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2002年12月27日(金) 偽善者の定義

私は人に喜んでもらうのが好きだった。
時に過剰サービスになってしまうことも
あったが、喜んでもらえればそれでよかった。

しかし、私があるボランティアへの参加を検討していたとき、
友人がぼそっと言った言葉がきっかけで
そんな自分を嫌悪するようになった。

「しょせん偽善者のすることだろ」

ショックだった。
自分が人に喜んでもらいたいという気持ちは、
実は自分の中の人に好かれたいという
どす黒い気持ちがそうさせているのであって
他人のためではないのではないかとしばらく悩んだ。

それ以来、こうすればいいのに、と思っても
「偽善者」といわれるのが怖くて
誰かがやってくれるのを待ったりした。
その結果、私は「気がきかない子」にランクダウンした。
自分の中のどす黒い何かを見られるよりかは
気がきかない子でいたほうがいいと思えたのだった。
でも、そういう機会があるたびに
ああすればよかった、こうすればよかった、という
不満や後悔はつのるばかりだった。

そんな気持ちがふっきれるのに一年近くかかった。
私の「人に喜ぶ顔がみたいだけ」という気持ちに
最初から裏や嘘がないということを
自分ですら気づけなかったなんて、
いま考えると情けないくらいだ。

先日のクリスマス、私はある人を喜ばせようとして
ちょっとしたプレゼントをした。
結果は大成功だった。

笑顔。喜び。そして楽しい時間。

私にとってはそれがとてもうれしかった。
だって、それが一番ほしかったのだから。
それが偽善だというのなら、なんとでも言えばいい。
そう、思えた。


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