サッカー観戦日記

2026年10月03日(土) アジア大会クリケット男子3位決定戦 スリランカ対バングラデシュ

アジア大会ではなかなか生観戦できない競技も行われる。世界で最もメジャーなスポーツの一つ、クリケットは野球の兄貴分のスポーツだが、世界ではほとんど行われていない野球が日本ではアメリカの影響で盛んで、その結果、クリケットが割を食って国内ではほとんど行われていない。野球界は野球界でクリケットのせいで世界ではほとんど野球が行われない、と思っているんだろうが。

アジア大会ではどの程度のメンバーが来日するのか分からない。プロの選手が賞金もないただの名誉のためにどの程度プレーするのだろうか?インドの誇る世界最高峰のスターは来ない。クリケットにおいて世界最高のカードはインド対パキスタンである。どちらも大国であり、しかもクリケット大国だ。決勝のカード。しかし決勝のチケットは売り切れで3位決定戦に足を運んだ。スリランカ対バングラデシュである。バングラデシュも膨大な人口を抱える大国だ。子供のころから人口が多かったので記憶している。農業が盛ん。日本では、特にフットボール界ではバングラ、バングラと呼ぶが、強ち間違いではない。つまりバングラ(ベンガルの)・デシュ(国)であり、バングラで区切るのは過ちとは言えない。スリランカはご存じ紅茶の国だ。首都はスリジャヤヴァルダナブラコッテ。なんとなく国名と首都名が同じイニシャルで始まる国はブラジルとブラジリアのような例を除くと珍しいので記憶している。最大都市コロンボとキャンディーも有名。鉄道ファンとしては世界三大高原鉄道に数えられることもある紅茶鉄道もある。そう、スリランカは中央を南北に山脈が走っていてそこでモンスーンが食い止められるので一年中東西の片方では雨が降っている。両国とも英国の支配下にあってクリケットが普及している。

クリケットの今大会ルールについて。T20という3時間くらいで終わるルールを採用している。1チーム11人。
まずボウラー(投手)が助走あり、ワンバウンドで投げ、バッツマン(打者)が打つ。売ったら走るも走らないも自由だが、対面の投手方向にもう一人のペアのバッツマンがいて、息を合わせて向かいの安全ゾーンに走り、フィールダー(守備者)の送球よりも先にたどり着けば1ラン。さらに走って2ランも可能だが、滅多にない。打球がグラウンダーで外側の線を越えたら4ラン(ホームラン)。ノーバウンドで越えたら6ラン(ホームランを超えたホームラン以上のもの)。要するに1ランが1点、4ランが4点、6ランが6点。もちろんフィールダーは必死に守る。守備者はダッシュの連続だ。投球は6球で1オーバー。これを20オーバー120球続けて攻撃終了。あるいは10ウィケット(アウト)で攻撃終了。ウィケットの方法は投球がバッツマンの後ろにある木の棒(ウィケット)を倒すことが一つ。ボウラーは木の棒めがけて投球する。あるいは1ランになる前にフィールダーを送球で仕留める。もしくは打球を地面に落ちる前に補給する(フライアウト)。後は反則。フィールドは360度あり、後方にも打球は飛ぶ。先攻と後攻が各120球の間にどれだけ得点できるかを競う競技だ。

先攻はスリランカ。最初の6オーバーは大量点を狙えるルールだ。つまり「外野」の人数が少ない。守りにくい。しかし序盤大人しい。バングラデシュのボウラーが良いのか、スリランカのバッツマンがイマイチなのか。中盤までスリランカはさっぱりだった。しかしバングラデシュの伝説的ボウラー、カッター(変化球投手)で、「ザ・フィズ」と呼ばれる、アジア大会出場全競技の中でも最大級のスーパースターというムスタフィズール・ラーマンが不調なのか、滅多打ちを食らい、大量失点する。クリケットは流れが怖いですね。しかも不調でも大選手のためか交代しづらいようだ。

後攻のバングラデシュも序盤から大人しい。中盤にも若干盛り返すが追いつくには難しいペースで、しかもウィケットを重ねる。追いつくためには4ランや6ランが大量に必要なのに、ウィケットされるのもまずく空振りもできない。状況はどんどん絶望的になり、そして17オーバーでフライアウトで10ウィケットで試合終了。スリランカ165対102バングラデシュ。
 

近くにバングラデシュサポーターがいてちょっと会話した。「野球に似てますか?」と言われて「似てない。野球よりずっと面白い」と答えた。タフなスポーツというのは共通見解だった。フィールダーが足攣っていたし、連戦もむりだろう。ボウラーも過酷だが、フィールダーも負担が大きい。メディカルも何度も入っていた。

試合終了後退去したら決勝のインドサポーターが大挙してきていた。青いレプリカユニフォームを着ている。全員入れるの?そうは思えないが。全世界6億人が中継を観るらしい。インド対パキスタンのカードだから。パキスタンサポーターはあんまりいなかった。日本とインドのつながりは濃いが、パキスタンとはあまり密ではないから。


 < 過去  INDEX  未来 >


T.K. [MAIL]