女房様とお呼びっ!
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2001年05月26日(土) 忌まわしい記憶

それは、ワタクシにとって記念すべき処女喪失の晩に起こった。
キスも初めてなら、男に裸を晒すのも触れられるのも初めてのワタクシは、
初対面の男に散々手間を取らせ、どうにか所期の目的を果たすことが出来た。
ようやく行為を終えたのは随分と夜中で、そろそろ寝もうということになり、
互いに身仕舞いをし、私はいつもの習慣で寝る前のおしっこに立った。
すると、男が私の後を尾いてくるのだ。
『え?』
たまたま、そうなったのかもしれない、そう思おうとしたが、胸が騒ぐ。
動揺を隠してトイレのドアを開け、中へ入り、ドアを閉めようとした。その時。
『えっ?』
男が、ドアを押さえたのだ。起きていることそのものが、咄嗟に理解できない。
『どうして?』
混乱しながら、男の顔を凝視した。すると男は「おしっこするとこ見せて」と言う。
『なに?』
驚いた。ついさっきまで処女だった女だ。そんな姿を見せるなんて考えも付かない。
「・・・じゃあ、しない」
男の行動に釈然としない心持ちのまま、仕方なくベッドに戻り、寝た振りをした。
男が寝てしまってからすることにしよう。そうするしかないと思った。
しばらくして、男の様子を窺いながら、そっとトイレに向かう。ドアに手を掛ける。
『やっと出来る・・』
そう思った途端に、背後に男の気配がした。「おしっこ?」嬉しそうに言う。
『げっ、起きてたんだっ・・・どうする?』
意外な展開に慌てつつ、トイレの中に滑り込み、急いでドアを閉めようとした。
男の手がそれを阻んで、ドアを巡って小さな争いが起きる。嗚呼!
「止めてよっっ」
男の仕打ちに、私は腹立たしい気持ちになり、声を荒げ、そして懇願した。
「お願いだから・・・」
しかし、男はにやけた顔でまるで取り合う様子がない。観念して便器にしゃがむ。
でも、出ない。恥ずかしさと拒絶の気持ちがカラダを支配している。
「出ないよ・・・」
その様子を面白そうに眺めている男。その時私は、はっきりと恐怖を感じた。
結局、朝までそのやり取りが繰り返された。酷い話だ。
漸くおしっこが出来たのは、ホテルを出て入ったマクドナルドだった。

***

今になってみれば、笑っちゃうような昔話、でも当時は笑えなかったわね。
大した男じゃなかったけど、大騒ぎする処女に根気よくつきあってくれた。
それは、とっても感謝しているよ。今頃どうしているのかしらねぇ?んー。
SだのMだのと言いながら、オンナのしっこを拝んでたりして。おほほっ


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