凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

もくじ前の日次の日


2007年02月09日(金) ランチ

Kちゃんと久しぶりにランチ。
お店は自然食材のビュッフェスタイル。
あれこれ料理をつつきながら近況を報告しあう。
とはいえ、特に報告するほどの近況がない私。
アイのインフルエンザくらいか。
我ながらつまらない毎日だ事。

Kちゃんはお友達の子供のお祝いに行って来たという。
微妙な言い回し。
「友達が、養子縁組したんです。それで、お祝いに。」

Kちゃんと同じ歳のお友達。
希望していた子と縁が繋がり、このたび乳児園(?)から引き取る事になったそうだ。
「そういう選択肢もあると思ってはいたけど、まさか自分の友達がそういう事になるとは思わなかったので驚きというか」
料理を口元に運びながら話すKちゃん。
可愛い女の子だった。丁度つかまりだちする頃で。お祝いの服を選ぶのも楽しくって楽しくって。
楽しそうに話すKちゃんの様子に、思い切って「聞いても良い?」とふってみる。
「つまり、Kちゃんも、それもありかなって気になったって事?」

「いや、それはないと思う」と皿の料理をつつきながらKちゃんは答える。
「そういう、血のつながりの無い関係は、旦那はまったく考えていないし、絶対嫌がるから」
それは、そういう話は二人の間で既に出たという事か。
「じゃあこのまま二人で過ごす人生をって事?」
「旦那は、出来れば子供は欲しいみたいなんだけど」
ゴーヤチップスをパリパリと食べながらもKちゃんの視線は皿の上の料理を見つめたまま。

男って、いつか出来るだろうみたいな、呑気な考えしか持ってないだろうと思う。
結局他人事っていうか。授かり物だから、なんて綺麗事で済ます甘い考え。
「出来ちゃった」なんて簡単に言えるのは感情と性欲だけで突っ走れる若い
体のうちだけ。
年齢を重ねたら、感情より理性だの常識だのが勝つのが当然。
結局、授かる為には体も心もそれなりの努力はしなきゃいけなくなるわけで。

Kちゃん夫婦の場合はまず夫婦で病院へ行く事なんだろうけど。
どっちにせよ苦痛を味わうのは女性の方なのに、行きたがらないのは男の方なんだよね。こういうのって。

なんて、あれこれ思うけれど、いつものごとく、そこまで突っ込んで言えない。

「男って呑気だからさ、欲しいのなら、Kちゃんが積極的に動いていくしかないと思うよ。ちゃんと二人で向き合ってしっかり話しあってみなきゃ。今後の人生の事をさ。」
それだけ言って皿のかぼちゃを口に入れる。

お腹一杯でお店を出たあと、ウィンドウショッピング。
冬物セールの残りなど冷やかし、物凄く気に入った帽子を見つけたけど、己の年齢と照らし合わせると買うのにはかなり躊躇。
好きと似合うがイコールじゃなくなるのって幾つからなんだろうね、などあれこれ。
コサージュが可愛い帽子だったけれど、私達の年齢じゃ、このコサージュはもうイタイんだと思う、など



とりとめのない事を言い合い笑いあいながら、なんだか、色々考えてしまった。


ただ、Kちゃん夫婦の幸せを願うだけなんだけど。
幸せって、人それぞれなわけだから。
Kちゃん夫婦にとっての幸せを。
そして、それがKちゃん夫婦の周りの人々の幸せに繋がる事を。

それには、どうしていったらいいんだろうなぁ…
いや、私が考える事じゃないわけだし。それは余計な事だ。

結局、こうして時々話を聞く事しかできないわけだよな。
他人の私に出来る事は。

ぐるぐるぐるぐる。





My追加