女房様とお呼びっ!
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ワタクシは時折、femdom系の2ショットチャットにいたりもする。 待機メッセージの欄で「お話だけでも光栄です」なんてPRしているM魚には、 「ををぅ初い奴よの、よしよし♪」ってな心持ちになって、入室してしまう。 つくづく、自分はM魚好きなんだなと思う。彼らと話すのは実に楽しいのだ。 一体、密室でどんな会話が交わされているのか?何が、どう楽しいのか?
「ほら、お前のちんこが今どうなってるか言ってごらん。このヘンタイっ!」 「はぅぅぅ、あ、あの・・・もう、もう・・・あああ、恥ずかしいですぅぅ・・・」 ってなことはやってない(笑)見知らぬ相手とのチャットプレイはつまらない。 いや、もちろんチャットプレイ目的で利用している男女がいるのは理解できる。 あくまでも、ワタクシの目的や楽しみがそこにないと言うだけだ。
「どんなプレイがお好きですか?」「奴隷は所有してらっしゃいますか?」 そんな風に、ワタクシ自身の身の上について質問されるのは、よくある流れだ。 「んまぁ、欲深だから色々好きですね^^」「ええ、一応いますよ^^」 ワタクシの答えは精々この辺止まり。自身について詳しく話すことは余りない。 そこに相手が不足を感じて、喰い下がってくる場合も当然ある。私は応えて言う。
「キミ自身の経験はどうなの?」「私が説明して理解できる位、経験値がある?」 我ながら、嫌味な切り返しだ(笑)。でも、無駄な会話は交わしたくないし、 自分の大切な妄想や経験を丸投げして、それが彼のズリネタになるのも悔しい。 単に、女の経験談を聞き出して興奮したいと望む輩はここで断念することになる。 いや、それはそれでいいのだよ。キミとワタクシがマッチしないというだけだ。 より早く気付いたどちらかが幕引きの会話を投げ、或いは無言となって終了する。
「あなたのSM観を教えて下さい」「どうしてSMされてるのですか?」 こーんなトチ狂った質問をされることもある。緊張してるのかな?キミ(笑) そりゃぁ、紆余曲折のSM歴十年を過ごしたんだ、語れと請われれば語れるさ。 でも、それは初対面の相手にする話ではない。親密な間柄でも滅多にしない。 またも、ワタクシは適当にその質疑をいなして、相手に肩すかしを喰らわす。
ありゃ?こうしてあげつらうと、ワタクシって気難しい偏屈婆ァみたいだね(笑) けどね、ワタクシはワタクシなりの楽しみを2ショに見つけたいだけなのよ。 つまり、それは「相手のM魚の等身大の物語を聞く」ということなんだ、あはは。 男の身で自身のMの性癖を認め、辛さに耐え、暗中模索する心の中を覗きたい。 彼がどうありたいと願い、その希望の上で起こる彼の事実そのものを知りたい。
しかし、ワタクシの願いとは裏腹に、自分のことをきちんと語れるM魚は少ない。 本来の己の願望のカタチを見極める前に、ありきたりなSM道に縋ってしまう。 「こうありたい」よりも「こうあるべき」が優先していたりする。おかしな話だ。 元々外道な性癖なのに、並の倫理観を当てはめて苦しむのは一旦止めろと思う。 巷にはびこる「エゴマゾ」という言葉に囚われる者の多いことったら!不幸だ。
「折角の2ショだもの、キミの言葉でキミを語ろうよ。普段出来ないでしょ?」 長年の思い込みに支配されて、自分の言葉を失ったM魚と対話を進めていく。 実際に彼に起こった事、思った事を少しずつ引き出して、そのまま並べていく。 彼が無理矢理に辿った誤魔化しや、言い訳や、正当化が自ずと暴かれていく。 ワタクシはそのどれも責めることはない。ただ聞き、それを眺めているだけだ。
かくして、ワタクシの2ショ遊びは、結果「ココロの相談室」の様相を呈する。 うーん、自分の趣味ながら、実に鬱陶しくて不遜な行為だという自覚はあるよ。 それでも、長時間、また数回繰り返しつき合ってくれる殊勝なM魚がいたりする。 幸いなことだ。それを有り難がってくれる彼らに感謝をしている。嬉しいよ。 そして私達はシンパシーで繋がっていく。・・・ホント、世の中うまく出来てるね。
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