6月8日
この日は6月にしては猛烈に暑いし、午前中の試合は日差しをまともに浴びるので、観戦取りやめも考えていたが、カードの面白さに負けて、3位決定戦から足を運ぶことにする。選手名は電光掲示板の表示を基にしている。カタカナ表示なので、それを昨年の高校選手権京都予選プログラムと照らし合わせる。
高校総体京都予選男子3決
山城高校−久御山高校
西京極 6月8日 10時30分 ピッチ良芝 晴れ
山城 久御山
−永田−−小村−−大川− −和田�◆飮擁�−−−−−
−−−柴田−−三原−−− −山本�◆櫺実次檗檗歸隋�
−−−−−米田−−−−− −−−−−大村−−−−−
ナオ−スン−−加納−松本 澤田−八田−−横畑−坂本
−−−−−一瀬−−−−− −−−−−佐藤�◆檗檗檗�
山城 監督:前田尚克
GK 1 一瀬昇太 3年 174 らくほくFC
DF 18 ナオコウハ
5 スンデンヤマト
3 加納翔 3年 171 らくほくFC
21 松本大暉 3年 175 朱六FC
MF 7 柴田柳馬 3年 162 西京極中
6 三原大征 3年 173 FC長岡京
4 米田隆太 3年 175 双ヶ丘中
8 永田誠 3年 172 葵FC
13 大川貫汰 3年 170 FC長岡京
FW 14 小村彰 3年 172 葵FC
久御山 監督:松本悟
GK 1 佐藤由維斗 2年 176 京都サンガFC
DF 17 澤田涼平 3年 164 ソレステレージャ奈良2002
6 八田紘輔 3年 181 AC infini KYOTO
4 横畑慶太 3年 180 紫光SC
20 坂本樹宣 3年 167 レジョーネFC
MF 10 島優希 3年 162 ソルセウ
14 大村英梨也 3年 169 京都サンガFC
8 下村育海 3年 166 ソルセウ
23 山本蓮 2年 170 京都サンガFC
FW 7 和田幸之佑 2年 172 木津南
11 四方健介 3年 174 保津川イレブンFC
6分、山城の右CK、��三原が左足で入れる。久御山GK佐藤パンチ、アゲイン。逸機。久御山もスルーパスに��四方、DFと1対1、抜き切らずシュートは右に外れる。久御山は得意の細かいドリブルとショートパスで支配にかかる。相手が寄せてこないと急加速のドリブルで抜きにかかるし、食いつかせてワンツーでかわして打開する。これに対し、山城はシンプルにサイドを使う。新人戦準々決勝の対橘戦は右サイドで持った10番が後ろ向きの状態から反転即見えてないはずのゴール前に上げて、橘のマークの甘さを突いたFWが決めたものだが、この日は普通にサイドを攻めている。苦し紛れのクロスに頼ることがないだけの力をつけている。18分、久御山、左50度30mFKを獲得。山城の壁の前に久御山の選手が腰を落とし、キッカーをGKから隠して㉓山本が左上へ鋭いシュートが決まる。0−1。24分、久御山、細かいワンツーから��四方のスルーパスを右でフリーで上がってきた�敢緞椶�決める。0−2。山城は失点直後で意気消沈していた時間帯だった。高校生らしい甘さが出てしまった。直後にも�敢篷椶留Ε�ロスに詰めた��四方がわずかに届かず。決定機。30分、久御山��島のスルーパスに��和田がシュート、左に外す。決定機。結局前半は0−2で終了。
チャンスだけを書けば完全に久御山ペースということになるが、山城もチャンスの手前までは行っていた。ただ「ここを突破すれば」というところで打開できなかった。失点は1点目はビューティフルFKだから仕方がないが、2点目がもったいない。名門校らしからぬ切り換えの悪さというか、既に名門校としての伝統校意識は弱まったのだろうか……?
前半のシュート数は2(2)対4(3)ファウル数5対1というのは山城が激しい守備で要所を迎えていたことを意味する。
ハーフタイムで山城��三原、�Ъ禿帖↓�小村→��後藤幸希(2年・らくほくFC)、��葛山翔平(2年・双ヶ丘中)、�或系�大地(2年・紫光SC)。いきなり3枚替え。↓の並び。左SBとSHもポジションを変えている。
山城
−−−−−後藤−−−−−
ナオ−−−葛山−−−大川
−−−米田−−新炉−−−
永田−スン−−加納−松本
−−−−−一瀬−−−−−
38分(後半3分)、山城、右クロスに��後藤ボレーもブロックされ右CKに。これは��葛山が担当。40分、久御山、左50度35mFK、ここは再び㉓山本が狙うが上に外れる。41分、山城��後藤のスルーパスにGKと1対1となった��大川シュート、セーブされ右CKに。超決定機。43分、久御山、スルーパスに��四方シュートは右に外れる。45分、山城��後藤左クロスを��大川ボレーもセーブ。超決定機。山城�殴淵�→��兵恵巧太朗。山城の選手交代は単に運動量を上げるため、というより温存していた主力を出したように見える。特に��後藤はスピードがあって技術も思いきりもある逸材。久御山はどうにもならず苦しい状況。選手交代なり、自陣でゆっくりペースを回すなりしなければ山城の勢いに飲まれるだけだ。しかしなかなか動かず耐えるのみ。そして53分、��島、�┣実次↓�和田→��築山隼(2年・181・Jマルカ)、 ㉞八田陸斗(2年・163・朱六FC) ㉙田中タイキ。山城も�な禿帳���黒木ジャンリュック(3年・173・葵FC)。試合は膠着状態に。山城は勢いのあるうちに得点したかった。65分、誰か→�按甲�川輝(2年・169・宇治FC)。69分、久御山��大村ドリブルで中央突破から左にスルーパス、��築山がGKと1対1も切り返しでかわすところを止められる。超決定機。久御山はいつも14番は凄いドリブラーですね。大村の突破は凄かった。70分、久御山�敢篷棧�㉘米倉大喜(3年・169・精華西中)。70分、久御山カウンターから��築山ポストで落とし㉞八田がミドル、右ポストを叩き中にこぼれゴールイン。0−3。71分、久御山��築山は反転シュート、左隅を襲うが、GKキャッチ。直後にも�┣実爾離�ーバーラップから左シュート、GKスーパーセーブ。結局0−3で終了。
後半は互角かやや山城ペースだった。ただ前日の野洲にもいえるが、久御山の方がゴール前のプレー精度が高かった。その意味では、互角なら久御山が得点する可能性は高い。特に山本のFKは高い技術があってこそ。とは言え山城にも勝機はあった。あんな素晴らしいFKはそうは決まらないし、気落ちした2失点目は気の持ちよう次第だ。後半ロスタイムの失点は仕方がない。そう考えると、紙一重の勝負だったといえなくもない。
久御山は近畿大会出場権獲得。今年は京都開催のため、例年の2枠に加え、地元枠が与えられる。強いチームだけに楽しみだ。
第2試合というか、決勝は一昨年は仙頭と小屋松のダブル得点王を擁して、選手権全国準優勝(PK負け)、昨年も小屋松の大活躍で選手権ベスト4まで行った京都橘の登場だ。今季はプレミアでは低迷しているが、全国経験豊富な選手がそろう。以前との違いは、以前は理想主義的で徹底的につないで崩し、圧倒的な支配率を誇っていたが、トーナメントに弱く、コロッと負けることが多かったが、今では守るべきところでは徹底的に守り倒し、より柔軟で勝負強いサッカーに変わっていることだ。やはり全国で自信をつけた成功体験は大きい。言わば伝統校ながら近年低迷し、強くても勝負弱さを露呈してしまった山城とは対照的なチームだ。対するのは立宇治。サンガユースと提携して指導者も送り込まれているが、サンガユースと違い、繋ぐサッカーにこだわりはなく、後方で回して、一気に前線に出すサッカーに特徴がある。
高校総体京都予選男子決勝
立命館宇治高校−京都橘高校
西京極 6月8日 13時 ピッチ良芝 晴れ
立宇治 橘
−−−馬篭−−徳地−−− −−−岩崎� 歟飜遏檗檗�
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
奥村�⊂礁遏檗歙仞遏殍民此\臚�−志知−−山村−大野
大木−河原−中小路−岩澤�⊂�川�◆殞咫檗歙郷紂歔卷�
−−−−−保曽川−−−− −−−−−谷田貝� 檗檗�
立宇治 監督:梁相弘
GK 1 保曽川裕太 3年 172 城陽SC
DF 13 岩澤友也 2年 173 京都サンガFC
6 河原直希 3年 175 紫光SC
3 中小路純也 3年 172 FC長岡京
12 大木峻平 3年 174 Jマルカ
MF 11 北浦和哉 3年 168 奈良YMCA
14 石川恒佑 3年 165 宇治FC
9 松野雄樹 3年 169 岩田FC
7 奥村陽二郎 2年 168 ガンバ堺
FW 8 徳地広大 3年 164 Jマルカ
10 馬篭一輝 3年 180 千里丘FC
橘 監督:米澤一成
GK 1 谷田貝壮貴 1年 182/79 FC平野
DF 2 小川礼太 2年 173/64 京都サンガFC U−15
7 林大樹 3年 173/70 京都サンガFC U−15
4 清水遼太 3年 180/63 城陽SC
5 倉本光太郎 3年 170/62 京都サンガFC U−15
MF 6 志知大輝 3年 160/54 FC Alma大垣U−15
8 山村龍平 3年 169/59 京都市立神川中
9 仙頭啓生 3年 174/62 ガンバ大阪門真ジュニアユース
13 大野拳弥 3年 170/62 修学院中
FW 10 中野克哉 3年 168/53 YF NARATESORO U−15
11 岩崎悠人 1年 170/64 彦根中央中
4分、橘、カットから��岩崎が1対1を仕掛けマーカーを外し��中野へ、シュートはブロック。超決定機。��岩崎は1年生でしかも中体連出身ながらレギュラーを奪うだけはある。なかなかのスピードだ。立宇治はCBからの組み立てができないので、ボランチの片方が引いてCBの間に入りビルドアップを助ける。そして空き気味の上がっているSBに出すが、そこからは一気に前線のスペースを狙う。中央にはもう一人のボランチが残っているが、ほとんど中には出さない11分、京都橘��岩崎が中から仕掛け、左の��仙頭に出して右足を一閃、右隅に決まる。0−1。12分には気落ちした立宇治のバックパスをカットした��中野が突っ込むがペナ内で追いつかれDFに倒される。これはノーファウル、というか中野のダイビングで警告。ちなみに有名選手なので説明不要かもしれないが、中野はレフティーで細かいステップワークのドリブルに持ち味のある1年からのレギュラーです。13分、立宇治、右CKで�П�村の左足をファーで�Σ聾競悒奪鼻▲薀ぅ鷯絅屮蹈奪�。超決定機。京都橘�⊂�川は無理目の飛び込みが目立つ、「一か八かディフェンス」なのだが、今のところはまっている。ロングスローも魅力だ。空いたスペースは��志知が好カバーを見せる。忠実な守備が売りな選手。GK谷田貝はキャッチング技術が非常に低いが、身体能力に恵まれた好選手。まだ1年生だし、大化けすることもあるだろう。さて、このあたりから京都橘はバックラインと中盤のラインでブロックを作って、立宇治のサイドからの組み立てを許さなくなる。CBは空くのだが、前線に出すロングパスもないし、ボランチもギャップを見つけて受けるだけの技術はないので、ゲームは膠着する。つまり京都橘のシナリオ通りの展開である。23分、立宇治��岩澤の左CKにGK谷田貝が非常に高い位置でキャッチ。直後に京都橘も右CKを中野が蹴りGKパンチに�だ郷絅悒奪匹眈紊乏阿譴襦C�田貝はゴールキックもかなり飛ぶ。立宇治��北浦はなかなかのドリブラー。しかし立宇治はパスで運べないのでドリブルが増えてきて、すぐ囲まれる。34分、立宇治��松野に警告。カットされるところを故意に倒す。馬篭めがけてのロングボールは京都橘CBの清水と林の厳しいマークの前に潰される。前半は0−1で終了。
前半シュート数は2(1)対2(1)。まさに膠着したゲームの一言。ただしサッカーにおいて膠着することは悪いゲーム、詰まらないゲームを意味しない。お互いにスキをうかがうシビアな駆け引きがある。立宇治は前半はサイド一辺倒だった。京都橘の右SB倉本は非常に安定した計算が立つ選手だが、左はサイドハーフの仙頭が攻撃的な選手でサイドバックの小川が危なっかしい。したがってここが狙い目だと考えたのだろう。ハーフタイムで立宇治��岩澤→��前田大志(168・3年・保津川EFC)と右サイドバックを変えてきた。
41分(後半6分)、��松木のカットからスルーパスが��馬篭に通る、ポストで落とし��松野シュートも弱い。京都橘��大野はプレーが大胆というか、大ざっぱというか、京都橘の攻撃にアクセントをつけている。44分、立宇治��北浦→��山下翔大(175・3年・城陽SC)。直後に��松木が左から仕掛けて左クロスは右ポストを叩く。やはり立宇治のボランチは技術がある。橘が12分、��岩崎タメて仕掛けて左クロスは合わず。49分、立宇治、ひだりFK、��石川が右足で狙うが上に外れる。あるいは単に上げただけがミスキックか?51分、立宇治��松野→��吉田孝大(2年 AC infini KYOTO)。52分、京都橘��中野が��大野とワンツーで突っ込むもカットされる。直後にも��大野から��中野に出し、右の�チ卷椶悄▲侫蝓爾離轡紂璽箸郎原�へ、GKスーパーセーブ。超決定機。立宇治も�セ害爾留Ε�ロスは大外でクリアされる。ここから再び試合は膠着。完全に京都橘はウノ・ゼロを狙っている。立宇治はインサイドで崩せず、馬篭の足元に収まらず、放り込みも通用せず、非常に苦しい。66分、立宇治�П�村→�或硬栂誕析此複嫁�。160 都南FC)。33分、立宇治��徳地のスルーパスに誰か?シュートもブロック。35分、��馬篭のポストプレーからシュートは右に外れる。京都橘��大野、��仙頭→�安�立聖弥、�患彭掴楕癲N�宇治��大木→��藤井康平(2年・174・宇治FC)結局立宇治は膠着状態を打開できず、京都橘が逃げ切った。
京都橘のブロックを作った守備を立宇治は打開する力はなかった。サイドから簡単に放り込みを許さない守備に加え、中央でも馬篭を自由にさせず、インサイドで崩す力はなかった。つまり1点差だが、実力通りの結果だといえるだろう。京都橘は過去2年間ほどスーパーなチームじゃないが、全国制覇を狙う力はある。まず守備が固い。先制すれば簡単には追いつかれないだろうという安定感がある。林を中心に安定感があり、倉本は攻守に効いていて、志知のカバーリングの早さなど、隙がない。攻撃面でもタレントは中野を中心に打開力があり、1年生岩崎も打開力がある。先制点を奪えば、カウンターも迫力がある。過去2年間と比べられるだろうから、選手たちは苦しい面もあるだろうが、これだけ安定感のある試合運びをできるチームはそうはない。期待は大きい。