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 鍋の季節
出がけに姉とこんな会話を交わした。

姉:「今日焼肉するよ。早く帰ってくるの?」
「あー、たぶん遅いと思う。」
姉:「ふーん。じゃあ先に食べとくよ。」
「じゃあ行って来ます。」

それからずっと、自分の頭の中は「今日は焼肉なんだ」という
気持ちが軽く残っていた。

楽団の練習に行くと忘年会の出席をとられた。忘年会は焼肉
らしい。あ、でもその日は行けないや。残念・・・。
でも今日焼肉だし、まあいっか。

楽団の練習が終わって、学校に行って勉強しようと思って
いたが、焼肉だし帰ろうかな、と軽く頭に浮かんだので
帰ることにした。

家に帰り、玄関を開けると・・・

ん、この匂いは、まさか・・・

「あ、おかえり。今日は鍋物になったよ。」

そのときはじめてわかった自分の焼肉への思い。
そういえば朝、焼肉にするけど鍋でもいいねーとか
いう話も聞いたような気がする。
別にどっちでもよかったので何も言わなかったのだが、
いざ鍋物になってみると自分でもびっくりするくらい
気持ちが暗くなった。
しかし子供じゃあるまいし、「えー焼肉じゃないとやだー」なんて
言うことができるはずもない。

結局その日は寝るまでずっと暗かった。
なんでそんなにショックなのか、本当に自分がそこまで焼肉が
食べたかったのかは謎のままだ。
2001年12月02日(日)


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