関西で高校女子サッカーを強化しているのは大阪の数校と日ノ本、精華女子のみ。以前京都では聖母学院が頭ひとつ抜けていた感じはあったが、トップレベルではなかった。高校総体は1府県1代表。つまり大阪勢も1校しか出られない。そして全国高校総体の関西枠は2校。したがって近畿大会準決勝が一番重要な代表決定戦になる。精華・大商・日ノ本の争いだから運が大きく左右する。今回運が微笑んだのは大商で他の2強と当たらず決勝に進出した。準決勝のスコアは20−0。そのことは予想できたし、最初から勝負が決まっているゲームよりも激戦の予想される日ノ本−精華を観る。日ノ本LB万屋はU−19代表だが、この試合のため出場。試合後キャンプに戻る。ヴィトーリア出身なので当然中学時代から観ている。左足の精度が異常に高い。中に切れ込む力もあって守備もいい。昨年も準決勝で対戦、日ノ本が圧勝した。しかし冬の高校女子選手権では両者ともベスト4以上。強化に力を入れている高校の少ない関西だが、昨年の高校総体全国制覇の日ノ本はもちろん、全国初出場の精華も全国でも屈指のレベルに達していることを証明した。日ノ本は昨年は登録上男性監督だったが、ベンチで指示していたのは女性だった。それが今年は女性監督になっている。まあ時代の流れでしょうな。世界的には女子代表は女性監督が多い。今後は女子サッカー部は女性監督という流れが加速すると思う。
近畿大会女子準決勝
日ノ本学園高校−京都精華女子高校
12時 三木防災第2陸 良芝 曇り
日ノ本 精華
−−−−−八坂�◆檗檗檗檗 檗檗檗檗歟羮将◆檗檗檗�
−鈴木�◆歹�江−−中井− −金塚� 歉�島−−大八木
−−−小島−−矢沢−−− −−−園田�◆殀次檗檗檗�
万屋��國武�◆蘖�座−川井 加島−前澤�◆歟�口�⊂�路��
−−−−−木村�◆檗檗檗檗 檗檗檗檗盜睫遶◆檗檗檗�
日ノ本 監督:田邊友恵 前登録は全員記載なし
日ノ本は当然全員経験者なのでミスと思われる
GK 1 木村優衣 164/59 2年
DF 3 川井保菜美 159/51 3年
2 羽座妃粋 167/55 3年・主将
16 國武愛美 160/57 2年
5 万屋美穂 159/52 2年 ヴィトーリア
MF 9 中井仁美 161/50 3年
8 小島和希子 160/56 3年
6 矢沢未稀 157/52 3年
14 鈴木綾華 156/54 2年
10 入江未希 153/47 3年
FW 19 八坂芽依 156/47 2年
精華 監督:越智健一郎 前登録記載なしは京都精華女子中
GK 12 高野有希 166/60 2年
DF 16 小路葉都紀 150/44 1年
9 谷口木乃実 166/57 2年
6 前澤彩香 155/47 2年
22 加島優女 163/48 3年・主将
MF 10 園田瑞貴 163/49 2年
14 伴自然 156/50 3年
20 大八木優奈 152/51 3年 瀬田北中
15 小島奈々 156/50 3年 バニーズ京都SC
7 金塚咲恵 158/49 1年
FW 8 中松瑞貴 155/45 2年
立ち上がり、精華が細かくつなぐ。しかし日ノ本も猛烈なプレスで、サイドチェンジする余裕を与えない。裏も警戒して精華のサッカーがどんどん小さくなっていく。また体重差そのままにパワーに差があって、日ノ本はガッチリ身体を入れてキープし、奪われない。おそらく精華はフィジカルトレーニングをほとんどしておらず、日ノ本はかなり時間を割いている。矢沢と小島のボランチコンビのキープ力は強烈。そしてカウンターから入江のドリブルを生かす。6分、日ノ本��川井の右クロスを��中井シュートもバーを叩く。決定機。8分、日ノ本カウンターから��中井が抜け出し、浮かせて決める。1−0。日ノ本は��鈴木が左足でいいクロスを上げる。サイド攻撃が今年も強烈。また精華は繋げるものの、突破は出来ない。これは日ノ本の集散の速さにも因る。常にカバーがおり、ショートパスにきっちりついていき、大きな展開も出来ないから1対1の状況を作れない。守備のいい日ノ本が先制することで、日ノ本の守備が冴えてくる。精華は攻めあぐねている間に、20分、日ノ本��中井の右クロスを��入江が飛び込むが当たりそこね。決定機。入江は万屋に次ぐくらいの相当レベルの高い選手だと思う。なんか日ノ本の攻撃の全てを託されている感じがする。21分、日ノ本��鈴木の落としを�ニ�屋左クロス、ピンポイントで�拡�坂へ、しかしスライディングシュートは届かず。このクロスは超高校級でしたね。22分には�ニ�屋は左を高速突破からマイナスのクロス、中でカット。精華のRB小路も相当いい選手だが、身体を入れられたら厳しい。奪えないことを前提に、決して外されない守備で併走するしかないと思う。33分、日ノ本、�拡�坂へのパスを落とし、��入江が左シュートもサイドネット。決定機。結局前半は1−0で終了。
シュート数7(3)対2(2)、GK数は1対5、クロス数5(2)対1(1)、ファウル数4対3。日ノ本が押していたのは事実だが、精華も想定内だろう。両者妥協点上でノプレーというか。むしろ飛ばし気味の日ノ本が前半で勝負をつけられなかったのが痛い。
後半開始。37分(後半2分)、精華、右CKゲット。これを��伴から��谷口ヘッドで決める。1−1。単純の高さのキック精度なら精華も勝負できる。直後に日ノ本も左CKが合ったが��川井の前でカット。43分、左80度35mFK、�ニ�屋入れるが�┥�島の前でカット。46分、日ノ本��鈴木→23(プログラムに記載なし)、FWに入り、�拡�坂が左ハーフに。48分、日ノ本�ニ�屋が突っ込み左シュート、正面。49分、精華、ペナ左FK��園田が左足で入れるが合わず。52分、精華GKがクリアミス、日ノ本�μ霏瑤�狙うがGKキャッチ。日ノ本、左CKで�┥�島が右足で入れたがファーで�惟�武のシュートをクリア。日ノ本�拡�坂→��林咲希。髪長い。いつの間にか精華��山邑佳奈子が右ハーフに。24分、精華�澗臠�木→�セ害式ξぁ�FWに。この時間帯、精華が体力負けしている。コンタクトプレーに加え、精華だけ2試合目で、昨日よりもはるかに運動量も多い。日ノ本のダッシュについていけなくなってきた。��園田も足を攣っている。65分、日ノ本��入江が右スペースへ突っ込みドフリーで右クロス、中でカット。決定的なクロスだった。ロス2分、日ノ本、GK�〔畋滋��潅喊�凪沙。明らかにPK戦用のキーパー。結局1−1で終了。全国行きはPK戦で決めることになった。
日ノ本��羽座、成功。左へ。
精華��園田、失敗。バー。右足だった。
日ノ本��入江、失敗。バー。
精華22加島、成功。右上。
日ノ本�┥�島成功。逆を突いて右上へ。
精華��伴、失敗。セーブ。弱いキックだった。
日ノ本�μ霏堯∪�功。左上。
精華�Ф眥諭∪�功。右。
日ノ本��中井、失敗。上に外す。
精華��谷口、成功。右上。
ここからサドンデス。
日ノ本�ニ�屋、成功。左隅へ。かなりレベルの高いPK。
精華�α胃掘∪�功。右隅。
日ノ本��林、成功。GK動かず。
精華�セ害識Δ乏阿后�
結局PK戦で5−4で日ノ本が勝って全国へ。
日ノ本の方が一枚上だったが、昨年と比べると差が大幅に縮まっていた。パワーや走力では日ノ本が上だったが、技術・戦術では精華が上だった。身体能力も標準以上にあり、1対1で簡単に抜かれない守備力もあった。日ノ本は前日に試合がなかったので、プレスを掛け続けられたが、立場が逆だったらサイドチェンジも許さないだけのプレスを掛け続けられただろうか?紙一重の違いが勝負を分けた(引き分けだけに)と思う。園田・伴・小島のインサイドは強力だったし、谷口の強さや小路の粘り強さ、金塚の技術も光った。冬が楽しみ。
日ノ本は羽座の守備力や万屋の安定感は見事。万屋は攻守にわたって左サイドを支配していましたね。入江を止められるチームは全国にそうはないでしょう。普通に優勝候補だと思いますよ。羽座は上でもやれる選手だ。入江はパスやゴールセンスがよく分からなかった。ドリブル以外の武器も欲しい。
近畿大会準決勝、一方のカードはともに全国行きを決めた高校同士の対戦となった。野洲はマイナーチェンジを続け、今大会のメンバーもかなり違うが好調である。2バック気味だった最終ラインもサイドバックが下がり目になり、ほぼ通常の4バックと自重気味になった。対する洛北はサイド攻撃に定評があり、相性がよさそうである。遅攻の野洲に速攻の洛北。洛北優位と見るが、さて……?
近畿大会男子準決勝
野洲高校−洛北高校
14時30分 三木防災陸 良芝 曇り
野洲 洛北
−二三−−田畑�◆欷点遏檗 檗檗歐綯�−−中大路−−
−−−−林� 欅妥牒 檗檗 檗檗檗檗檗檗檗檗檗檗檗�
−−−−−平石�◆檗檗檗檗 ̄殍棔歐楔境◆欅貌�−弘田
濱田�)楸拭檗歉硝椨⊇銃鵝�高野−小野�◆歇穃咫欹罅�
−−−−−小倉−−−−− −−−−−山本−−−−−
野洲 監督:山本佳司
GK 1 小倉将司 173/76 2年 千里丘FC
DF 12 プログラムに記載なし
21 松本天人 179/79 2年 サザンウェイブ泉州FC
5 本郷隆洋 169/68 3年 甲賀中
16 濱田一希 161/50 1年 福生一中
MF 6 平石健右 178/62 2年 セゾンFC
13 安田一輝 171/62 1年 セゾンFC
24 林雄飛 168/52 1年 セゾンFC
FW 11 古川和也 184/73 3年 セゾンFC
22 田畑翔伍 173/58 2年 セゾンFC
23 プログラムに記載なし
洛北 監督:山岡宏志
GK 1 山本和哉 176/65 3年 京都JマルカFC
DF 5 堺俊樹 172/64 3年 勧修中
3 若林悟 181/71 3年 太秦中
4 小野吉充 175/65 2年 京都JマルカFC
2 高野直人 177/68 3年 ASラランジャ京都
MF 8 弘田恭一 163/56 3年 宇治FC
7 伊藤寛生 170/64 3年 宇治FC
6 須原洋生 171/59 2年 FC長岡京
9 榎本裕 178/65 3年 葵FC
FW 10 中大路健 169/62 3年 比叡蹴球団
11 水谷勇貴 170/56 3年 醍醐FC
4分、野洲12番に警告。10分、正面25mFK、�О貌�(右足)と��中大路(左足)が構え、中大路がスルーして伊藤がシュートも正面。決定機?13分、洛北��高野ロングスローを中で落としDFクリア、左CKに。伊藤がキック。14分、�ズ罎留Ε�ロスを��水谷ダイビングヘッド、GKセーブ。超決定機。これも��高野が左ロングスローで攻め直し。15分、洛北��高野の左クロスを�┨暗張椒譟次�当たりが甘かった。決定機。16分、洛北��榎本のカットから左シュート、前が全開だったが上に外す。決定機。17分、�О貌�が切れ込みシュート、GK弾いてサイドネット。決定機。野洲は中盤で次々カットされ、前線に入っても、戻った洛北MF陣に後方からつつかれ、まるでいいところがない。洛北のエース��中大路は引いて受けて守備にも奮闘し、昨年までの前線に張って裏に飛び出すプレーは少ない。がんばる姿勢が前面に出ている。野洲は長身��古川を右サイドに置いて起点を作りたいのだろうが、洛北��高野に完全に封じられている。田畑も洛北CB人の前に沈黙。つまり攻守に圧倒されている。まるで勝算が見えない25分、洛北、左CKを�┨暗帖�、��須原?がヘッド、決まって0−1。28分、洛北�О貌�の左CKを��若林ドンピシャヘッド、左に外す。決定機。直後にも��須原のスルーパスに��中大路がいい体の姿勢で受けて左足シュート、左ポスト。超決定機。前半0−1。
前半はシュート数1(1)対10(5)、CK数0対6、GK数5対2、クロス数0対8(3)、ファウル数4対5。全ての数字が洛北ペースを示しているし、多分このまま点差が広がる一方なんだろうなと確信していたが、精神の未熟な高校生なら何が起こるか分からないことと、帰りの交通の便がよくないことから後半観戦を決める。しかし結果的には外れだった。
ハーフタイムで野洲��、23→�∪ジ�雄貴、��中村真輝。��はケガによる交代。瀬口はそのままRBに入る。��中村はCFに。ただし0トップ採用の野洲においては、ガンガン引い手リズムを作る役回り。22田畑が左ウイングに入る。4分、野洲、中村を起点に左へ、田畑切れ込みマイナスのクロスをニアで中村合わせるがGKブロック。決定機。洛北は入り方をミスした。しかしすぐに洛北の後半のコンセプトが明らかになる。ノーリスクだ。っ前半完璧な出来だった洛北がノーリスクのサッカーをすれば、野洲はどうしようもない。前線に入れても囲まれるし、無駄に負わないから体力の消耗もない。13分、野洲、スルーパスを��中村に通そうとするがカット。16分、洛北��須原→��八倉望人。右サイドバックへ。�ズ罎�右ハーフに上がり、�┨暗張椒薀鵐舛悄M賈未裡達砲亮虍�はゾーンで、振られない。20分、野洲��安田、��古川→�╂沼漆了屐↓夏1才橘蕁�31分、洛北��中大路→�夏8驚�(トオル)。32分、野洲�∪ジ�に警告。35+2分、中村に警告。結局0-1でタイムアップ。洛北の完勝でした。
後半メモは8行しか取っていない。うち選手交代に4行、野洲の警告に2行、プレー自体は2行だけ。それくらい何も起こらなかった。洛北のシナリオが100パーセントはまり、野洲は何も出来なかった。前線に入ったとたん囲まれては奪われた。力の差があまりに大きかった。これを高校総体までにどう建て直すか?
帰路のことについても触れておこう。日曜は終バスが早いので、当初神戸電鉄押部谷駅まで歩く計画を立てていた。しかし歩道もない危険なルートだという。そこで、防災公園から逆方向に2キロほど丘を下って歩けば、橋があり、渡ったところを右折すれば志染小学校前というバス停があり、三宮へ急行バスがあるという。押部谷駅までは4キロくらいだが、危険ならこちらの方がいい。三宮まで670円。通常の緑が丘まで神姫ゾーンバスで出るルートだと駅まで220円かかる上、神戸電鉄経由で690円、神姫バスの三宮行き急行バスで640円かかるから200円前後安くつく。前日も試しで使ってみてまずまずなので、志染小学校ルートを使った。ただし、バスは10分前後遅刻したし、山道を行くので車酔いする人にはオススメできない。それに高速を使わず、新神戸トンネルまで有料道路ではないので、時間はかからなくてもイライラする人もいるだろう。緑が丘駅まで出るよりも確実に早いのだが。あと土曜には車内が混んでいて、隣に人がいない席は最後尾真ん中しかなかった。日曜はすいていたし、このあたりも日や時間によって差があるのかもしれない。