2004年02月07日(土) |
モルテン杯2次リーグ G大阪−C大阪西 |
中学1年生主体の、いわゆるナイキカップは段階が進むにつれて名称が次々に変わる。大阪の場合モルテン杯と呼ばれ、それがナイキとなり、世界大会ではマンチェスター・ユナイテッド・カップとなるわけだ。今年は全日本ユース(U−13)選手権というそれらしい名称もつくようだが。幸い晴れ間ものぞく中万博へと足を運ぶ。
天然芝でトップが練習。軽めのパス回しを続けている。人工芝ではモルテン杯が行なわれている。第1試合が終了し、人工芝へ移動。ジョージアのカフェオレを飲みながらアップの様子を眺めていると、突然後ろから某さんに声を掛けられ吹き出しそうになる。というか少し吹き出してしまった。こんなマイナーかつマニアックな大会に来る人はまずいない。ベンチ裏の一般人は私と某さんの二人だけであった。G大阪ベンチ裏にもかかわらず、隣にはC大阪の毛布を膝に掛けている保護者の方もいる。
この大会はG大阪が毎年圧勝している。今年も絶対優位は動くまい。対するC大阪西は昨年スタートしたチーム。全員中学1年生だった昨年度は大敗続きだったが、Jの下部組織であり、今後頭角を現す可能性が高い。この大会が同じ年代の相手と戦う初めての公式戦である。
モルテン杯 2次リーグ ガンバ大阪−セレッソ大阪西 2月7日(土)万博人工芝 10時30分 晴 並風
G大阪 C大阪西 −−−永田−−大塚−−− −−−十七−−七番−−− −−−−−米田−−−−− −−−−−八番−−−−− −勝本−−保井−−有村− −十八−−二一−−五番− −林−菅沼−−押−−岡田 十三−四番−−六番−十九 −−−−−小野−−−−− −−−−−一番−−−−−
C大阪西の選手の同定作業は途中で中止。GK(おそらく酒井君)以外からはあまり声が出ないこと、メモと一致しない名前が何人もあったことから断念した。なおこの大会では本部に尋ねても絶対に教えてもらえない。17番のCFはデカかった。いつもは対戦相手が出す「デカいな〜」と言う声をG大阪の選手の口から出ている。そして両チームとも全体に大きい。
なんと先制はC大阪西。小野君のゴールキックのミスで距離が出なかったボールを奪い得点。キック力の弱いこの大会では良くあることだが、G大阪のそれは珍しい。もちろんこの年代ではどうでもよいようなミスである。序盤はC大阪西が攻め込むシーンも見せる。快速のRH5番や細かいドリブルの13番などさすがに並のチームではない。しかしすぐにG大阪ペースとなった。G大阪はGK小野君が失点の動揺も見せず、絶えず的確な指示を出し、主将の菅沼君もよくしゃべる。全体によく声が出ており、選手の特定は容易だった。前半で判明しなかったのは小野君と菅沼君だけだ。C大阪西長身CF17番も長身菅沼君が良く抵抗し、無条件では勝てない。ボールを後方からつなぎピッチ幅を広く使うサッカーを開始する。中盤では保井君が捌き役。RH有村君(U−14日本選抜)はスピードと細かいスペースを破る突破力を兼ね備え、タッチライン際ではなく、ゴールライン際のドリブルを再三見せ、超決定機を量産。FKも蹴る。あっという間にG大阪が逆転し、さらに有村君のパスを大塚君が決めて3−1とする。ここでレフェリーが前半終了の笛を吹く。しかしG大阪ベンチから「30分ですよ」の声が。そう、主審が試合時間を25分ハーフと勘違いしていたのだ(笑)。
後半もG大阪の猛攻が続き、6−1となったところで選手交代開始。GKも含め控え選手をおそらく全員起用する。C大阪もサイドからのクロスをトリッキーにつないで決めたビューティフルゴールもあったが、結局8−2でG大阪が完勝した。
例年に比べこのチームには隙がなく、大阪では同じ1年生相手に負ける可能性が極めて低い。優勝濃厚だと思う。C大阪西も8失点こそしたものの、個々のレベルは思った以上に高い。G大阪がこの大会で2失点したゲームは記憶にないが、それだけのポテンシャルを秘めていた。
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