミ」でなければ、もっといい。 そんなことは誰でもわかっている。しかし、現実は難しい。 その場では感動してもまたもとの生活に逆戻り。 この結末も、映画「いきる」と同じではないか。進歩したい。
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