2004年05月09日(日) |
クラブユース選手権(U−18) 関西予選 G大阪−V神戸 |
この日は高校サッカーの方を観たい気持ちが強かった。しかし朝から激しい雨。泥田に足を踏み入れたくないので急遽クラセンに切り替える。万博人工芝で13時G大阪−V神戸。15時から枚方FC−明倫戦もあるが、同時刻に万博競技場でJのG大阪−磐田があるので涙を呑んで切り捨てる。最初の15分だけでも、なんて思っているとそのまま最後まで観てしまいそうなので、クラセンの第1試合終了と同時にJに向かうことを堅く決意して人工芝へ。11時には雨も小降りになってきた。
クラブユース選手権(U−18) 関西予選 G大阪−V神戸 5月9日(日)万博人工芝 13時 曇 並風
G大阪 V神戸 −−−出口−−渡部−−− −−−久門−−柳川−−− −安田−−−−−−松岡− −−−−−−−−−−−− −−−横谷−−與−−−− 新田−長瀬−−安里−澤井 森一−植田−−金−−佐藤 青戸−増田−−大森−門− −−−−−東−−−−−− −−−−−紀氏−−−−−
G大阪はいつもの4バック。右はフィードが良く攻撃面で貢献できる佐藤、左が森一樹。左足でのフィードもある長身植田と激しく相手を潰せる金のCBコンビ。與がボールをサイドにバランス良く配り、横谷が機を見て前に出る。松岡はドリブル主体に仕掛け、安田も足元で受けてからのドリブル・パスを狙う。出口がポスト役。
神戸は中盤がフラット気味で、澤井・新田はサイドに張っている。安里が引いてDFから受けることが多い。増田が出口をマークすることが多い。大森は捌き役で右サイドを上がるなど、ボールを持ち出してロングフィードも狙う。強靭な柳川がポスト役。
1分、植田得意の正確なタテパスを受けた渡部のスルーパスを受けた出口が決めてG大阪先制!4分、ゴール前のこぼれを久門が決め神戸もすぐに追いつく。さらに神戸がバーを叩くシュート、G大阪も出口がペナ内でウネウネとドリブル突破、GKもかわすがシュートは左に外れる。超決定機。12分、安田の左足シュートが左隅へ、これは紀氏セーブ。組織力でやや上回る神戸はラインを押し上げてプレス。G大阪のボールホルダーを複数人で囲い込みボールを奪う。またコンタクトスキルでG大阪に優り、余裕を与えない。G大阪はサイドなどある程度スペースがあれば前を向けるのだが、小さいスペースで前を向くだけの予備動作と技術が不足し神戸のプレスをモロに受ける形となった。そんな中與がシンプルなサイドへの捌きがチャンスを生み出している。神戸は右の澤井が運動量と抜群のポジショニングで安田・森一樹を封殺するが、左の新田は苦戦気味となった。18分、松岡から右サイドを追い抜いた佐藤へパス、マイナスのグラウンダークロスを渡部シュートもポスト。決定機。19分、松岡のシュートが神戸DFに当たりループ状で紀氏の上を襲うが、上のネットへ。20分、久門のドリブルを植田が倒し正面ペナ外20mFK。柳川が重いシュートを放つが壁がある以上絶対に入らない。神戸はプレスで奪っての速攻狙いで遅攻時には柳川の足元に入れたいところだが、G大阪CB陣が厳しく潰すので、徐々にクロス主体の攻撃となるが、この日は精度を欠いた。後半のペースダウンが予想されるだけにプレスの効いている前半のうちにチャンスを数多く作りたいところだったが、20分のFKを最後にチャンスが作れなくなっていく。24分、ロングパスを増田・青戸の間のスペースで受けた出口がゴール前にマイナスのパス、ニアで潰れファーの安田へこぼれるが、驚いたようなシュートは上に外れる。決定機。26分、紀氏へのバックパスに渡部勢い良く詰める。紀氏はサイドに逃げず前に蹴ろうとして渡部に当ててしまうがゴールキック。27分、安田の好パスを出口シュート、上に外れる。決定機。G大阪は出口に面白いようにクサビのボールが入る。これを神戸がどう押さえるか約束事がはっきりせず、DFとボランチの間で受けた出口からのパスも脅威となった。37分、安田→岡本。やや判断が遅かったのと澤井に攻守に渡り苦戦していたためか?岡本はすぐに素早い判断での突破やクロスを披露する。前半は1−1で終了。
ハーフタイムのG大阪ベンチの指示はコンタクトプレーに対するものとサイドを活かせということ。與が褒められていた。まあ前半のMVPだったかも。「前半は悪くない、あとは決めるだけ」そうですか。
後半から神戸のエースストライカー木下登場。しかし何故か右のハーフに入っている謎采配。澤井を下げるなんて考えられない、と思ったら下がったのは左のハーフ新田で澤井が左に回っていたのだった。3分、左CK松岡のボールをファーから上手く回り込んだ出口がヘッドで決めて2−1。5分、神戸・久門→田中誠。木下がFW、田中がRH。木下のRH起用は少しだけかく乱を狙ったのだろうか?猫だまし采配とでも呼ぼう。木下はとてもハーフが出来そうなタイプでもない選手。8分、左70度22mFKを名手與が決めて3−1。スピード・コースともパーフェクト。このままではマズイと感じたか、神戸・青戸が澤井の1m横を駆け上がる気迫のオーバーラップを見せる。青戸はクレバーでバランスを考えてのプレーが得意なタイプで強引なプレーは少ないが、意外な面を見た。この後も青戸は強引な上がりを連発、澤井も足元で受けて中に切れ込むプレーを見せて左サイドが活性化した。G大阪も横谷が青戸に競り負けたボールを判断良く拾った松岡が抜け出し紀氏との1対1、外す。決定機。12分、澤井の右足クロスにファーから入り込んだ田中ボレー、東キャッチ。決定機。20分当たりで神戸の足が止まり、中盤の守備がルーズとなってしまう。こうなると完全にG大阪ペース。松岡のループシュート。岡本のダイレクトクロスを横谷ボレー、紀氏好セーブと前半には見られなかった形も。24分、渡部→平井。27分、松岡から右を駆け上がった佐藤へ、クロスを出口受け、DFを右に外してシュート、決まって4−1。これで勝負あり。29分、松岡→倉田がそのまま右のハーフ。32分、出口→森勇貴。37分、與→持留。倉田は終了間際に中へのドリブルから左足で柔らかいスルーパスを二本通す。そのまま終了。まあスコアどおりかそれ以上にG大阪の完勝だった。後半の神戸の決定機は1。よく粘ったが、セットプレーでの2失点で意気消沈した部分もあったかもしれない。
ゲーム後少し次のゲームの両チームの練習を少し見てから万博競技場へ向かう。キックオフには間に合わず。午前中の土砂降りでスタンドの入りも心配されたが、雨も止んで入りも上々だ。「G大阪ブルー・キャンペーン(だったかな?)」とかでスタンドをブルーに染めるつもりだとか。結局ジュビロに負けて見事スタンドが精神的にブルーに染まるのだった。
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