サッカー観戦日記

2018年02月17日(土) 滋賀県1部リーグ 草津東−伊吹 北大津−水口

滋賀県1部リーグ
草津東高校−伊吹高校
12時 ビッグレイクB 人工芝 曇



滋賀県リーグ1部について。今年はプリンスから2チーム落ちたので、滋賀県1部リーグが滋賀県の高校生チームの最上位カテゴリーである。第1節はビッグレイクA開催なので、要するにスタンドがなく、しかも雨だったので3試合観るのは観戦環境が厳しかった。そこでスタンド付きのビッグレイクB開催のこの日を選んだ。第1試合が近江対野洲の好カード。10時キックオフに間に合うのは守山駅8時発のバスに乗って8時17分に到着するしかない。しかしうっかり寝てしまい、バスが少ないので守山駅10時発のビッグレイク10時17分着を考えた。しかし行きのJRの乗っている最中野洲駅で人身事故発生とのニュースでJRが止まり、草津駅で待ちぼうけを食らった。運転再開後に守山駅に行き、12時のバスで12時17分着しか選択肢がなかった。ゲームは12時キックオフ予定である。もっとも8分ほど遅れていたようだが。当然近江対野洲の好カードは断念するほかない。ちなみに今年で実質的に3学年が揃い、1部昇格してきた近江が勝ち開幕2連勝。逆にプリンスから落ちてきた野洲は開幕2連敗である。第2試合は草津東対伊吹。草津東には一つ懸念がある。名将小林先生が今年度で定年のはずなのだ。今後の指導体制は分からないし、小林先生が引き続き指導に関わるかもしれないが、とにかく注目せねば、と思った。この辺りの情報を求めています。

会場に到着すると伊吹が先制したとのこと。


草津東          伊吹
−−−六五−−九三−−− −−−四五−−八三−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
五番−九五−−八番−四番 七五−六八−−七八−四二
九二−二番−−二二−二三 二五−二九−−八十−八六
−−−−−一番−−−−− −−−−−七六−−−−−

風上の伊吹がロングボールで押し込みこぼれ球も拾い、2次攻撃を仕掛ける。これに対し草津東はあまりつながらず、カウンターは8番が正確なパスを出し、65番が素晴らしい動き出しでボールを引き出す。言うまでもなく伊吹は強豪だ。しかし草津東の様子がおかしい。単に不出来なのか、風のせいなのか、チーム作りがうまく進んでいないのか。終了間際には
ハンドで伊吹が正面18mFKの大チャンス。これは大きく上に外す。キッカーがいない感じだ。逆に草津東は右クロスに65番ヘッドが決まり1−1。

後半に入り草津東が風上に立つ。しかも風がきつくなる。こうなると伊吹のロングキックが押し戻され、高く蹴ったボールは落下するころには自陣のほうを向いている。そして8番が正確に捌き、両サイドがタフに走り回りサイド攻撃が活き始める。65番に納まるから深い位置でサイドハーフが受けられ、どんどんサイドを抉る。57分、左70度20mFK、8番のシュート、セーブを5番?蹴り込む。2−1。62分、草津東が右を崩し5番がダイレクト、バーもこぼれを65番が蹴り込む。3−1。その後伊吹も持ち直し、必死に走る。サイドを封じ、しかしカウンターも繰り出せず、一向に風に適応していない。そして走力が落ちた終盤、85分、草津東8番の右足アウトのスルーパスに65番流し込む。4−1。更にロスタイム、中スルーパスに93番、流し込み5−1。結果的に草津東が大勝した。

走力の差と経験の差かな、と。サイドの運動量、GKの安定感、FWの決定力など攻撃面で全面的に草津東が上だった。過去5年間で4回の1部リーグという押しも押されもしない強豪のはずの伊吹だが、全国出場権にはイマイチ絡んでいない。これはもう強豪校としての自覚と自信の差としか言いようがない。せっかく力があるのにもったいない。何というか、自分の力を信じられなくてポテンシャルを発揮できないチームってあるもので、1度壁をポンと乗り越えれば化けるのだが。




滋賀県1部リーグ
北大津高校−水口高校
ビッグレイクB 14時 人工芝 雪



北大津          水口
−−−十番−−七番−−− −−−−−八三−−−−−
−−−−−−−−−−−− −−九十−−−−九五−−
九番−二二−−十四−五五 九八−五一−−九七−八九
五番−五二−−四七−二十 −−九九−六十−十六−−
−−−−−誰々−−−−− −−−−−誰々−−−−−

北大津は分かりやすいタテの早いスタイル絶対的エース10番のロングスプリントと狭い局面を打開できるドリブルに賭ける。7番もなかなか。しかし全体的に守備に甘く、チーム力としては攻守とも物足りない。対する水口は滋賀県最古の名門で、昔は技術的アドバンテージがあった。しかし全国的に中学生年代がクラブチーム主体になる中で、湖南地区は中体連主体でアドバンテージがなくなり、タフに走り闘争心もあり駆け引きも出来るが、技術面では波のチームになってしまった。得てして長所は短所に直結する。湖南地区が育てた中体連のレベルの高さがクラブ発展を阻害している印象だ。

さてゲームは8分、北大津、ロングスルーパスに10番抜け出し右シュート、決まって1−0と先制。以降は水口ペースになるが、押し切れず、意図であろうサイド攻撃も冴えない。チームの完成度も現時点では低そうだ。前半1−0。

ところで前半途中であまりの寒さで雪が降ってきて耐えきれずスタンドからクラブハウスに逃げてきた。クラブハウスにもエアコンはついてないが、風がないだけマシだ。

後半開始。水口が押し込むも北大津がマークをずらされながら何とか守る。しかし
後半27分、北大津陣内のボールを83番が奪い流し込む。1−1。後半43分には左シュートが決まり1−2。ロスタイムにも1点追加。結局北大津1−3水口で終了。

クラブハウス内ゆえよく見えなかったが、後半は水口が支配し押し込んだ。北大津は時折カウンターを見せたが、スペースが与えられず、狭い局面を打開しきれなかった。北大津の10番みたいな派手な個性はなかったが水口は全体の質で北大津を上回り、苦戦しながらも勝ち切った。


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T.K. [MAIL]