2023年06月24日(土) |
中国大学選手権準決勝 福山大−広島大 |
私は80年代から大学サッカーを観ているが、長年関西・関東とあとは東海・九州以外観たことがなかった。というのも地方は層が薄くて、地方トップレベルは全国大会に出てきた際に観ればいい、という感覚だったからだ。だが近年、地方の層が厚くなった。リーグ戦で揉まれる地域勢が増えてきた。そういうわけで、近年、四国や北信越大学リーグに足を運んだ。中国については数年前、中国大学選手権(総理大臣杯中国予選)準決勝観戦を検討したが、環太平洋大学赤坂グラウンドという公共交通機関では果てしなく不便な地での開催で、観戦を断念せざるを得なかった。で、今年は準決勝が鳥取市のヤマタスポーツパーク開催かつ全国枠が2で準決勝が代表決定戦。ということで疲れがたまっている中、観戦を決断した。
行きは新大阪からスーパーはくと。バスという選択肢もあったが、梅田発ではなく難波に行かねばならないことと、東海道本線・山陽本線を走るスーパーはくとに乗りたかったこともあって決断する。新大阪発の山陰本線特急はまかぜという選択肢は鳥取駅着が12時過ぎでつまり第1試合のハーフタイム頃になるので論外である。
鳥取駅についてバスに乗り換え最寄りのバス停に着くと公園を横切ってスポーツ公園に着く。目の前に陸上競技場があり、奥に野球場という珍しい構造。大抵野球場が手前にあるものだ。そしてグーグルマップによれば、陸上競技場をメイン側からぐるっと回りバック側に入り、山を登れば会場の多目的広場だ。健脚じゃないと厳しい。
中国大学選手権準決勝 福山大学−広島大学 6月4日 11時 ヤマタスポーツパーク多目的広場 晴 ピッチ良
福山大 十四十三 十一十番十六七番 五番四番二四十七 一番
広島大 十四十九 二三十一十七 十六 八番二十二九二番 一番
福山大は中国では大学ナンバー2というか、近年環太平洋大を追っている立場。まず気に入ったのがゴールキーパー。声かけがマメで具体的で前向きで、まさにキーパー向きの性格だ。左センターバック4番は左足フィードがいい。左センターバックはレフティが入るべきだと思う。もちろん能力があるのは大前提だが。右サイドバック17番は攻撃的。両サイドハーフはサイドに張り、強力な2トップが中で待つ。 対する広島大は実に魅力的だった。近年教育学部などの推薦で好選手が入っているという。まずフォーメーションは4−4−2中盤ダイヤモンドでビルドアップ時はトップ下やサイドハーフに片方が前線に張り付き4トップ的になり、受け手を増やす。後方で回すだけの個人能力もある。トップ下11番を筆頭に戦術理解力が高い。さらに右ハーフ17番は鋭い切り返しから右利きだろうが左足シュートがある。必ずしも強いとは思わないが、その魅力に惹かれて完全に広島大びいきで観ていた。福山大も真っ向から渡り合うのでいい勝負になっていた。前半、福山大左センターバック4番が持ち上がり、斜め後方からクロス気味のボール、これを右ポスト際で合わせて先制。局1−0で福山大が勝利した。
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