女房様とお呼びっ!
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2001年10月13日(土) おしっこ随想 #3

SMを忘れた私が、再び、その言葉に出会ったのは「犬」と巡り会ったテレコミだ。
そこには、私には全く未知の領域だった「S女M男」の概念と言葉が溢れていた。
女王様なんて、鞭と蝋燭片手に高笑いしてる漫画チックなイメージだった私には、
どれもこれもが驚きの対象で、その中で「ご聖水」という仰々しい言葉を知った。

自らを奴隷と貶め、主を仰ぐ嗜好は、様々な用語を生む。それはかなり奇天烈だ。
少なくとも、それまで聞いたことのない言葉達。主の何をも崇め、麗々しく奉る。
「ご聖水」はおしっこのこと。「黄金」はうんこのこと。唾は「お唾」だ。ワォ!
「ご聖水」を「拝受」して、有り難がって飲むと言う。美味しいんだって。ウソォ!

ここでモノホンの宗教を引き合いに出すのは憚られるが、聖水の本義は清らかだ。
けど、エロ絡みで使われるとは、本物の神様はどう思ってらっしゃるかしら?(笑
ただの汚物が幻想を纏って、神聖にして求められるものになる。凄い発想だねぇ。
でも、愛しい「犬」も憧れてるらしい。主様としては、是非下賜してやりたかった。

・・・・・。

さて、初めてのSM体験ではM側にいて、蛇口(笑)に口をつけて注がれた訳だが、
女の私には、蛇口がない。サテドウスルカ?今やバイブルの、M専誌を読み漁る。
コップに出して、飲ませる手もあるらしいが、直に跨いでヤルのが主流みたいだ。
男の顔にまんこを載せるのは、躊躇がない。そのまま排尿すればいいのね?OK。

その頃、「犬」の女王たらんと懸命だった私は、お便所に行く度、奴を伴っていた。
バイブルに「M男をトイレットペーパー代わりにせよ」と書いてあったからだ(笑)
尿の残滓を舌で清める栄誉に浴し、「犬」はいたく感激したものだ。簡単だワネ。
ちんまりと控えて、出番を待つ奴の風情が可愛くて、便所の中で待たせていたヨ。

そんな奴も、ある日顔を跨がれて口を開けろとの命じられ、泣きそうな顔をした。
辛くてじゃないサ、もちろん。感無量な歓びが全身に溢れ、感激の余り震えてた。
フローリングの床の上に奴を寝かせ、その髪を掴んで、狙いを定める。胸が躍る。
何故だろう。私は特に「男にしっこを飲ませたい」と切望してたワケじゃないのに。

それは、「犬」と私の絆を契る、とても神聖な儀式の様な気がしたんだ・・・。

・・・・・。

女の尿道口は肉の中に埋もれてるので、尿の迸りを制御するのは、実に難しい。
他の人はどうかわからないが、子どもの頃には、和式便所の周りを尿浸しにした。
いや、今でもそうだ。方向が狂ってしまうと、アーァと行方を見守るしかない(笑
し終えてから、びちょびちょになった足元を拭く事になる。結構苦労してる訳だ。

だから、床を汚さずにやり仰せるために、奴の口にビッタリとまんこを密着した。
奴の頭を抑えて、命を下す。「こぼさず飲むのよ」奴は、潤んだ目で了解を告げる。
その愛おしい顔を見つめながら、排尿したかった。奴の瞳は輝いて、恍惚の色だ。
奴に煽られ、胸苦しさが私を襲う。それでなくても、初挑戦に緊張しているのに。

次に私は気付く。「出ない…!」膀胱は張り切って、すぐにも出せる筈なんだけど。
気持ちだけが走り、ちっとも出る気配がない。ドウシヨウ。奴の手前、更に焦る。
あぁ、見つめ合ってるのが駄目ナンダワ、と奴から目線を外し、宙を睨む。集中。
・・・なのに、尿道口はまるで言うことをきかない。焦りを隠し、奴に声を掛ける。

「もちょっと待って、出ないワ、ナンデダロ?」言い訳にもならない正直な申告(笑

・・・・・。

密着してるのが原因かもと、奴の口から少し距離をとり、口腔を穴だと思い込む。
漸く、尿道口に内側から圧が生じ、そこが湿る感覚が来た。「出るよ」宣言する。
機を逃さない様に、下腹に力を込め息む。・・・こんな苦労、昔したナ。思い出す。
やがて尿道を流れが通過し始める。私は心底安堵し、深い達成感に浸っていた。


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