女房様とお呼びっ!
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それは、ワタクシにとって記念すべき処女喪失の晩に起こった。 キスも初めてなら、男に裸を晒すのも触れられるのも初めてのワタクシは、 初対面の男に散々手間を取らせ、どうにか所期の目的を果たすことが出来た。 ようやく行為を終えたのは随分と夜中で、そろそろ寝もうということになり、 互いに身仕舞いをし、私はいつもの習慣で寝る前のおしっこに立った。 すると、男が私の後を尾いてくるのだ。 『え?』 たまたま、そうなったのかもしれない、そう思おうとしたが、胸が騒ぐ。 動揺を隠してトイレのドアを開け、中へ入り、ドアを閉めようとした。その時。 『えっ?』 男が、ドアを押さえたのだ。起きていることそのものが、咄嗟に理解できない。 『どうして?』 混乱しながら、男の顔を凝視した。すると男は「おしっこするとこ見せて」と言う。 『なに?』 驚いた。ついさっきまで処女だった女だ。そんな姿を見せるなんて考えも付かない。 「・・・じゃあ、しない」 男の行動に釈然としない心持ちのまま、仕方なくベッドに戻り、寝た振りをした。 男が寝てしまってからすることにしよう。そうするしかないと思った。 しばらくして、男の様子を窺いながら、そっとトイレに向かう。ドアに手を掛ける。 『やっと出来る・・』 そう思った途端に、背後に男の気配がした。「おしっこ?」嬉しそうに言う。 『げっ、起きてたんだっ・・・どうする?』 意外な展開に慌てつつ、トイレの中に滑り込み、急いでドアを閉めようとした。 男の手がそれを阻んで、ドアを巡って小さな争いが起きる。嗚呼! 「止めてよっっ」 男の仕打ちに、私は腹立たしい気持ちになり、声を荒げ、そして懇願した。 「お願いだから・・・」 しかし、男はにやけた顔でまるで取り合う様子がない。観念して便器にしゃがむ。 でも、出ない。恥ずかしさと拒絶の気持ちがカラダを支配している。 「出ないよ・・・」 その様子を面白そうに眺めている男。その時私は、はっきりと恐怖を感じた。 結局、朝までそのやり取りが繰り返された。酷い話だ。 漸くおしっこが出来たのは、ホテルを出て入ったマクドナルドだった。
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今になってみれば、笑っちゃうような昔話、でも当時は笑えなかったわね。 大した男じゃなかったけど、大騒ぎする処女に根気よくつきあってくれた。 それは、とっても感謝しているよ。今頃どうしているのかしらねぇ?んー。 SだのMだのと言いながら、オンナのしっこを拝んでたりして。おほほっ
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