| 2011年05月19日(木) |
カッツェ感想 その１ |
カッツェコンプ後の適当なレビューと感想
ホストと恋愛するゲーム。
◆キャスト
つばさ(きまぐれネコ)…立花慎之介
亞沙斗(ヘタレな新米)…阿部敦
レイ(クールなサディスト)…中村悠一
流聖(ダンディーときどきオチャメ)…てらそままさき
奏(中性的な恥ずかしがり)…斎賀みつき
店長(おっとりサディスト意地悪地獄)…諏訪部順一
ヨハン(純情な音大留学生)…杉山紀彰
この微妙なコピーを考えたのは私じゃない。公式です。
おっとりサディスト意地悪地獄って詰め込みすぎだろと思ったけど
無敵の魔王デビルハマーよりはマシかも知れな…い？
◆注意事項
CERO：Ｄ(17歳以上対象)です。
って言っても朝チュンで半裸スチルが出るくらいなのですが
それよりも諏訪部キャラがオヤジのような下ネタを言ってくるので
下ネタ駄目な人はもしかしたら引くかもしれない。
タケリタケ(詳しくはググれ)の写メ送ってきたりとか。
オヤジというより辞書のエロワードにライン引く中坊レベル。
上品にフェロモン垂れ流す超良い声なのに
会話の内容が残念すぎるんですよねえ。笑
◆ストーリー
主人公は21歳のＯＬ。
高校卒業と同時に会社を立ち上げる友人の手伝いで働き初め、
今ではやり手のイベントプランナーとなっている。
ある日突然ホストクラブを新設するという男(斉田)が現れ
アドバイザーになることを求められる。
なんやかんやでこの契約を承諾した主人公は
まずはホストクラブを偵察するために
Club Katzeの扉を開いたのだった。
…みたいな話。
これがきっかけでホスト狂いの人生を歩むハメになるわけですが
要は他店のスパイなわけじゃないですか。
きっと途中で恋したホストにバレてひと波乱あるんだろう
なんて思ってたのですが、そんなこともなく。
実は斉田が経営するホストクラブは関西にあるので
(ゲーム舞台はおそらく関東)
そんな心配がないんですね。
ただただ主人公はホストクラブに通い続け
たまに現われる斉田にアドバイスをするだけなのです。
斉田は相当な資産家で、ホストクラブの経営も
多くの事業の１つでしかないという設定なのですが
ライバル店に妨害工作されて酒を仕入れていた店から
契約を切られたんだけどどうしよう？(要約)という内容で
主人公に相談してきたときは
コイツ仕事できねえなーと思った。笑
そんなことで主人公に意見伺ってどうするのか。
まあそんなこんなで契約から数カ月経ち、最後のアドバイスが終わって
カッツェに通う大義名分を失うのですが
何事もなかったように通い続ける主人公。
すでに彼女はホストクラブに魅せられ
脱け出すことのできない深みにはまっていたのです――いや知らんけど。
コワイですね、ホストクラブって！
◆システム
システムについてはクイックセーブ＆ロード以外に褒める所なし。
コマンド実行スピードが遅いのが地味にストレス。
既読スキップが意味あんのかって思うほど遅いのは超マイナス。
とても詰めが甘いゲームだと思います。
ただでさえプレイヤーの預かり知らぬ所で
ホストと親交を深めていて気が抜けないゲームなのですが
グッドエンド条件がパラメーター縛りなので
恋愛イベントを全然見てなくても辿り着いてしまい
唐突にホストと恋仲になってるわ
源氏名じゃなくて本名で呼んでるわで
何がなんだかわからないよ！状態に陥れてくれます。
他にも、恋人関係になった後もカッツェに通い
大金を支払うことにモヤモヤさせられたり
気まずくなってる最中なのにカッツェに行ったら
通常運営のキャラが出迎えてくれたり
整合性？何それおいしいの？ byＤ３パブリッシャー 的な。
あとゲーム性としては悪くないと思うのですが…
行動コマンドは習い事or休む(カッツェに行ける)を選択できて
習い事でパラメーターを上げるかたわら
アイテムを制作するためのレシピをゲットするわけですが
それで制作したアイテムをホストにプレゼントできるんですね。
料理アイテム…肉じゃが
全力でねえよ。嫌だよホストクラブに肉じゃが持っていく女は。笑
手編みのマフラーとかも地味にクルもんがある…寒い。
特定のアイテムは誕生日プレゼントにすることができ、
専用スチルも用意されています。
アイテムを所持していてホストの誕生日にカッツェに行くと
自動的にプレゼントされてしまう謎のシステムなので
あああそれ３ヶ月前に作ったオムライス…みたいな事態に。笑
素人なのに自宅で漆塗りのお椀をたった１日で完成させる主人公は
何気にものすごい才能の持ち主。
プレゼントしたら「かぶれませんでしたか？」とか言われて笑った。
習い事を続けてパラメーターが上がると
パラ上昇率が高い上位習い事(例：料理→お菓子作り)
に通えるようになるのですが
１度通えるようになったら２週目以降も引き継ぎされるんですよね。
アイテムも１度作ったら以降レシピを自動的に引き継いで
パラメーター関係なく作れるようになります。
ユーザー側への配慮なんだろうけど
個人的にはこれのせいで難易度が下がりすぎて
作業ゲー色が強まったと思いますよ。
適当にやっててもＥＤまでに全パラメーターカンストしてしまうし。
◆グラフィック関連
スチルはバラつきがあるけど概ね綺麗です。
塗りの差が激しいのは彩色した人が違うんだと思う。
大別するとややリアル志向コッテリ塗りと
アニメ的あっさり塗りがある気がする。
ＯＰに使われてるのとか公式サイトに載ってるようなのは
やっぱり綺麗な方のスチルが多いように思います。
つばさのタイタニックスチルとか。
私としてはこの絵柄すごく好きなんだけど
主人公だけが異様に目が大きくて雰囲気ぶち壊しなのがちょっと残念。
攻略対象と同じ生き物に見えない…。
背景は見た所３ＤＣＧ採用みたいなので破綻もなく綺麗です。
スチルの背景も加工してそのまま使ってるようで
アップになると３ＤＣＧ丸出しなのが若干微妙なくらい。
↑つばさのタイタニックスチル
◆キャラクター＆声
このゲームの良い所はキャラが立ってる所だと思います。
私は攻略対象７人みんな好き。
ぶっちゃけ個別の恋愛イベントはほぼ萌えなかったけど
ホスト同士のやり取りにニヤニヤしまくった。
肝心の恋愛部分は好きになる過程とかすっ飛ばすくせに
通常イベントは彼らがどういう人間で
カッツェでどのような関係が気づかれてるかってことは
わりと細かく描かれてるなと思います。
作業プレイが辛かったけどフルコンプしたのは
個別ルート入ってからも他キャラがワイワイ出てきて楽しいから。
ヨハンルートの嫉妬するつばさ可愛すぎ。
ホストとしてのリアリティは多分ないんだろうと思うけど
ベテランでナンバーワンの流聖が気配り上手さんで
皆の面倒をスマートに見てあげてるところや
同じ若手でも少し経験値が高いつばさが亞沙斗の面倒をみてやったり
カッツェのホスト達がみんな仲良くってなごむ。
中でもつばさと亞沙斗、レイと流聖がプレイベートでも仲良しで
きゃっきゃしてるのが可愛かった。
それにしてもつばさと亞沙斗は仲良すぎだ。
私のようなプレイヤーを釣り上げる罠なのか？
つばさ指名して２人きりなのに会話途中で亞沙斗が乱入してきて
つばさと亞沙斗で盛り上がったりするんですけど。
何コレかわいいハァハァハァハァ
リアリティと言えば、ホスト達は全員ホストの方が副業で
昼間は他の仕事をしてるんですよね。
最初に判明するキャラはインディーズのバンドのボーカルってことで
なるほど音楽活動の資金をホストで稼いでるのか、と納得したけど
他のキャラは商社マンやら美容師やらで目玉どっかいった。笑
ママーこのお兄ちゃんたち、いつ寝てるのー？
このゲームはホストとの恋愛を題材にしていながら
ホストという職業をやんわりと否定している所がある気がする。
声は年上組の中村さん・てらそまさん・諏訪部さんの３人は
カッチリ合ってると思います。
中村さんは世界一初恋の羽鳥が丁寧に喋ってるような感じで
すごいカッコいい。スーツにネクタイ声めっちゃいい。
年下組の４人もピッタリ！ってわけじゃないけど合ってると思う。
大型犬タイプの亞沙斗が高い声で最初は ！？ ってなったけど
甘えた系なので正解かなと思った。
野太い声で「むぅー」とかむくれられても張り倒したくなるに違いない。
個人的に杉山さんはリヴァル(＠ギアス)のイメージが強すぎて
気が弱いリヴァルが喋ってるみたいで苦しんだけど
後半慣れてきてなんとかいけた。
あと斎賀さんが声を当てている奏でが中性的なキャラなので
奏ルートに入ってもかなり終盤まで
「実は僕おんなです…」と言い出したらどうしようかと思ってた。笑
で、立花さんですが。
か わ い か っ た ・・・ ！
すげーー可愛かった。何度も床を転がった。
それだけでプレイした甲斐があった。
しかし公式ボイサンは詐欺に近いと思う。
あのトーンで喋るシーンあんまりねえ。笑
声のトーンが何種類かあるので
最初は立花さんの演技がブレてるのかとも思ったのですが
つばさはころころ印象が変わる
気まぐれな猫系キャラらしいのでこれでいい…のか？
・真面目な声(公式ボイサン１がこれ)
・恋愛イベントの甘いセリフとか言う声(↑に近い／公式ボイサン２)
・普通の男の子っぽいくだけた口調の声(半分以上これ)
・ホストの営業として甘えるような声
大雑把に分けるとこれくらい種類があったような。
公式ボイサン１・２と外見からして影があるタイプかと思ってたけど
いや、実際過去の出来事で傷ついてる設定なんだけど
カラ元気なのか根明なのか知らんが
やたらとテンションが高くてびっくりした。
もうちょっと丁寧に話す王子系キャラだと嬉しかったけど
スポーツ担当だからこれで正解なのかも？
私は上で言う営業声が一番好きです。
50万のナポレオン入れたときの
「ボク、今日はひとりじゃ帰れないかも。
だから……最後までいてくれるよな？」
が可愛すぎて壁に頭を打ち付けたくなる。
これが聴きたくてカッツェに行く度にボトル入れてしまう。恐ろしい子！
そ ん な セ リ フ は Ｂ Ｌ で 言 っ て く れ
立花さんの丁寧な口調のときの
「ボク」「ありがとう」「ありがと」
の言い方がすごく好きなのでいちいち萌えた。
あと酔っぱらってるイベントが4回ほどあってものすごく俺得。
ボイサン３は酔って床に頬をスリスリしながら
寝ちゃうイベントなのですが、これがまたえらく可愛い。
いい年こいた男に舌ったらずな口調で
「やだぁ〜ボク寝るったら寝るぅ〜」なんて言われた日には
ビンタしたくなること請け合いですが、立花ボイスなので許そう。
従業員が床で寝だすとかどんだけ程度の低い店やねん
というツッコミも便所に流そう。
◆雑感
ゲームとはいえ若い女がホスト通いして
大金を使うのを眺めるのは非常に心苦しいものが。笑
主人公は21歳の社会人で貯金100万手取り給料25万ボーナス50万。
この経済力で一瞬でなくなる100万円のシャンパン頼むなんて
狂気の沙汰というか、ホストクラブは魔窟ですな。
しかも税金30%取られるしテーブルチャージやら指名料やらで
結局140万くらい請求されるんですよ。こわいよう。
オフ時に街中で出会って俺らと飲みに行かない？と誘われても
ハァ？誰が財布持つの？金なら出さねーぞ！
というやさぐれた気分になるのは私だけだろうか。
普通のＯＬだった主人公が
お気に入りホストに服買ってあげたり
ホストのために高いボトルを入れたりと
奴隷根性を発揮していく様にはちょっとついていけなかった。
いやまあそういうゲームなんですけど。
主人公のキャラクターメイクは無難だけど
男にとって都合がいい女って感じが強いかも。
金払いはいいし困ったことがあったら親身になって助けになってやるし
でも上手く言えないけど けなげ って感じではないんですよね。
年下組のホストに対しては妙に上から目線だし
一緒に病院に行ってあげるからとか、ついててあげるからとか…
あれか、オカンか。オカンなのか。
そのわりに常にホストと既成事実を作りたがってる
バリバリの肉食系女子でもあるという。
朝チュンスチルのヨハンは完全に食われた側のソレでした。
全体的にホストが数ある客たちの中から
なぜ主人公を好きになったのか不明でした。
主人公のどこが好きなんだろう……お金？
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