皇帝の日記
目次もくもくぶらり過去旅ぶらり未来旅


2012年06月14日(木) もらう人。

アメリカ人は贈り物が好きと思う。
カードとかプレゼントとか、なんかの時にひょっとこまごま色々いただくのであります。

そんな時思うのが、日本では贈り物と言うとかなり気構えが必要で、「相手様の事を考えて」とか。
一言添えてとか。
雑誌丸々一冊分の特集記事を組まれていたりしますね。

でも言うわりには、受け取る側の礼儀作法みたいなんは言われないな、と思って。

実は贈る側よりも、受け取る側の技術の方が奥深いと思うんよ。

「要らない物をもらった時、やんわり断る方法」とか指南しちゃってる記事とかたまに見かけるけど、それは本当の本当に最後の手段だと思うんだな。
大概の物は、気持ちよく受け取れよ、と。
そんで見てないところで気持ちよくゴミ箱に入れろよ、と。

まあ、なんで突然そんな事を言い出したかと言うと、日本人の女の子がもらったものにけちつけてたのを見て、ってだけなんだけどね。
しかもクラスメイトの持って来た、一口サイズのスニッカーズ。
「あ、ダイエット中だからいらなーい」って。
んなもん、「ありがとーおいしそう。後で食べるね」って受け取ってバッグに入れとけよ、どぶす。
と、おばちゃんは、はしたなくもそう思ったのでした。

なんかねー・・・いるんよね。
自分のセンスに合わない物をもらったら、贈り主に文句つける事で、自分自然派嗜好っすからとか違いわかる人間っすからとかアピールしたい人が。
そこを長らくもやもや思っていたのさ。

義実家から腐った野菜が贈られて来た系もよく耳にしますが。
確かに贈った側に配慮が足りなかった事でしょう。
しかし、年寄りが箱に重たい野菜箱に詰めて配送手続きしている姿を思い浮かべたら、「おいしかったです。ありがとうございます」で済む話何じゃないの?と思わずにはいられないよ。
たとえ「これでたかしに美味しいもの食べさせて」とイヤミが添えられていようとも(誰だ。

そういえば、アメリカ人がよくプレゼントに利用する、ギフトレシートってのがあって。
気に入らない物を贈られた時、お店に返品または商品の交換ができるというシロモノ。

私これ、長らく「贈り主に対して失礼なんじゃないかなー」とドキドキして使った事がなかったのですが。
こないだ、誕生日プレゼントにいただいた本が、絶対読まないジャンルだし英語だし英語だし英語だから。
というわけで、初ギフトレシートによる返品を試みたのです。

超すんなりお店のギフト券と取り替えてもらったよ。
うお。
簡単。
と、ちょっとクセになりそうでした。
それで、代わりにビーズレシピの本を買ったよ。

良いなこれ。

日本でも流行れば、もう贈る側の作法云々をそれ程気にしなくても良いんじゃないかなー。


皇帝