女房様とお呼びっ!
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2001年08月30日(木) 麗しき演技(フリ)

きっと多くの人が気付いてて、けれど考えたくないのが、最中の女の演技だろう。
そう、感じてるフリ。イったフリ。もちろん、過去には私だってしたことあるよ。
そうする理由は、人それぞれさ。早く終わらせたいとか、相手を気遣ってとか。
男も、何かしらのフリをすることあるのカナ?っと、ある女の告白を思い出した。

にわかには信じ難い話だった。・・・けど、彼女は夢見るように語ってたんだよね。

・・・・・。

彼女とは、SMな繋がりで知り合ったから、恋愛や性に関して色んな話をしたの。
彼女は、マジに筋金入りのM性癖を持っていて、ずっとずっと悩んで来たらしい。
苦悩から逃れる為に、他人が聞けば、彼女の人格を疑うような事までやってたね。
彼女が語る激烈な性の履歴は、性癖とはいえ、重苦しくて痛い印象ばかりだった。

私達が知り合ってから、暫くして、彼女は「主」たる彼に出逢い、傾倒していった。
年かさの経験豊富なS男性らしい。彼女以外にも、何人も女を抱えてるんだって。
ま、複数の「従」を持つなんてのは、SM界ではありがちな話さ。方針の問題だ。
女達が、男の方針を納得してればいいんだ。彼女もまた、その状況に甘んじてた。

でも、やはり女同士の確執とか嫉妬とかはあるみたいで、再々に愚痴を聞いたよ。
ま、不満を漏らしながらも、男を一途に慕い、もぅ精一杯に心や体を使ってたなぁ
だから、男とのデイトの報告はノロケ全開で、聞いてる方が照れる位だったのさ。
とはいっても、彼らはSMカップルだからね、内容的には相当にグロいけど(笑)

そんなノロケ話の中で、男と彼女のファックについて聞いたのね。告白たる場面。

・・・・・。

前から彼女は、ファックは嫌いと言ってたの。まんこの中ではイけないからって。
クリトリスも不得意だって言うし、つまり彼女は、まんこの性感に乏しいワケだ。
それが、彼女の個性なのか、未発達な故なのかは解らないが、相当辛いらしい。
やはり、普通の男は女のまんこを責めたがるし、最後はそこに挿入したがるしね。

だから、ファックされたら、ひたすら演技よぅと彼女は自嘲気味に言ってたけど、
かと言って、彼女が全くの不感症だって事では、もちろんない。寧ろ多感症(笑)
聞けば、人並み外れた性感を持ってるらしい。だって髪の生え際でイけるんだぜ?
ファックも、尻穴ならイけるって。なら、そっち専門でやれば?とも思うんだが。

どうやらそうもいかないらしく、儀式の様に、まんこでファックを勤めると言う。
「まぁ今の男なら、「従」たるご奉仕として、粛々とお使い頂くのもイイカモネ?」
なんて茶化してたの。ま、気心知れた友達だからサ。「うんまぁね」と彼女も笑う。
「フリなら慣れてんジャン」と冗談めかして言葉を継ぐと、遂に彼女が言ったのよ。


「うーん、実は『入ってるフリ』もしてんだ、アタシ・・・彼、勃たないのよぅ」


・・・・・。

つまりだ。男は柔らかなちんこを女のまんこに擦りつけて、腰を振り立てるのだ。
そして、犯されるのはどうだ?と言葉を投げて、彼女も応えて、悶えてみせると。
・・・私には想像もつかない現実に驚きながら、おそるおそる彼女に訊いてみたよ。
「男も『入れてるフリ』をしてるってことね?」「うん、たぶん、ね・・・」

男は、己のちんこが硬く屹立し、女の肉を抉るイメージで、欲情してるのだろう。
女は、イけない肉穴であっても、男の肉に抉られるイメージで、萌えるのだろう。
だって、男も彼女も、その事実に納得してるんだ。そうして交歓してるんだもの。
彼らのファックは、物理を超えているんだね・・・何だか、心の奥がシンとした。


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