皇帝の日記
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ついに新車を手に入れたジャバ夫さん。 「かっこいいでしょーかっこいいでしょー」とご満悦。 元々幸せになりやすい人なので、喜び度はマックス。
問題は、この車は皇帝も運転しなければならないと言う事。 ファミリーカーにした理由は、子どもらの送り迎えなどが頻繁になった時に、どっちの親もどちらの車も運転できないと、困る日がすぐにやって来るから。 車社会アメリカの親と言うのは、子どもが免許を取るまでは、足として使われる運命なのでございます。 足は融通が利かないと困るのです。
さっそく皇帝の分の保険も加入し、特訓開始。 プリウスより幅があるのが、もう嫌。 鼻もちょっと長いし。 車はアウディのA6というやつ。 でも、これで文句を言ってはいけない。 本当はジャバ夫さんはA7が欲しかったのだ。 でもA7の横幅がでか過ぎて、絶対わっちが運転したらこすりまくるに決まってる、と反対して、一個小さいのにしてもらったのであった。 しかも、バックアップカメラがまだ着いてないので、こすりそうセンサーだけを頼りに、混雑している前庭から出て行かなければならない。 あーヤダヤダ。
買って早々にこすったら、隣で幸せになっているジャバ夫さんも、さすがに泣くだろうし。 何回も切り返して、ようやくヨロヨロ家から出て行くと、今度は色んなメカメカしいシステムを設定しなければならないし。 冷房だけでも色んな機能が満載過ぎる。 うーわからん・・・。 親切過ぎて不親切。
ハイウエイで勝手に制限速度で走ってくれるだの、前の車がブレーキかけたらこっちも止まるだの、死角に敵が接近したらお知らせしてくれるだの。 更に色んな音が出るので、いざビービー言われたら「何!?何!?」って言ってるうちにぶつかりそうだよ・・・。
あと、人間の体温を感知して、暗闇でディスプレイしてくれるとかいうのがあるんだけど。 プレデターを轢く為としか思えない・・・。
結局色々説明してもらいながら山から降りて、そこでジャバ夫さんに運転を代わってもらって山を登って帰ってきました。 つ、疲れた・・・。 慣れるまで時間がかかりそう。
車と言えば、元々の焼けてしまった家の隣の人に会ったら、敷地内から24台もの不法投棄された車が見つかったとかで、憤慨していた。 お宅はどうよ?って言われましたので、調べてみたら3台程出て来たのだが。
どうも様子がおかしいのだ。 始めは隣の人も、焼け跡で廃墟っぽくなったから、ゴミを捨てて行く人が増えたんだろうと思っていたみたいだけれど、我が家の3台は、どうみても年代が古い。 よくよく調べると、お隣さんの24台も、最近まとめて捨てられたって感じじゃないのだ。 車の古さがバラバラ。 どういうこと? ホラーなの?
と思っていたら、山の更に上、人も近づかぬ僻地にある修道院からお坊さん達がやって来た。 大変歴史ある修道院でございますが、この度敷地ごとイギリス人老夫婦が建物を買い上げたので、引っ越します、との事だった。 それはどうもどうも、と挨拶して、色々話してみると、どうやらこの山を夜な夜な、違法なレースの場として使っている人々が居るんだとか。 そして、ちょうどお隣さんの家の上の道が、最も事故の起りやすいポイントで、人知れず道から飛び出て落っこちている者達が後を絶たないって。 よっぽどスピードを出し過ぎてると、飛び出過ぎて我が家まで落ちて来るらしい。
ほんで、良く落っこちるので、その残骸を狙ったヒッピー達がまた夜な夜なやって来ては、タイヤやシート、エンジンなど転売できる物をかっさらって行くらしい。 だから見た目が廃車っぽいのか・・・。 まだ人骨とかは出て来てないってことは、一応死んでは居ないんだろうけど・・・。 でもコヨーテとか出るからね。 遺体は誰かの胃の中に収まっているのかも知れない。 そら恐ろしいことだ。
ほんで来週から、ついに我が家の基礎と、ほんの少しだけ残った壁を壊し始めるので、噂を聞きつけたロスの映画屋さんが今週末残骸を使ってホラー映画の撮影を行う事になった。 ロッキーさんのお墓もあるので、ちょっとくらいカメラを横切ってくれないかな、と期待しているよ。
皇帝

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