ぶつぶつ日記
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2001年09月15日(土) 今日はなんだかたくさんです。

【多角的にニュースを見るために】
いくつかのサイトを紹介します。

田中宇氏のサイトの記事色々(http://tanakanews.com/)
アフガンとビンラディンについてのレポート。
これまでの経緯がよくわかります。
http://www.melma.com/mag/12/m00001712/a00000078.html
今回の事件の犯人像について
http://tanakanews.com/b0913US.htm

ドーハ在のカルダーウィーの今回の事件を非難する声明です。クルアーン第5章「食卓」章の32節が引用されています。
http://www.islam-online.net/English/News/2001-09/13/article25.shtml

在米のパレスティニア人弁護士のコメント(Media Watchから)
http://www.mediamonitors.net/sherri21.html

CNNが報道した今回の攻撃を喜ぶパレスティニアの画像は
1991年の湾岸戦争のものだったという報道もあります。
http://www.chicago.indymedia.org/front.php3?article_id=4395&group=webcast

だからと言って、別にウサマ・ビン・ラディン氏や
テロリストをかばう気はないんですけどね。
やったことには責任をとって欲しい。
今朝の新聞にも載っていましたが、
今回一番貧乏くじを引いたのはパレスチナなのです。
そこが気がかり。

パレスチナの生の声、今回のテロ事件へのベイト・サフール市当局の声明。
正直に飾らぬ言葉が胸を打ちます。
http://www2.mnx.jp/~jyb2774/
奇聞総解・パレスチナ Watchの2001/09/14号をご覧下さい。



【本日の反省】
わかって欲しいわかってほしいと言いながら、
結局自分は相手の立場をわかろうとせず、
自分の考えを押し付けているのではないか。
そう思えることがある。
人の振り見て我が振りなおせ。
相手を思いやる気持ちが大事よね。



【家族って難しい】
私には特殊地方公務員の兄がいる。
この18歳で国家によるマインドコントロールをされた、
バリバリに人種差別的な頭の固い兄と私は仲は悪くない。
ただし、それは思想的な話はしない、という前提に立ってであるが。
彼が人種差別的な発言をしている時、
私は内心むっとしているものの、
ほとんど顔色を変えずただ話を聞き流すことが出来る。
彼の言うことは、時には事実であり、
時には我慢のならないことではあるが、
それはお互いの環境によるもので、
少なくとも、私にはそのことが見えているから、
兄が全て間違っているとは思わない。
例えば、彼が出会っているであろう中国人は
明らかに何がしかの犯罪を犯した、もしくは犯す予備軍であり、
私が日常的に出会っている中国人はどちらかと言うと日本人に比較的近い
極普通の上昇志向のある学生だから、印象が違って当たり前なのだ。

今回のテロ事件で、
私はしばらくこの兄と顔を合わせるのを避けようと思っている。
結構話したがり屋の兄は、早い段階のパレスチナ人への発言で、
私の神経をざらりと逆なでした。
私は友だちや知人、そしてあまりよく知らない人たちには、
今回の事件について冷静に分析してみせることが出来る。
しかし、そこが家族の難しいところで、
甘えや、どうして私の考えを共有してくれないのか、
と言った感情をどうしてもぶつけがちになってしまう。
楽しかった旅行から帰ってきた母と、
お土産を楽しそうに見ている姪に向かって、
すでに私は一度声を荒げている。
職業的に性格形成をされた兄への理解は出来ても、
勝手にアラブやイスラムに入れ込んでいる私への理解は、
彼らにしても到底できっこないのだ。
それでも家族は家族だから、この少々変わり者の家族を
彼らも受け入れるしかない。
近くて、とても遠い。
実は一番気を使わなくてはいけないのが、
家族に対してなのかもしれない。


【精神を落ち着ける方法】
それでなくても現在はストレス社会である。
いかに自分のストレスを発散させるか、
まさに人生の命題になりつつある。
どちらかと言うと、あまりストレスをためない方だと思うが、
馬鹿じゃないんだから、少しはたまる。
最近は仕事のことやなんやかんやで、
実は結構きつい情況にあるのかもしれない。
蕁麻疹は全然治らない。

旅行は楽しかった。
しかし帰って来てしまえばもろもろの情況は何も変わっておらず、
楽しかったゆえにギャップが激しく谷間に入った。
何とか持ち直す兆しが見えてきた時に
(ラッキーなことに、ブルーはあまり長くは続かない性格)、
今度の事件である。
また谷間に逆戻り。
励まされて浮上したり、また谷間に落ちたり、
久しぶりに精神状態が安定していない。
どうやって精神を落ち着かせるか。
私の場合はまず、何かを書く。
そして手を動かす。
ものすごい勢いでこの日記を書いているし、
すごい精神集中力で、デッサンも書かずにコンテスト用の
アクセサリーを作っている。
そしてもう一つ。
最近の私のお気に入りの精神安定剤は、
須賀敦子さんのエッセイである。
彼女のエッセイには、何も精神が高揚することが書いてあるわけではない。
格言的なことも何も書いていない。
けれど、どうにもこうにも自分の感情をコントロールできない時、
彼女の本を読むと、ふっと一瞬自分の周りが静かになる。
月並みだが、人生はたいへんだけどやっぱり素晴らしいんじゃないか、
そう思えてくる。
しばらく、手当たり次第に彼女のエッセイをくり返し読む日々が
続きそうである。


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