サッカー観戦日記

2009年02月22日(日) 大阪高校新人戦男女決勝 星翔−大商学園 興国−金光

高校新人戦は昨年から男子決勝の前に女子決勝が行われることになった。昨年は大阪桐蔭が大商学園を破って優勝している。力的にも桐蔭が一枚上だった。また桐蔭は全国でも通用するだけの力があった。関西では日ノ本学園が全国トップクラスで、日ノ本を追撃するチームがあったらいいな、と思っていたので、桐蔭の素晴らしいサッカーには将来への期待が持てた。ところがその桐蔭が今年は準決勝で星翔に敗れている。どういうことかと思って会場に足を運ぶ。11時キックオフと思い30分余裕を見て到着のはずが、スタメンが発表されている。実は10時半キックオフだった。そのため選手名の漢字までは写せず。

大阪高校女子新人戦決勝  
星翔高校−大商学園高校
10時30分 長居第2陸 晴れ ピッチ悪

星翔           大商
−−−十番−−十四−−− −−−十一−−三番−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
十五−七番−−五番−十二 六番−八番−−十番−九番
六番−四番−−十三−三番 二番−七番−−四番−五番
−−−−−八番−−−−− −−−−−一番−−−−−

星翔
8:ヒエダ、15:イマナカ、13:カトウ、4:ヤマシタ、6:ナラサキ、5:マツモト、12:エビイ、7:オカモト、3:オクノ、10:ワタナベ、14:ナカジマ

大商
1:フジムラ、2:タニグチ、7:ムラカミ、4:クダラ、5:アミシロ、6:ウカイ、8:キタウラ、10:オカジマ、9:タケキ、3:ヤマザキ、11:ヤマグチ


試合は大商ペースで進む。総合力で上回る大商が中盤を支配し、特にキックの精度のいい10番の展開力でサイドに出し、崩しにかかる。星翔はFWの10番が技術と突破力があり、14番は裏を突く動きが鋭い。左利きでクロスを中に入れるが、中が薄く決定機にならない。大商はペースをつかむが決定機を決めきれず、延長でも決着がつかずPK戦へ。そこで星翔GK8番が3連続セーブで結局3対2で星翔が初優勝した。




大阪高校男子新人戦決勝  
興国高校−金光大阪高校
13時 長居第2陸 晴れ ピッチ悪

興国           金光
−−−−−金城−−−−− −−−−膳−−岡本−−−
−村上−−平栗−−北野− −−−−−吉川−−−−−
−−−安田−−山崎−−− −関口−−片岡−−前田圭
赤田−中尾−−金−−真野 吉田−前田晃−江口−早田
−−−−−真鍋−−−−− −−−−−三宅−−−−−

興国
GK 12 真鍋裕次 DF 7 真野塁音 2 金永起 4 中尾謙佑 3 赤田周平
5 山崎万里 11 安田潤二 19 北野周平 10 村上夏夢  8 平栗匠 17金城興太

金光
1 三宅 2 早田 3 江口 4 前田晃一 5 吉田 6 前田圭佑 7 吉川 8 片岡 9 関口 10 膳 11 岡本


金光は立ち上がり中盤フラットに見えたが、すぐにダイアモンド型に。片岡が1ボランチで、バランスをとりつつ隙を見て上がる。サイドへの展開もいい。吉川はトップ下と表記したが、むしろ両サイドのスペースを狙う。U−18代表候補・前田晃一は右利きだが、両足での正確なロングフィードを通し、決定機を演出。潰すプレーも悪くない。右サイドの前田圭佑はウインガー・タイプで、次々にタテに仕掛けてはクロスを上げる。対する興国は4−2−3−1で、中盤を支配にかかるが、中盤を省略する金光に面食らったかのよう二、何も出来ない。特に前田晃一に対するチェックが甘く、バックラインを上げた裏を金光FWが一旦引いて裏を取る動きに翻弄される。8分、金光・吉川が正面で浮き球ボレーが右上隅に飛ぶ。ナイスセーブ。決定機。14分、金光・吉川が右クロス岡本スルー、関口シュート上に外れる。決定機。14分、金光、前田晃のロングフィード、岡本シュートもブロック。決定機。16分、金光・関口が左サイドから片岡へ、ペナ内を突破するところを倒されPK。前田晃が左へ決めて0−1。20分、金光、左80度25mFK、壁の前に味方が3人座る。左に外れる。23分、金光・前田晃フィード、受けた関口が左クロス、ニアで潰れて岡本が流し込む。0−2。30分、興国・平栗→ミネ。その後も金光が攻め続け、前半終了。

シュート数0対10、右クロス0対8、左クロス0対2。完全に金光ペースだった。

ハーフタイムで、興国・金城→ヨシカイエ、赤田→クロキ、さらに4分には北野→アオヤマ。

後半6分、前田圭のフィード、興国GK飛び出すが触れず、膳が先に触り、無人のゴールに流し込む。0−3。後半6分、金光・岡本がペナ内へ、片岡、膳と繋げ流し込む。0−4。12分、興国・安田ジュンジ→アカギ。16分、金光・片岡タカシ→フクモリ、左サイドバックに。吉田がボランチに回る。ほぼ勝負が決まって試合がまったりとして、両者テスト的な選手交代が続く。19分、金光・三宅→クラハシ。23分、金光・谷口→マウラ。29分、興国、右クロスがファーに流れ、興国の選手が後ろ向きでボールに触ったところに、金光・前田圭が無意味なファウルで倒しPK。20アオヤマが決めて1−4。直後に金光・早田→カスガイ。結局1−4で終了。

金光の圧勝だった。ロングボール・豊富な運動量・サイド攻撃といった金光の特徴がふんだんに出た勝利。前田晃一は圧倒的だった。金光OBの細川史生と同等のレベルか。前田浩二は超えるかもしれない。後は相手を潰すプレーに磨きをかけることだろう。

興国は緊張か、いいところが前半はなかった。後半もシュートらしいシュートは2本。しかし初の決勝進出だし、これが経験になれば、今後が楽しみだ。


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T.K. [MAIL]