| 2014年08月03日(日) |
全国高校総体2回戦 常盤木ー作陽 日ノ本−順心 |
高校総体も二日目。この日は女子の2回戦に足を運ぶ。女子は16校参加なのですでにベスト8である。女子の予選は1県1代表で、さらに地域大会で16代表に絞る。東京は開催地枠が与えられ、あとは登録校数による比例配分である。この予選方法に何が問題があるかというと、女子は強化している高校とそうでない高校の差が大きく、県予選の方が地域大会よりもはるかに厳しいために、複数代表を送り出せる地域の第2代表が格段に落ちることがあるのだ。つまり宮城とか鹿児島とか2強体制が確立していても、県を突破できるのは1校の為、県大会決勝は激戦でも地域大会決勝はワンサイドで県2位よりも地域2位の方が格段に弱いことがある。高体連は独自の論理があり、サッカーの論理には反することがしばしばある。そのため1回戦には足を運びにくい。2回戦も差が出やすいかな、と思った。駒沢公園集中開催だから、ハシゴすれば全試合観られる。そこで試合の選択は、前半で勝負の決まりかねないカードの前半を観て、後半までもつれ込みそうなカードを後半観るというものだ。しかし結果論から言えば杞憂だった。
高校総体女子2回戦 駒沢第二球技場 常盤木学園高校−岡山県作陽高校 駒沢第二球技場 ピッチ人工芝 晴れ 10時
常盤木 作陽 −−−三橋−−白木−−− −−−北方� 歙通據檗檗� −−−−−杉原−−−−− −−−−−−−−−−−− 門脇−西川−佐々木−川�� 森迫−渡邊−−松島�〆E牒� −−松下−浅利−藤野−− 市野−浅野� 歔匐供鬱榁� −−−−−岡田−−−−− −−−−−岸本−−−−−
常盤木 監督:阿部由晴 GK 1 岡田茉莉 3年 165・57 DF 2 浅利育 3年 166・62 3 藤野涼加 3年 163・58 4 松下みなみ 3年 161・55 6 川��咲耶 3年 156・50 MF 7 西川彩華 3年 165・55 8 佐々木由紀菜3年 165・55 FW 10 白木星 3年 171・62 11 杉原遥波 3年 169・51 13 門脇志穂美 3年 154・48 14 三橋明香 3年 165・52
作陽 監督:池田浩子 GK 1 岸本茉桜 3年 163・60 DF 2 倉橋香帆 3年 159・50 3 浅野智里 1年 165・50 4 宮地明日翔 3年 169・57 5 市野愛月 3年 156・50 MF 6 青木美緒 3年 145・43 8 今田怜那 2年 159・43 9 森迫あやめ 3年 152・45 10 渡邊佳奈美 3年 158・51 FW 11 北方沙映 1年 158・48 MF 14 松島育美 1年 162・55
湯郷ベルの下部組織としてだけでなく、近年実績のある作陽。しかし常盤木相手には荷が重いと思っていた。常盤木はエース小林、CB市瀬の代表コンビを欠くとは言え、以前全国トップクラスでチャレンジリーグではしっかり中位につけている。白木という万能選手がいるだけに、相手の弱点を徹底的につく嫌な、嫌〜なサッカーを見せるかと思っていた。3分、常盤木、正面20mFK、�Ю樟遏兵臂�)が狙い、GKの逆を突き右を襲うがわずかに外れる。決定機。8分、作陽中央での柔軟なパスワークから右の今田へ。クロスにニアに飛び込んだ��北方が決める。全てが良かったのだが、中央で柔軟にポジションを変えたパスワークがチームとしてよかった。そして�┷E弔寮騎里淵�ロス、そして決めた��北方は駆け引きといい走り出すタイミングといい、決定力といいかなりの逸材だと思った。8分常盤木、�Ю樟遒�ら左の��川��へ、トラップ大きく外す。決定機。13分、作陽の放り込みを常盤木GK岡田パンチ、こぼれを北方ヘッドもバー。決定機。14分、常盤木��白木、ボランチの位置からドリブル開始、��杉原に当ててリターンを逆足の左足でクロス、中でカット。万能選手たる白木らしいプレー。体格からCFタイプを思わせるが、下がってのドリブルや正確な展開力、細かいパス、そして両足で正確なクロスを上げられる。世界でいえばスウェーデン代表でリヨンのエース、ロッタ・シェリーンにタイプが似ている。直後にも左に流れ、またも左足クロス。16分、常盤木��杉原スルーパス、��白木に当て力強いポストプレーから落としを��杉原トラップミス。決定機。20分、作陽��森迫、無意味なロングは正面を突く。この時間帯、常盤木に押し込まれていたから、流れを呼び込みたかったのだろう。常盤木はショートパスをつなげると判断、細かいパスワークでリズムを作る。特に深い位置で��白木も��杉原も��三橋も持てるから中盤が押し上げられ、距離感の短いパスにつながっている。更に�∪�利もそうとう展開力やロングフィードに長けている。しかし両ストッパーはパスミスが多いので、イマイチ一方的な流れにはならない。21分、�FL遐��ゾ承彿殘斥�。はっきり言ってしびれを切らした交代だろう。��川��は攻撃に持ち味があり、ドリブルを多用するタイプだが、彼女へのパスを藤野は再三ミスしていた。�Ю樟遒和腓�な展開も細かい繋ぎもあり、レベルの高い選手。�┷粥耕擇呂笋簓坩堕蝓�どちらかというと守備に持ち味のある選手かな?28分��川��から�Ю樟鄒擇豺�むが、作陽�∩匐兇�カットし、そのままいいオーバーラップ、敵陣深くまで持ち込み右クロスはカットされる。29分、常盤木��白木が左を突破しファウルされる。このFKで�Ю樟遒離�ックに��杉原がファーでヘッドもわずかに外れる。決定機。35分、常盤木、何本も細かいパスをつなぎ押し込んで�Ю樟遒離好襦璽僖垢豊�川��切れ込み右クロスはカット。結局前半は0−1で終了する。
作陽に強さには驚いたが、やはり常盤木が一枚上かと思った。ただシュート数は5(2)対3(2)と作陽もよく守っておりこのスコアは悪くない。��北方の才能は素晴らしい。そしてよく教え込まれている。
ちなみに最終スコアは2−2。土壇場で常盤木が追いつきPK戦となったが作陽が幸運をつかんだ。
後半は駒沢陸に移動。しかし非常に迷惑な目に合う。まずいきなり大勢の警察官が来ていて手荷物チェック。更に金属探知機で全身チェック。話を聞けば「偉い人」が来ているらしい。周囲の声を聴けば、皇太子夫婦とその娘愛子ちゃんである。いつも入るメイン中央はすべて立ち入り禁止区域になっていて、端の方に追いやられる。直射日光をまともに浴びるが、バックスタンド中央に移動すれば、真正面から太陽光線を浴び、余計観づらい。皇族が来れば、観客には迷惑極まりないのだから、試合を選んでほしかったぞ。ロイヤルボックスのあるJリーグの試合や国際試合とか。イギリス皇太子とかドイツのメルケル首相など先進国首脳らははそのあたり常識をわきまえているのだが。熱狂的なサッカーファンならそれでも足を運び、サッカー界のために何ができるのか考えるのだろうが、単なる好奇心ならファンの迷惑について常識を働かせてほしい。むろんアマチュアサッカーは観客は「観させていただく」立場なのだが、それはプレイヤーズ・ファーストや運営優先という意味であって皇族ファーストじゃないから。皇族の教育なら別の場で設けてほしい。せっかくの観客の入りの良さが、端の方に移動させられては迷惑も倍増である。
さて対戦カードは優勝候補同士。日ノ本対藤枝順心である。前半は1−0で日ノ本リード。期待を裏切らぬ好ゲーム。しかし意外な展開となった。選手表記は後半開始時。藤枝順心について一応断わっておくと、杉田はU−17女子ワールドカップ優勝チームの主将でMVP。児野もメンバー。日ノ本は左サイドバック万屋が怪我で登録外。
高校総体女子2回戦 日ノ本学園高校−藤枝順心高校 駒沢陸 ピッチ良 晴れ 10時
日ノ本 順心 −−−−−大竹−−−−− −−−黒���◆飮�野�◆檗� −池尻−−八坂−−目原� 檗檗檗檗檗檗檗檗檗檗檗� −−−平塚� 鬱氾帖檗檗檗_鰐遏歐�田−大久保−島村 稲田−竹村−−國武−渡部 中野−三丸−−仲野−管能 −−−−−木付−−−−− −−−−−吉原−−−−−
日ノ本 監督:田邊友恵 GK 1 木付優衣 3年 164・58 DF 4 渡部那月 3年 160・53 3 國武愛美 3年 161・54 2 竹村美咲 3年 161・54 5 稲田佳奈 3年 162・54 MF 6 吉田凪沙 3年 166・54 7 平塚万貴 1年 161・54 16 目原莉奈 1年 155・51 10 八坂芽依 3年 158・45 11 池尻茉由 3年 164・54 FW 9 大竹麻友 3年 164・59
順心 監督:多々良和之 GK 1 吉原桜花 3年 164・56 DF 5 管能夏海 3年 158・49 2 仲田朝香 3年 158・49 3 三丸郁美 3年 163・54 7 中野ひかり 3年 158・50 MF 9 島村友妃子 3年 160・50 6 大久保舞 3年 159・52 10 杉田妃和 3年 161・51 8 河野朱里 3年 160・53 FW 15 児野楓香 2年 153・48 11 黒��優香 2年 162・55
後半は藤枝順心が怒涛の猛攻。どうやって日ノ本がリードしたのかさっぱり解らないくらい順心が強い。そのキーウーマンは明らかに��杉田。左足からシルキーなトラップでいい位置に持ち出し、柔らかいパスを出す。ポジションもドイスボランチで表記したが上がり目。またこの選手のいいところは、ボールのないところでの動きが攻守にわたって格段にいいところだ。サッカーの数手先まで見えている。なんか名波っぽい。��児野も動き出しが抜群にいい。��黒��はポストには入れてターンも鋭い。日ノ本は自陣に引くのみ。ただし途中出場の右の�位楔兇枠慣欧瞭阿�出しとスピードが素晴らしい。すぐに囲まれていたが。6分、順心、右クロスにニアで��黒��シュート、ジャストであった感じ。しかしGK木付スーパーセーブ。超決定機。7分、正面30mFKで日ノ本��大竹右足は全然ダメ。8分、日ノ本��藤尾→�位楔供D掌紊貌�ノ本��竹村から順心��島村がカット、シュートは正面。決定機。13分、順心��島村の右クロスを中でカットも��児野が拾いシュートもセーブ。超決定機。17分、順心��杉田、中盤からドリブルを開始、ワンツーを交え切れ込むがシュートはGK木付スーパーセーブ。決定機。日ノ本は��池尻がいい形でボールを持てないので得意のカットインができない。右の�づ鷲瑤�何度か無理なアーリークロスを上げるがノーチャンス。給水タイムを挟み、日ノ本は��八坂が右ハーフ、�位楔兇魯肇奪廖↓�池尻がトップ下、��大竹が左に。明らかに右でキープして起点を作りつつ、目原の快足を活かしたカウンター狙いである。というか順心ペースなのか、この試合での力の差なのか、順心に支配され、カウンターにすら行けなくなっていたから。24分、日ノ本��八坂から��池尻、��大竹とつなぐがGKキャッチ。28分、順心��島村→��奥津礼菜。32分、繋ぎ倒す順心がバックパスを�位楔兇�かっさらいシュートも弱くキャッチ。順心も��杉田が左突破から��児野が落とし��奥津左シュートも左上に外れる。決定機。杉田は後半半ばまでパス中心だったがドリブルを交えどんどん積極的になり、日ノ本も止め切れなくなってきた。33分、日ノ本�Φ氾帳���小松優希。35分、順心��児野カットから��中野シュートファー、突っ込んできた��杉田に合わず。結局1−0で日ノ本が逃げ切る。
この試合の後半が順心ペースだったことは観た人ならほぼ異論がないだろう。日ノ本は「持たせていた」ではなく、翻弄され、前後左右に振られていた。杉田は日本女子サッカー界の将来を担う逸材だと思う。進路をよくよく考えて、なおかつ巡り合わせにも恵まれることを祈る。
日ノ本はよく頑張った。日ノ本の土台は「頑張る」ことだ。サッカーでは力が劣っても全力を尽くせば何かが起きる。それがよく表れたゲームだったと思う。
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