| 2013年10月20日(日) |
Ｊユースカップ Ｇ大阪−富山 |
キンチョウでの試合終了後、阪和線・環状線・東海道線を乗り継いで茨木へ。途中大阪〜茨木間が２１０円にもかかわらず、一枚当たり約２００円弱の昼得切符を使わず、普通に乗車券を払ってしまった失敗はあったが、茨木駅付近で食事を取ると、ゆっくり万博競技場へ徒歩で向かう。この日はトップのＪ２Ｇ大阪−富山戦の後座試合としてユースのＧ大阪−富山戦がある。トップの試合終了直前にスタジアムに到着。何とか帰る観客の流れに逆走する羽目にならずに済んだ。富山サポーターも結構残っている。トップのゲームだけで帰ればサンダーバードで富山にその日のうちに帰れるだろうが、熱心だな。昨年の岐阜清流国体の少年男子の会場が飛騨古川だったので、田舎過ぎて現地で宿は取れないし、特急ひだ1号に乗っても第1試合のキックオフには間に合わない。そこで富山経由のルートを考えた。富山駅付近に一泊すれば始発の高山線で間に合うがもったいない。夜行バスだと、富山駅に５時頃着で、始発列車には1分違いなのでおそらく間に合わない、ということで少年男子観戦はあきらめた。近くて遠い岐阜……。しかしこの日のサポーターはユースの試合後、夜行バスで帰れば翌日の仕事には間に合う。
以前何度か書いたことがあるが、レベルが低いとみなされていた（事実この地区だけ高校生年代での全国制覇がまだない）北信越において、富山県のレベルは頭ひとつ抜けていた。柳沢敦のＦＣひがしなど、クラブチームも早くから発達し、中体連も強い。だから高校のレベルも高く、富一が頭ひとつ抜けているとはいえ、ライバル校も全国レベルの力があった。まだ福井＝丸岡、石川＝桜丘、新潟＝新潟工、長野＝松商学園の時代の話である。しかしアルビレックス新潟のトップがＪ１に上がり、空前のサッカーブームが起き、新潟は県全体のレベルが上がった。今やプリンスリーグ北信越の半分は新潟勢で、高校選手権でどういうわけか観る機会の多い新潟勢も新潟西とか昨年の帝京長岡とかなかなか好チーム揃いである。帝京長岡は完全に小塚のチームだったがほかの選手もレベルが高かった。小塚もよりによってレベルの高すぎる地元アルビレックスではなく、適度なＪ２を選べば1年目から活躍できる逸材なのに……。おっと話が脱線した。新潟に可能なことは、サッカーが根付いている富山なら、何かのきっかけで、県全体のレベルが爆発的にアップする可能性があるということである。現在最高峰のプレミアには富一が所属していて、全国トップレベルのチームといえるが、プリンス北信越にはひとつも所属していない。その現状を富山のトップを中心に打破してくれないか、という期待がある。そして今年富山U−１８が１、2年生チームにもかかわらず、地域最強、Jにも日本代表にも人材を送り込んでいる新潟ユースを破って全国に行った。サッカーは番狂わせの多いスポーツだし、正直実力的に新潟に優っているとは考えにくいが、確かに言えることはJ２にありがちな、ユース保有が義務だから、強化する気もなく嫌々持っているのではないということだ。本気で強化する気なしに新潟を倒せるわけがない。富山県Ｕ−１８２部リーグ２位で来期の１部昇格を決めている。（僅差での優勝は富一３ｒｄだから、プレミアの富一よりかなり落ちるのは確かだが。ちなみに富一２ndは県１部で優勝していて、来年のプリンス昇格の可能性を残している。そうなれば３ｒｄは県1部昇格？そういうわけで、富山の才能を観に行った。
Ｊユースカップ
ガンバ大阪ユース−カターレ富山Ｕ−１８
万博陸 １０月２０日 １８時４５分 ピッチ良 曇り（ナイトマッチ）
Ｇ大阪 富山
−−−小川−−�睫抬 檗檗 檗檗檗檗盜盒境 檗檗檗�
−−−−−−−−−−−− −椙本�◆歙蘋亅◆蘖催牒�
位置� 歸譟欅羲蠍���岩本� 檗檗歙邯��◆歹租牒 檗�
内田−和田−−福川−永保 杉本��金岡�◆歉尚罩∋案薛�
−−−−−棟方？−−−− −−−−−岸� 檗檗檗檗�
Ｇ大阪ユース 監督：梅津博徳
ＧＫ １６ 棟方博文 クラセンプログラムに記載なし
ＤＦ ２ 永保尭 173/68 95/10/23
３ 和田一真 178/70 95/11/27 主将
４ 福川和希 180/68 95/07/04
５ 内田裕斗 171/62 95/04/29
ＭＦ ６ 東宏樹 175/68 95/06/28 門真
１０ 井手口陽介 170/71 96/08/23
１７ 市丸瑞希 172/60 97/05/08
２０ 岩本和希 172/54 97/04/07
ＦＷ ８ 小川直毅 168/62 95/07/03
１３ �睫攵歓諭 �175/65 97/08/04
富山Ｕ−１８ 監督：西野貴博 スタメン全員富山Ｕ−１５出身
ＧＫ ２１ 岸大誠 172/60 98/01/18
ＤＦ ２ 三鍋彰汰 175/62 97/02/24
１４ 松井直哉 175/71 96/06/26
５ 金岡蓮 178/76 96/08/19
１５ 杉本健翔 166/54 96/12/20
ＭＦ ２０ 徳田弥武 173/64 97/08/28
４ 川口大地 166/59 97/03/28
１３ 浦田凌成 170/59 96/05/28
６ 千石大貴 165/62 96/06/29
１１ 椙本雄太 167/60 96/11/10
ＦＷ ７ 高橋大樹 165/58 97/05/31
Ｇ大阪はＧＫ林はＵ−１７Ｗ杯に選出されて抜けている。内田と小川はトップ昇格内定。しかも内田は藤春には劣るが、Jで即戦力レベルの力がある。
さて富山はＤＦ陣以外は体格に恵まれていないがフィジカルコンタクトはなかなか強い。�ザ皺�がパワフルで力強い左足キックもある。ただしフィードはイマイチ。��千石はチーム1のタレントではないでしょうか？アイディアがあって受ける動き出しがいい。�Ч盒兇和里鯆イ辰謄櫂好肇廛譟爾靴燭螳�いて受けたり。ただし、Ｇ大阪のＣＢ陣が舞い部分はある。��椙本はなかなかの突破力。��浦田もテクニック自慢だが、プレーは効果的ではない。７分、Ｇ大阪�┥�川が左クロス、�幹篷楫茲瓩襦�１−０。直後に富山も��千石から�Ч盒兇縫好襦璽僖后■蚤膾絖テ眦弔�カバー。内田の特徴はなんと言ってもスピードを活かした攻撃力なのだが、守備も1年間で劇的に成長した。以前は頑張っているけど荒っぽくて、上手くない、という印象だったのだが、ハートあふれる激しい守備と冷静さを兼ね備え、攻撃でも中へのカットインなど選択肢が増えて、サッカーのことをよく考えていることがわかる。強烈な左足も売りだ。富山はショートパス中心に組み立てる。というより、ほぼショートパスオンリー。技術を磨くことと、前線が小柄でスピードもイマイチのためだろう。とはいえ、技術レベルは高く、観たことないけど、プリンス北信越で通用するレベルじゃないだろうか？Ｇ大阪の２トップ�┥�川と���睫擇枠慣欧離好圈璽匹�あり、突破力にあふれた選手なのだが、富山は集散の速さで封じている。左の�瓜坿櫃呂匹Ω�てもインサイド向けだが、実戦経験を積ませるためと、�テ眦弔両紊�りの時間を作る意図での起用だろうが、空回りしている。結局前半は１−０。富山の大健闘だった。
後半開始。いきなりＧ大阪��井手口が浮きだまパスを裏に出し、�┥�川が突っ込むが、ＧＫよく前に出てカット。４９分、富山��浦田がＧ大阪�テ眦弔鬟謄�ニックであっさり抜き去り中をうかがうがカット。内田は油断した？今年のＧ大阪は苦戦続きのせいか油断しないのが美点なのだが。危機察知能力の高い東なんかはその象徴ですね。攻撃力も高い選手だけど、大学即戦力レベルまで力をつけた。５３分、Ｇ大阪�┥�川が左で受けてトップスピードで中に切れ込み、正面に持ち込み右でドフリーの�幹篷椶悄�1対1を決めて２−０。
５４分、Ｇ大阪���睫擒�28妹尾直哉。正直2点目で富山はがっかりしましたね。戦闘意欲が下がったのが手にとるように伝わった。一方でＧ大阪の交代は�睫擇�封じられていたのはあったけど、余裕の選手交代でしょうね。５７分、富山�Ч盒侠�22向川巧海。この交代はまさかと思った。高橋はＧ大阪でもっともパワフルな��井手口を1度チャージで吹っ飛ばすほどパワフルで体を張ったプレーを続け、起点になっていた。スタミナに難をかかえるのでしょうか？見所のある選手です。戦う基本を身に着けている。この交代直後、Ｇ大阪、左ＣＫをファーで折り返し、（�な＼遏�）市丸が決める。３−０。６０分、Ｇ大阪、��井手口→�音鎌�匠海。右ハーフに入り、岩本がボランチに。６３分、富山��椙本→��松瀬竜司（まつぜ）。この交代にも驚いた。チーム1の突破力を誇る椙本を下げて攻め手があるのかな？と。松瀬がＣＦ、向川が左ハーフ。松瀬にせよ１７３ｃｍと決して高い選手じゃないし。６９分、Ｇ大阪、�テ眦弔�カットイン、左スペースに出し�┥�川の左クロスを28妹尾がドンピシャで決める。４−０。この時間帯、Ｇ大阪は右で作ってサイドチェンジして左の内田の広大なスペースを与えて1対1を仕掛けさせる意図を共有していた。７１分にもその形から内田の左クロスを28妹尾がスルーして�音鎌�が上に外す。決定機。７５分にもサイドチェンジから内田が1対1、富山�∋案蕕�止めた。いい守備。７６分、Ｇ大阪�テ眦弔�ドフリーで左クロスを28妹尾が上にはずす。決定機。７８分、富山、正面３０ｍＦＫゲット。精度のあるキッカーはいないし、どうするのかと思って3人集まって相談しているのでトリックプレーかと思ったら、�ザ皺�がバゴン！と音のする強烈左足シュート、壁に当たり跳ね返る。精度はなかったが、なかなかのキック力。７９分、Ｇ大阪�ε譟↓┥�川→��嫁阪、��中村。ポジション同じ。このあとスタミナ切れの富山を尻目にＧ大阪の猛攻が続き、ロスタイムに細かいパス回しから右の�音鎌�のパスを��永保が決めて５−０。試合終了。
はっきり言って差はあったけど、富山は１，２年生チームでショートパスをつなぐしか方法がなくて、それでもつなげるなら上出来ではないでしょうか？ただＪ２でやれると思った選手はいない。今年の岡山みたいにブランド作りのために1期生大量昇格というのはやめてほしいなあ。名前を挙げた選手は目立った長所はあるけど、プロは長所だけではやっていけない。前線のアタッカーが１６０ｃｍ台半ばというのも気になる。ポテンシャルは感じた金岡はレベルの高い中での経験が必要でしょう。大学サッカーに進めば化ける可能性がある。
Ｇ大阪は井手口や市丸、�睫擇箸いν�名選手以外の下級生のアピールが足りなかったと思う。この日は個人能力差があったからいいけど、スタメン以上に交代選手は頑張らないと。タレントは下級生にもいるのだから。このままじゃ、来年の昇格は井手口だけになってしまいかねない。
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