2006年01月09日(月) |
全日本ユース(U−15)フットサル 3位決定戦・決勝(雑感) |
準決勝はおそらく順当に大分と札幌が勝利し、高崎セレソンとFC江坂の間で3位決定戦が行われた。
高崎は江坂にあわせて守備時は2−2のボックス型、攻撃時は明確なピヴォを置くダイアモンド型の布陣。フットサルクラブの選抜チームだけに洗練された戦術で江坂を圧倒するかに思えたが、立ち上がりから江坂ペース。高崎のプレーヤーはサッカー選手としての能力は高かったが、フットサル選手としてはイマイチ機能していなかった。江坂は落ち着いた後方でのパス回しから前線にタイミングよくボールが出て効率的に攻めるのだった。前半1−2、後半も終了間際まで4−5と江坂リードで、勝利目前だったが、一瞬の隙が生まれ、高崎自陣からのGKのシュートが決まり同点に。6分の延長では、高崎の右シュート、さらにカウンターからのドリブルシュートが決まり7−5で高崎が3位を勝ち取った。
決勝は札幌−大分。札幌はフットサル慣れしたチーム。しかし戦術的に優れたわけではなく、フットサルとしてのチーム作りは進められてはいないようだ。一方大分は体育館サッカーそのものだが、一人一人の能力が大会でもダントツで豪快なドリブルを織り交ぜ局面を打開する。エース清武君はベンチ入りしていない。ゲームは開始2分で選手交代を行うなど、こまめに選手を入れ替え走力レベルを落とさない大分に対し、札幌はフットサル慣れしているはずなのだが、交代は平均的ペースである。前半は札幌がリードしては大分が追いつく展開で2−2。後半は札幌の足が止まり、ロングボール一本の攻撃となってしまい大分のドリブルが冴え渡る。それでも札幌はよく耐えていたが、耐え切れずついに失点。大分が2−3で見事優勝した。近年抜群の育成実績を誇る大分の下部組織だが、これまでは昨年のナイキカップの準優勝が全国レベルでの最高の結果だった。しかし今回ついに初の全国制覇を成し遂げたわけである。おめでとう、大分トリニータ。
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