女房様とお呼びっ!
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2008年03月10日(月) 消息

先日テレビを見ていたら、懐かしいひとが画面に映った。
昔馴染みとはいえ、見知った顔にそうして会うのは、なんだか面映い。

テロップには立派な肩書きが記されて、偉くなったんだなぁと思う。
確かに名前に続く括弧とじの数字を見れば、重責を担ってしかるべき年齢だ。
正直、えっそんな歳になったのかと思ったけど、
私だって同じように年喰ってるわけで、我ながら間抜けな反応である(笑



最後にご一緒したのはいつだったか。
もう長いこと音沙汰なく、既に携帯の番号は失った。
それでも何かよすがはないかと、名刺フォルダを繰ってみる。
平成10年4月某日、これが初対面だったらしい。

そのときの記憶はもう殆ど薄れているが、その後、
仕事帰りに待ち合わせては渋谷で飲んで、ラブホに泊まったこともあったっけ(笑
ま、そんな不埒な脱線もありながら、会う度、とても楽しかった。
来し方たくさんの人と関わってきたけれど、
そんな感じにすぐ思い出せるほど、印象に残っているひとだ。

思い出すごとなお懐かしく、駄目もとでメールしようと思い立ち、
新規画面を開いたものの、何も書かずに閉じてしまった。
メールの不着を懸念したのではなくてね。
今や立場のある彼に、もうこちらから連絡してはいけない気がしたから。

一旦取り出した彼の名刺をフォルダに戻し、パタンと閉じる。
もうこれ以上迷わずに済むように、大きく肩で息をした。



彼がもし、かつての級友とか仕事仲間だったら、
いや、たとえテレクラ絡みのセフレであっても、こんなふうに迷いはしない。
そういう部分で、私はかなり厚顔だ。
駄目で元々なんだもの、メールくらいはしてみるだろう。

けれども、それすら踏み止まってしまうのは、
彼と私の出会いがエスエムを介したものだからだ。、
つまり私は、彼の、世に秘するマゾの部分を知っている。

十年経ったからといって、まさかMの性がなくなったとは思わない。
しかし、ご自分なりに決着をつけた可能性はたぶんにある。
何より、私のことなど忘れ去ったかもしれず、あるいは思い出したくないとか。

ま、そんな推察はさておいても、
一方的に消息を知られて、自分の性癖バレてる輩から連絡寄越されたら、
誰だって戸惑うし、困るのは必至だ。
いくらかつての盟友であれ、やっぱご迷惑には違いないものね。

そんなわけで彼のことは、
まずはお元気そうで何よりと、嬉しく思うくらいで留めることにした。
ちょっと寂しいけれど、そんなもんだ、うん。
 


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