凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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叔母から、四十九日法要の案内をもらったんだけど、と母が言ってきた。
厳密には日数的には四十九日にはあたらないけれど、その日は従姉妹の誕生日なので、誕生祝いも一緒に兼ねて、という事らしい。
本人が迎えることが無かった誕生日。 残された親族は法要後、皆でケーキでも囲むのだろうか。
葬儀の時に知ったが、従姉妹の誕生日は、私と同じ日だった。
そういえば一度叔母から聞いたことがあった気がした。 でも母も忘れていたので、叔母も従姉妹と私の誕生日が同じという事は忘れているかもしれない。
同じ誕生日で、私は生きていて、結婚して子供も産んで、普通に日々を送っている。 従姉妹は。
法要の場で、複雑な気持ちになるのは、私だけではないかもしれない。 なんだか、その場に私はいない方が良いような気がした。 そう思う自分に、何様だ、という嫌悪感も抱きつつ。
申し訳ないけれど、その日は用事があるので、と断わった。
これから毎年、私は自分の誕生日のたびに、この従姉妹を思い出すのかもしれない。 一度だけ会った、花嫁衣裳の従姉妹の顔を。 それはどんな気持ちで、なのか、今は分からない。
暁
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