昨日、堺ＮＴＣに行ってきた。大阪で絶滅危惧種指定のサッカーファンとしては、早いうちに行かねばなるまい。まずルートを考える。一番メジャーなのは南海堺駅からバスでアクセスする、というもの。ＪＲ高槻→ＪＲ大阪→地下鉄梅田→地下鉄なんば→南海なんば→南海堺というルートが一番早い。しかし私はケチなので、ＪＲ大阪から環状線で新今宮に出て、そこから南海というルートを考えた。堺駅からはバスが３０分に一本出ている。更に堺ＮＴＣの地図を見てみると、地下鉄四つ橋線の終点住之江公園から結構近い。調べると、南海バスが1時間に一本出ている。今日の試合には都合のいい時間帯ではないが、堺経由よりも安いので、このルートを選択する。ちなみにバスは停留所で3つ目、時間にして６分で目的地最寄の停留所に着き、そこから徒歩５分だ。

バス出発２０分前に住之江公園に着き、バス停を探す。ここは市バスのターミナルがあるが、南海バスの停留所は見つからない。市バスのターミナルの係員を探すが見当たらない。普通バス停は分かりやすいところにあるはずなのだが、南海バスは見当たらず。イライラしながら、やむを得ず徒歩でのアクセスを試みる。5分も経たないうちに、目当てのバスが追い越していった。大和川の橋を渡る。大和川は水量が少なく、底が浅いのに川幅が広い。以前「探偵ナイトスクープ」で奈良から大阪に通勤している人が、関西線が何度も大和川を渡るので、いっそ大和川を下って通勤すれば早いのではないか、とハガキを出し、本人が川で通勤するハメになり、モーターのついたボートが大和川の浅さの前にロクに使えず、夕方に会社に着いた、ということがあった。

橋を渡って右折。堺市の下水処理場の前を通る。強烈ではないが、やはり臭う。やがて２つ目のバス停を過ぎ、阪神高速湾岸線の下で、堺ＮＴＣは右折の看板が出る。バス通りではない。どこか不自然だし、イタズラで向きを変えられたのでは、との疑問を抱きつつ右折。大和川沿いに進む。アマゾンの倉庫を過ぎ、やがて警備員？係員？が立つところに着く。ここまで早歩きで３０分。ところが堺ＮＴＣの正式オープンは４月なので、関係者以外は立ち入り出来ないと言う。私の後ろからバイクで来た人がいたが、別の人に同じことを言われて帰ってしまった。私もそれでは困るので交渉。高槻から来た、住之江公園から歩いて来た、とか何とか言うと、スケジュール表を出して確認、何とか入れてもらった。ちなみに対応はフレンドリーでした。中に入ると広大な敷地内にピッチがたくさんある、海沿いなので風が強い。１１時４０分のキックオフには余裕で間に合う。


試合終了後、場内を一周、メインスタジアムを外から眺め、クラブハウス内で営業している食堂も確認した。ビーフカレー６００円。あまりメニューは多くない。試合を見たピッチに観客用の椅子がない点は残念だった。しかし他のピッチにはゴール裏に限り置いているところもあった。場内にゴミ箱はなく、クラブハウス以外飲食禁止ということだが、現実的にこのルール、守られるのだろうか。食事はともかく、試合中にお茶を飲むくらい、いいと思うし、私も飲んでいた。

クラブハウスでその日の試合予定が張り出していて、１３時キックオフで女子のスペランツァＦＣ高槻−大体大が行なわれていた。トップチームは遠征中なので、Ｂチームだろう。それでも大体大を圧倒していた。裏では吉備国際大−大阪桐蔭高も。男子では１４時から立命大−高知大の好カード。こんな試合が組まれるのが、都会のＮＴＣの凄さか。なお静岡市清水区は都会とみなさない。公式サイトにはイベントの項があるが、まだ何も載っていない。試合予定が掲載されればありがたいのだが。試合はちょっと見たがなんともいえない。

帰路に着く。入り口で先ほどの警備員にお礼を言う。帰りは徒歩で住之江公園駅まで４０分弱かかった。ゆっくり歩いた。この時期は徒歩で問題ないが、夏場はバスかタクシーにしたほうが良さそう。コンビニが堺市側のＮＴＣに向けて曲がったところにある。大阪市側に入った左手に「にぎり長次郎」がある。最近「くら寿司」のネタの鮮度が落ちて、近くにあるのに、あまり入る気がしない。「長次郎」の鮮度はどうだろうか？梅田〜住之江公園間は２７０円なので、１０００円以内で高槻から往復できる。


ここまで一気に書いた。Ｊ村が出来て初めて行ったときは、感動のあまり評価は甘かった。バスが出る、と雑誌に書いていながら、広野駅からのバスが走ってなくて、タクシー使う気にもなれず、暑い中歩いていった、とか、帰りは木戸駅へまっすぐ降りる今の道がなくて、暗い中文字通り闇雲に進んで駅にたどり着いたとか、Ｊ村の６時からの試合は霧が出て、あまり見えなかったとか、色々な問題点もあったが、こんな広大なサッカー施設が出来た、というだけで満足していた。堺ＮＴＣはもう少し冷静でいられる。今日の時点では７０点といったところか。