TKMSA式font>
DIARY



トップ
 やばいできごと
さて、今日は演奏会だ。
(11日の日記です)

今回は自分が一番好きな楽器での出演。うれしいなぁ。
しかしこの楽器、どうも買ったときから不良品くさい。

ピストンが固いし、たまに上がらなくなるのである。
過去に先輩に貸して、先輩のソロ中にピストンが上がらなく
なる様を目撃したこともある。油断できない。

というわけで、念には念を入れて本番直前にオイルを
さすことにした。

これならいくらなんでも大丈夫でしょ。

3本いっぺんに出してオイルをたっぷりさす。
おや?入れる方向どっちだったかな。3本いっぺんに
出したからわからなくなっちゃった。
180度反対でもちゃんと入るのが怖いよね。

でも、いいかげん向きは目印で覚えてるので大丈夫。

・・・

そして本番が始まった。
指揮者が入場してくる間に、ちょっと息を通して、と。

・・・!!!!!!!!!!

息が入らない!
な、な、なんででしょう。

そうだ、ピストンの向き!どれかわからないけど
間違えてるんだ!

曲の前半はいいとしても、後半には自分ひとりで
吹く部分もあり、そこまでには復活せねば大変な
ことになる。

ど、どれかな。(曲は始まっています)
まず3番を出してみた。
比較のため2番も出してみた。
…向きは一緒だ。じゃあ、1番が逆なんだ!

2番と3番を戻し、一番を出す。
…一緒じゃん!!!!

ということは・・・。


全部逆です…。

急いで全部出して反対にし、なんとか演奏できた。

1曲目が終わり、アナウンスが入る。
本当にちゃんと戻ってるんだろうか。もう一度
確認しておかねば。次の曲はメロディーが自分だけの
部分があるし。

息を入れてみると、なんかおかしい。あせって
やったからどれかビミョウにずれてたりするのかな。
なんだか1番がおかしい気がする。1番をちゃんと
セットして、と。息も通るしOK。

そして2曲目が始まった。
さてもうすぐ出番。1番を押して軽く息を・・・


息入らんし!!!!1番を押さない状態だと入るけど
押した状態だと入らんし!!また逆かよ!!!!!!

残された時間はあと一小節。入れ替えは無理。
替え指もない。

わざと半音ずらして吹くべきか・・・!
いや、それはさすがに有り得ないな

こうなったら、この状態で出る音だけでも…。


音楽は時間の芸術である。素晴らしい演奏でも
流れていき、同じ演奏は2度はできない。
というわけでこのミスも流れていき・・・。

それを許さないのが現代の音声記録技術です。
2003年10月10日(金)


DIARY



My追加

メールはkanstul_laskey@yahoo.co.jpまで。