サッカー観戦日記

2013年05月19日(日) 高校総体大阪予選7回戦 金光−槻の木 近大附−大阪桐蔭 興國−阪南大高

さて高校総体大阪予選もベスト8がそろい、決勝リーグと近畿大会をかけた1戦を迎える。あれだけ好調だった高槻勢もついに残るは2校。槻の木と金光大阪だけである。その両校が直接対決するので、高槻勢のベスト4入りは一校だけと確定している。今年は結構高槻勢の潰しあいがありましたね……。
さてこの日はキックオフ時間が分からず、大阪府協会に電話する暇もなかった。4試合開催の日は第1試合が9時30分、第2試合が11時10分となっている。一方2試合開催の決勝リーグは第1試合11時、第2試合13時となっている。そこで11時キックオフに賭けて出発。1時間余裕を持ち、住之江公園から歩く予定だった。しかしツイッター上でどうやら9時30分キックオフらしいと気づく。あわてて9時30分住之江公園発のバスに乗る。当然10分チョイ遅刻する。金光が2−0でリード。

高校総体大阪予選予選7回戦
金光大阪高校−槻の木高校
9時30分 堺S13 人工芝 曇り

金光           槻の木
−−−九番−−十一−−− −−−九番−−十九−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
八番−十番−−七番−六番 二十−二番−−五番−十一
十五−三番−−四番−二番 三番−六番−−四番−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

金光は10番の展開力やタテパスが効いていて、よく走るアタッカー陣を活かせている。槻の木は前線の突破力を活かそうと思うが、密集地に突っ込んでも最後は止められてしまう。槻の木としては前半スコアレスで後半勝負に持ち込みたかった。そうなれば走力が生き、突破力が冴えただろう。しかし非常に苦しいと見て、隣のピッチへ。ちなみに最終スコアは動かず2−0で金光がベスト4一番乗りを決めた。金光は10番を潰されたら機能不全に陥る可能性がある。とはいえアタッカー陣の運動量と突破力は見事なので、全国制覇可能と見た。




隣のS12では近大附−大阪桐蔭が行なわれている。

高校総体大阪予選予選7回戦
近畿大学附属高校−大阪桐蔭高校
9時30分 堺S12 人工芝 曇り

近大附          大阪桐蔭
−−−十一−−十五−−− −−−十一−−九番−−−
−−−−−十番−−−−− −−−−−−−−−−−−
七番−五番−−六番−八番 二三−十七−−四番−二四
−−三番−四番−十二−− 十八−十四−−五番−十九
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

前半は1−1。桐蔭が支配するも、近大附は4番(吉野晃)を中心によく守る。両WBと巣突破が連携してサイドをケアし、桐蔭の突破力ある23番、24番を止める。14番からのフィードもいいが、FW陣が競り勝てない。17番(久保田)はドリブルを交え、前線をかき回すが、近大附も集散が早く。突破させない。17番は相当な才能を秘めていると思うのだが。4番(川口)は相変わらず攻守に効いていて。相手を潰して奪い、展開する。14番はセットプレーまで担当するキック精度がある。25分、17番のドリブル突破から11番シュートも左に外れる。24番の右クロスに23番が切り返しシュートもブロック。結局桐蔭が押しながら70分を終え、10分ハーフの延長へ。

2分、近大附7番(下田)の左CKを11番が落とし6番シュートもブロック。8分、11番→18番。

延長後半、桐蔭がずっと押すが決めきれず、PK戦へ。

桐蔭:11番、成功。左隅
近大附:10番、成功。逆を突いて左へ。
桐蔭:14番、成功。逆を突いて左へ。
近大附:6番、成功。右隅へ。
桐蔭:9番、成功。逆を突いて右へ。
近大附:3番、成功。左隅へ。
桐蔭:5番、成功。右ポストに当たってゴールイン。
近大附:5番。成功。左隅。
桐蔭:4番、失敗。非常に甘いコースに蹴ってセーブされる。
近大附:7番、成功。左上。

結局PK戦は4−5で近大附の勝利。ベスト4進出を決めた。おそらく力そのものは大阪桐蔭の方が上だったが、守備を固め、両サイドにカットインさせず、久保田も2人で見るという堅守が効いた。桐蔭なら全国でも優勝候補と呼ばれる力がある。近大附にはそこまでの力はないが、全国制覇は十分可能だろう。

高校総体大阪予選予選7回戦
興國高校−阪南大学高校
11時10分 堺S13 人工芝 曇りのち雨

興國           阪南大高
−十八−−十番−−十九− −八番−−十番−−七番−
−−−−−七番−−−−− −−−−−十四−−−−−
−−−四番−−六番−−− −−−六番−−五番−−−
十一−五番−−三番−十六 三番−四番−−十六−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−誰々−−−−−

両者3トップと表記したが、両ウイングは引き気味だ。前半0−0。近大附−桐蔭戦が延長に入ったため、こちらのピッチは進行が早い。後半立ち上がり、興國が支配する。2分、10番が左から仕掛けシュートもバー。決定機。4分、阪南大高5番に警告。興國7番踊りブルを倒す。興國10番は仕掛けていくドリブルには迫力がある。ポスト役ではなく、単独で突っ込んでいくタイプ。阪南大高前線はポジションチェンジ多用。15分、興國10番突っ込んで倒され、正面22mFK。4番狙うが壁。23分、阪南大高、10番が左を突破、中へ入れ、14番(奥平)シュートもバー。決定機。24分、興國、相手キーパーのパンチミスを拾った10番ドリブルシュート、右に外れる。決定機。25分、阪南大高10番がドリブルで仕掛けファウルゲット。正面22mの絶好の位置。ここで興國は4番が一発レッド。何せ観客が多すぎて100m離れたゴール裏で見ていたので細かいことは分からなかったが、ポジショニング争いで興國4番がエルボーで振り払おうとして顔面を直撃したらしい。ワザとじゃなかったにせよ、こういう悪い癖を持つと起こりうること。アメリカW杯でアメリカ戦でブラジルのレオナルド(もと鹿島)の退場と同じだ。このFKが壁に当たりゴール前にこぼれて誰か蹴りこむ。0−1。32分、興國18番→20番。結局興國は押し返せず0−1で終了。

退場が勝負の分かれ目になったが、チーム力でも阪南大高が上だったと思う。


履正社−東大阪大柏原戦は雨のためメモ取るのが困難なのでのんびり観戦。延長で履正社勝利。

さてベスト4が揃ったわけだが、どの高校も全国制覇可能だと思う。関大一高が選手権ベスト4に入ったときよりもポテンシャルがある。敗退した高校にも大阪桐蔭や関大一、大産大ふなど強いところが多かった。大阪全体のレベルが急激に上がっている。昨年の全国高校総体は初出場の三浦学苑が全国制覇して衝撃を与えたが、同じことは大阪でも起こりうる。期待は大きい。


 < 過去  INDEX  未来 >


T.K. [MAIL]