2003年10月02日(木) |
雑文・女子における日本と世界の体格差 |
女子W杯では日本の体格的な弱さが目立った。登録選手の平均身長は日本の161.6cm(157.9cm)に対し、同じグループのカナダ173.6cm、ドイツ171.3cm(168.3cm)、強豪ではスウェーデン168.1cm(166.1cm)、ノルウェー169.7cm、アメリカ168.5cm(162.5cm)、中国168.3cm(158.6cm)、ブラジル167.2cmと大きな開きがある。(カッコ内はその国の若い女性の平均身長、中国のみ成人女性全般の平均身長であり若年代の大型化が進んでいる)
サッカーは相対的なもの、国内での最高の20人と大柄な相手に対するベストな20人は当然異なる。国民一般の平均身長差はサッカーの国際大会では縮まるものだ。男子W杯で日本178.7cm(170.7cm)、ドイツ184.8cm(180.2cm)となる様に。中国人女性は日本人と体格差はさほどないが、代表チームとなると歴然とした差が表れる。相手に合わせて大型選手を選考できる中国と異なり、選手層の薄い日本では大型化のしようがなかったのだ。大会随一の高さを誇るカナダも、現監督が就任してから大型化を推し進めたのだ。またこの方針に応えるだけの選手層を備えているからこそ可能な方針だったのだろう。国民一般の体格はアメリカとそう変わらないはずだ。大邱ユニバーではカナダの平均身長は165.0cmだった。ちなみに日本163.4cm、ドイツ169.5cm、中国168.4cmなどとなっている。
では下の年代の体格はどうなっているのだろう?02年度インカレベスト4の背番号11までの平均は日体大160.6cm、東女体大158.2cm、大体大160.5cm、武蔵丘短大159.1cmとやや物足りない数字である。01年度高校選手権ベスト4をみると聖和学園160.5cm、湘南学院161.9cm、神村学園158.4cm、藤枝西158.2cm。湘南学院の数字が目立つ。A代表が1高校サッカー部に体格(身長・体重共)で負けているのだ!96年創設の全日本女子ユース(U−15)の影響もあって下の年代の選手層は急速に厚くなってきたそうだが今後はどうなるか。
最後にユース年代の代表チームの数字も挙げておこう。02年U−19世界選手権ベスト8の代表チーム(池田司信監督)で162.9cm、好成績を残している現U−18(今泉守正監督)では163.6cmとなっている。世界で戦う上では最低165cmは必要だと思うが、もう少し選手層が厚くならないと無理なのかもしれない。
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