凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2008年10月07日(火)

アイが子猫を拾ってきた。
厳密には野良猫を友達に押し付けられた、と言ったところか。

うちは集合住宅なので当然動物は飼えない。
こっそり飼うにしても、集合住宅での動物の飼い方なんか私にはわからない。
アイの友達に、うちでは飼えないから、と言い聞かせて皆で拾った場所に返してきた。


実家も猫がいたけれど、実家は一戸建てだし、猫は飼っている、というより家に住み着いている、という感じだったので、しつけも世話も何もしていなかった。
家はつねに祖母が居たので玄関か窓か、どこかしら開いていた。
猫は自由にそこらから行き来してたし、トイレも外の大自然すべてが猫トイレで、それに苦情を言う隣近所なんかいなかった。
猫も追い払われたら別の場所を探す、といった感じで自由にトイレもおやつどころの家(餌をくれる他所の家)も探せたのかもしれない。

集合住宅で動物を飼うって。
一戸建ては広くて寒いくらい換気が良いから臭いもそう篭もらないけど、気密性の高い集合住宅では臭いもノミや何やもあっという間に充満しちゃうんじゃなかろうか。
夏の昼間は留守にしたら家は熱帯化しているし、冬は寒すぎて留守を預かる猫には過酷な室温すぎるだろう。
うちの猫は調子が悪い時は自由に猫草食べて吐いて自己治療していたけど、飼い猫だと猫草も買って与えなきゃダメなんだろうな。
何より、集合住宅内の猫は自由に行き来出来ない。
犬なら散歩に連れて行けばいいんだろけれど、猫に首輪つけて決まったコースを走らせる、なんて出来ないだろうし。
そもそも、そんなの猫じゃないし。
かといって室内だけで一生終わるようにしてしまうのはあまりにも可哀相すぎる。

集合住宅で猫を飼っている人ってどうやって世話しているんだろう。
そこで暮らしている猫は幸せなんだろうか。
私には分からないから、動物は飼えない。
飼う勇気がない。
今は我が子の世話で手一杯だし。

立派な野良猫になって生き延びてくれ。
誰か猫好きな人に拾われる事を願うけど。
猫嫌いな人に保健所に連絡されるかも。
それはそれで、その猫の運命だ。
薄情だけれど、これ以上命を預かって育てていく自信が私にはないからどうしようもない。

そういいながらも子育てがひと段落する頃には寂しくて何か動物飼ってたりしてね。
そういう老夫婦は多いし。
私自身、猫と一緒に暖をとりあって丸くなって寝ていたあのひとときは忘れられない至福の時間として心に刻みついているし。


そんなこんなで、色々葛藤だの悶着だのあったけれど、子猫は一戸建てに住む猫好きのおばさんのお世話でどこかの誰かに引き取られていったそうです。
良かった。





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