2002年05月06日(月)
走り書き。 手紙飛ばし 3(終)
さて。 一日分?飛ばして走り書きの続き、完結させましょか。 れっつらごぉ〜。
すみれの声に、話を中断。 「何ができたの?」 「あのね、おねえちゃんとおにいちゃん!」 「「へ?」」 満面の笑顔ですみれが二人に渡す折り紙。 「これって……雛祭りのお雛様とお内裏様?」 「すみれ、なんでこれが俺たちなんだ?」 不思議そうに自分を見る伊里と蓮華(れんげ)に、 「おひなさまとおだいりさまはごふーふだって、おばあちゃん言ってたの。だから、おねえちゃんとおにいちゃんなの」 おばあちゃん、は蓮華の祖母でもある人だ。現在胸を患って入院中である。そもそもすみれが折り紙を色々知っているのはそのおばあさんの影響なのだ。 「「……………………」」 二人、顔を見合わせてしばし沈黙。 「――俺と真樹は、夫婦じゃないぞ?」 「なかよしさんは、ごふーふになるかもしれないって言ってたの」 「――わたしたち、仲良しさんに見えるの?」 「うん! おねえちゃんとおにいちゃんに、あげるの!」 それでね、ともう一つ取り出す。 「これ、すみれ!」 一回り小さい、お雛様の折り紙。 「おだいりさまね、うーんと、『そのうち』つくるの」 『そのうち』という単語を思い出してにっこり笑顔。 なんというか……この子には、負けた。 「ありがと、すみれ」 すみれの頭を優しく撫でて、蓮華は笑った。 「……まだ夫婦なるかわかんないけど」 ぎょっとして固まる伊里。 「あの、真樹??」 その言葉はつまり――可能性が零ではない、と? 「さーて、帰ろっかー」 「うん! おにいちゃんバイバイ!」 「……あぁ、バイバイ」 ――はぐらかされた。 玄関で二人を見送る。 「今日はほんとありがとね、伊里」 「またなんかあったら言えよ。俺ができることだったら」 「うん。またね」 片方の手を振り蓮華にもう片方の手を引かれたすみれの姿が、ぱたんという音と共に見えなくなった。 「……ま、いいか」 部屋に戻りながらコリコリ肩を揉み解し、ふと思う。 ――窓から二人が見えるはず? がらりと窓を開けて、しばらくすると二人が出てきた。 声をかけようか? ……さっき言ったしなぁ。でも言わないのも怪しい奴だな。 ぼんやり見送っていると、不意に蓮華が振り向いた。 「!」 目を丸くする伊里を見るとにっこり蓮華が笑って 「伊里ー、何か無くても何でも聞いてあげるからねー」 「え??」 「あ。おにいちゃーん、こんどすみれね、おねえちゃんとおべんとつくってくるのー」 「あ、あぁ」 今度こそ去っていった蓮華とすみれに、窓辺で微笑む。 「――ありがとな」
おしまい
……あ、終わった。(笑) よーわからん!(爆笑) というか、これ、冒頭の部分をお話にしちゃったらゴロゴロ来ただけだからなぁ。 この3、最後の前まで書いて、でも時間あれだったからやめて保存しといたら 書いたのは4月23日だったらしい。(笑) 走り書きなので、これでおしまい。 となり下の小説に置くつもりは無し。 お遊びさ♪ だってここ、木陰だから。
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