凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2007年10月07日(日)

深夜のTVをザッピングしていたら、地元ローカルのバラエティ番組に、施設実習の時一緒だった学生さんが出ていた。
昼の休憩時にあれこれ雑談していた彼だ。

「将来は福祉関係の仕事したいの?」と聞くと、「実はお笑いの道に進もうかどうしようか悩んでいるんですよ」と彼は言っていた。
高校生の時、地元の深夜番組のお笑いオーディションに合格して、その番組に時々出演していたそうだ。
残念ながら、その番組を見ないので、彼らのコンビ名も知らなければ、どういうお笑いかも見た事が無かった。
知っていて、見ていればそれなりに感想が言えたかもしれない。

「とりあえず勉強できるうちは勉強して、資格も取れるだけ取っておいてからお笑い目指しても遅くないんじゃないかと思うよ」と別の大人実習生(笑)達と無難な言葉をかけたけど。

初めてみた彼らの芸は、オーディションに合格した時高校生だった、というのが納得する感じだった。
一言で言えば、芸ではなく、クラスで男子がほのぼのとふざけあっている感じ。
「あぁこんなだったなぁ中学とか高校のときって」と懐かしい気分になる癒し系だった。
確かに彼の雰囲気にぴったりかも。
真面目だけどどこか適当で抜けていて、でも憎めない感じ。
それは若さだと思う。
「学生だもん。仕方ないよなぁ」と苦笑して許して見守る感じ。
10代の学生の間しか出せない空気感。

この芸風じゃ、彼らの魅力は学校卒業を境に消えていくだろう。
何より、学生でなくなった彼らを、「しょうがないなぁ」と暖かい目で見守る事は出来ない。
「そんな事じゃダメだろう。もっとしっかりしないとやっていけないのに」と歯がゆい気持ちで見るようになる気がする。
お笑いでやっていきたいのなら、学校の休憩時間にふざけあっているようなレベルではなく、もっと違う何かを見つけなきゃいけないんじゃないかと思う。

画面に一瞬出た彼を見て、そう思ったけれど、もう私も彼の名前を失念してしまったし、次に彼の顔をTVで見かけても、もう覚えていないかもしれないな、とも思った。

どの道に進むのか知らないけれど、いずれにせよ、彼にとって良い選択になる事を願うのみ。





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