2008年07月26日(土) |
クラブユース選手権(U-18)第1日 |
クラブユース選手権開幕。観た試合の布陣と寸評を。ザッピング観戦なので、あまり詳しくは見ていない。
初日第1試合
横浜Fマリノス C大阪 −−−端戸−−斉藤−−− −−−永井−−山口−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 塩田−佐藤−−荒井−松尾 丸橋−中東−−細見−杉本 −岡−甲斐−−臼井−曽我 扇原−面家−−原−−夛田 −−−−−都丸−−−−− −−−−−一森−−−−−
C大阪の猛攻が続く。横浜FMは2トップの単発ドリブルくらいしかなく、守備でも出足が遅く、こぼれ球を全く拾えない。関東プリンス2位だが、正直レベルはそれほどでもなかった。甲斐・端戸・斉藤は昨年のU−17代表。C大阪は山口に預けて周りが動き出すプレーも良し、サイドに開いて数的優位を作る動きも良し、ありとあらゆる攻撃パターンを駆使、内容で圧倒した。最終スコア0対2。
公式記録
ヴェルディ 札幌 −−−真野−−久利−−− −−−金子−−玉岡−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 高木俊富所−山越−高木善 上原−竹内−−佐藤−鶴野 山崎−高橋−−木鈴−和田 松本−熊澤−−鈴木−打矢 −−−−−本田−−−−− −−−−−曳地−−−−−
札幌はプリンス全勝優勝ということで期待していたが、関東プリンス4位のヴェルディとの力の差は歴然としているように見えた。曳地(192cm)は反応のいいGK。熊澤も奮闘していたが、及ばず。最終スコア2対0。ヴェルディは木鈴の高さ、高木善の鋭い突破などが利いていた。
公式記録
FC東京 愛媛 −−−岩淵−−山村−−− −−−岡本−−大友−−− −−−−−三田−−−−− −−−−−−−−−−−− −山浦−−大貫−−山崎− 渡辺−福岡−−野本−平田 阿部−藤原−−畑尾−廣木 高橋−橋村−−中山−井上 −−−−−井上−−−−− −−−−−桑田−−−−−
関東プリンス4強のうち3つまで登場する第1試合は忙しい。関東王者の東京と四国王者の愛媛の対戦。山浦は昨年のU−17代表。廣木は守備センス抜群のU−16候補。亜弁もいい選手だ。大貫はほとんどミスがなく、三田はキックのセンスが光る。満遍なくタレントが揃っている。力の差はあった。しかし東京はイマイチインパクトがない。トップ昇格する選手は誰か?と問われれば詰まる。愛媛で目に付いた選手はいなかった。最終スコアは2対0。
公式記録
昼食はいつものバイキング。マミーすいとんが、春は変更されていたとのことだったが。元通りになっていた。値段も1500円に逆戻り。美味しいことは美味しいし、年に1回はいかなくてはおさまりが悪い。
○初日第2試合
清水 山形 −−−池上−−柴原−−− −−−渋谷−−高橋慶−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 佐野−深澤慶−青木−前田 岩崎−佐藤永−高橋大吉田 稲毛−望月−小澤−深澤諄 浅野−三澤−−日向−菅井 −−−−−長島−−−−− −−−−−佐藤孔−−−−
山形は最終ラインでしっかりボールを回して機会をうかがい、ボランチに入ってから加速。アタッキングエリアではドリブル・ワンツーなど多彩な攻めを展開。清水を圧倒する。岩崎が左からドリブルで伺い、佐藤永も選択肢の多い選手。聞けば普段は人工芝で練習しているのだという。全員の基本技術・戦術眼が高くアイディアもあり、見ていて楽しいサッカー。決定力があれば勝機は十分あった。東北大会では引いて守るサッカーで見ていた人の評判はイマイチだったが、なかなかの好チーム。対する清水はカウンターから前田や柴原の突破力にかける。あまりじっくりとつなげず、早い攻めに頼らざるを得ない。それでもしっかり勝つあたり、勝負強いチームだ。最終スコアは2対0。
公式記録
柏 福岡 指宿−−−工藤−−−山崎 −−−久保−−吉原−−− −−−武富−−畑田−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−仙石−−−−− 大庭−大矢−−浦−−田中 酒井−島川−−茨田−御牧 −孫−前田−−河井−河本 −−−−−松下−−−−− −−−−−笠川−−−−−
プリンス不参加組の中では最強とみなされる柏。U−15時代は関東で優勝し、その年2冠の浦和戦も押しまくりPK戦で破れた。その彼らがどれくらい伸びたか見たい。4−3−3のフォーメーションは変わらず。長身ながら組み立てに秀でた島川とクレバーな茨田の組み合わせは素晴らしい。仙石は引いてさばく動きが素晴らしい。工藤は上背はそれほどでもないが、完成度の高いポストプレーヤー。長身191cmの指宿は左サイドでプレー。ポテンシャルを秘めた選手。圧倒的なパス回しを見せる柏に対し、福岡も攻め気を失わず、両サイドが高めのポジションを取り、基点にして攻める意図が感じられた。最終スコアは4対2.柏は第1試合の関東プリンス勢にも引けを取らないインパクト。
公式記録
G大阪 川崎 −−−原口−−大塚−−− −−−山崎−−森田−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 宇佐美−水野−田中−大森 可児−本名−−岩淵−濱口 岡崎−菅沼−−内田−山田 栗原−大和田−小椋−金原 −−−−−森廣−−−−− −−−−−安藤−−−−−
G大阪は92年生まれが6人。いつも前半は出来が悪く、宇佐美もあまりボールを追わないが、後半加速。決定的な2アシストを決めた。菅沼対山崎の空中戦は見応えがあった。水野・田中はともに守備で気が利く選手で、川崎の組み立てを満足にさせず、強力2トップが活躍できなかった。大森は左が得意だが、右でも機能。大塚は万能振りを発揮。原口は切れていた。川崎は名前を挙げた山崎が181cm74kgの堂々たる体格で高さ・強さがある上にスピードまであり、いいパスがくれば脅威となっていた。2年生の小兵森田のスピードもなかなか。U17代表候補大和田もなかなかのCB。GK安藤もキックが安定しており、185cmの長身で空中戦にも強く、いい選手。山崎はトップ昇格もあるのではないか。最終スコアは2対0。
公式記録
○初日第3試合
浦和 神戸 −原口−−阪野−−山田− −−−小川−−木村−−− −−−石沢−−田仲−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−浜田−−−−− 大目−藤松−−須崎−伏見 永田−菅井−−岡本−森田 谷尾−高島−−森下−飯尾 −−−−−柴田−−−−− −−−−−中村−−−−−
関東最強との評もある浦和(プリンス3位)と、今年はレベルの高い関西勢とはいえ、戦力的には関西4番手と思われる神戸の対戦。185cm80kgの浜田を1ボランチに起用。石沢・田仲が守備をサボらず中盤を制圧。原口は切れていなかった。右の山田はタメを作って味方の押し上げを促した。神戸は183cm木村のパワーと164cm小川の俊敏さが噛み合ったときは破壊力があったが、いかんせん中盤を支配されて、181cmのCB高島を避けて森下を狙ったハイボールなど研究の跡も感じさせる攻めで、圧倒。シュート数16対6、最終スコアは1対0.おそらく関東最強、今大会でも大阪2強に次ぐ力がありそうだ。
公式記録
広島 養和 宮原−−−不老−−−大崎 −−−−−恵津森−−−− −−−−−板倉−−−−− 石井−加藤−−玉城−田中 −−−茶島−−宮本−−− −−−−−安田−−−−− 浅田−佐伯−−宗近−森保 花田−内堀−−松本−三沢 −−−−−大森−−−−− −−−−−原田−−−−−
広島は以前の圧倒的な戦力はなくなっている。それでも前半はややペースを握り相手のパスを封じ、サイド攻撃を仕掛け続けた。しかし不満があったのだろう。後半から選手を変え、4−1−4−1にシステム変更。一方養和ベンチはパススピードと判断を上げる指示。安田は守備に利いていて、加藤・玉城も変化をつけられる選手。松本はカバーのいい選手で、広島3トップとのマッチングは良かったかもしれない。結局1−1のドロー。
公式記録
新潟 京都 −−−泉澤−−奥山−−− −−−−沖−−吉留−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 酒井−小林−−福田−奥山 日高−井上−−枝連−岡本 八木−中村−−山崎−坂井 山田−垣根−−西川−武田 −−−−−渡辺−−−−− −−−−−大西−−−−−
後半半ばに京都は左に伊藤、右に駒井という突破力あふれる1年生を投入。面白いように突破が決まった。シュート数は4対7と極端に少ないゲームだったが、京都の崩しは見事だった。新潟では酒井が多少目立った程度。力の差はあった。最終スコアは1対2。
公式記録
初日をみて改めて今年の関西はレベルが高いと思った。しかし関東勢は優勝を狙えるチームは多い。というか全体のレベルが上がっている。地方勢はイマイチ。
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