2005年11月12日(土) |
高校選手権滋賀大会準決勝 草津東−野洲 北大津−比叡山 |
高校選手権滋賀大会 草津東 対 野洲 12時 皇子山陸上競技場 晴れ ピッチ並
草津東 野洲 −−−川村−−岡本−−− −−−青木−−平石−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−平原−−−−− 梅景−西田−−竹中−粕渕 −乾−前川−−金本−楠神 奥田−吉山−−竹村−林− −−田中−内野−荒堀−− −−−−−高橋−−−−− −−−−−下西−−−−−
草津東は4−4−2で整然とプレスをかける。対する野洲は珍しく3−5−2で両サイドも中へのドリブルを多用し、中央突破主体の攻め。
序盤から野洲がボールを支配する展開となる。草津東としてはカウンターを狙いたいところだが、FWは野洲の小柄なストッパーが激しくマークし、内野がよくカバー、起点が作れない。野洲のストッパー田中は左足の好フィードが目立つ。また前川はなかなか展開力のあるボランチで小さくなりがちな野洲の攻めを大きく変える。平原は両足を駆使したドリブルで打開。楠神はスペースを与えられれば高速ドリブルがある。青木はトリッキーなトラップでいい体勢に持ちかえる。ドリブルも速い。15分、野洲・青木が右サイドでポストに入り、トリッキーに中に出し、リターンを受けて左足シュートもGK正面。19分、ゴールキックから草津東は左へ展開、クロスが粕渕へ。足を伸ばすが当てるのが精一杯で左に外れる。決定機。23分、野洲・青木が左から切れ込むが最後は止められる。24分、野洲・平原の好スルーパスを受けた平石がDFをブロックしながらシュートもGK正面。決定機。28分、野洲・金本の左クロスをファーで青きが競り勝つが落としたボールを草津東クリア。前半はずっと野洲ペース。草津東は凌ぐのに精一杯だった。
後半も野洲が押す。3分、ペナ内にドリブルで突っ込むがクリア。7分、やすの左ストッパー・田中が上がりアーリークロス、DFの前に入った青木がヘッド、左隅に叩き込み先制。8分、平石のシュート、ライン上クリア。決定機。11分、野洲の攻め、草津東DFクリアミス。決定機。12分、草津東・西田→北野が右のハーフ、粕渕が左に回り、梅景が左ボランチへ。13分、野洲・平石がドリブルからスルーパス狙うも青木と走る方向が合わず。野洲・内野がケガのため国領と交代。22分、サイドチェンジを受けた楠神がドリブルでペナ内に切れ込みシュート、上に外れる。22分、野洲・平石→瀧川。このあたりから双方にスペースが生まれ始める。しかし草津東は相変わらずカウンターに持ち込めず非常に苦しい展開。28分、草津東・竹中のロングスローのこぼれを梅景ハーフボレー、上に外れる。29分、草津東・粕渕→安田。草津東にも勢いが出てきた。野洲も細かい崩しを続けており、双方攻撃面で持ち味を出した内容となった。32分、スルーパスを受けた野洲・青木がドリブルでペナ内に持ち込みシュート、GKキャッチ。28分、草津東、奥田→西崎。ロスタイム、草津東のロングスローのこぼれを竹村左足ボレー、右隅に決まり同点。1−1。
延長に入り初シュートは草津東。しかし徐々に野洲が盛り返す。そして6分、左クロスが右に流れ、右グラウンダークロスを平原が右足インサイドで流し込み1−2と勝ち越し。後半1分、野洲・平原→山田。7分、野洲の左クロスを乾がドフリーで受けるが余裕を持ちすぎ、シュート打つまでに草津東DFが戻りブロック。結局1−2でタイムアップ。野洲が決勝進出を決めた。
このゲームに関しては終始野洲ペースで進み、勝敗の帰結は妥当だった。ただ草津東も抜群の勝負強さを見せてゲームを盛り上げた。野洲は全国でも上位の力があると思う。特に細かい崩しは全国トップクラスだ。
高校選手権滋賀大会 北大津 対 比叡山 14時 皇子山陸上競技場 晴れ ピッチ並
北大津 比叡山 −−−松村−−根来川−− −−−内山−−遠藤−−− −−−−−上田−−−−− −−−−−−−−−−−− −−寺田−安原−浦島−− 村中−坂本−−久高−後藤 西村−大谷−曾我部−中井 渡辺−大塚−−松原−佐野 −−−−−今津−−−−− −−−−−稲葉−−−−−−−
北大津の横断幕には全力集中とか激闘という分かりやすいフレーズだったのに対し比叡山は照千一隅という仏教用語っぽいよく分からない言葉。数年間このフレーズである。どういう意味なのだろう?
北大津はポジションが流動的で分かりにくい。比叡山は綺麗に3列がフラットに並んだ4−4−2。
40分ハーフ、延長は10分ハーフ。 18分;比叡山、真後ろからのスルーパスを後藤がノートラップループ。0−1。 38分;比叡山、右クロスを坂本がスライディングボレー。0−2。 53分;北大津の左FK、上田の左足キックはよく曲がりファーの浦島に合う。1−2。 73分;北大津カウンター、オフサイドラインをかいくぐった中川が決める。2−2。 93分;北大津、右FKでファーに一人余っている浦島が左足シュート、3−2。
決定機数は前半3対2、後半5対0、延長1対1、総じて北大津ペースだったが、比叡山は好シュート2発で先制。サッカーにおいて決定力というものがいかに重要かを示した。
決勝は野洲が若干優位だと思う。全国でも上位の実力、特に細かい崩しは全国でもトップクラスだろう。
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