凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2006年11月14日(火) 三人寄れば

アユム関係のママ達とミシンを買いに行った。

新米ママRちゃん(26)は「園グッズ、やっぱり自分で作ってあげたいと思って!」と張り切っている。
「私も買いたいと思っていたのよ」とSちゃん(私と同年代?上の子は小4)
「私は去年買ったばかりだからミシンはいいけど生地を見たいな」とこれも新米ママNちゃん(33?だったっけ)
「それじゃ運転手ということで」と私。(ミシンはアイの入園時に安物を購入済み)
子供達を幼稚園に預けた後、総勢4人で手芸品店へ向かった。

手芸品店でミシンを前にあれこれ店員さんの説明を受ける。
ひとしきり感心した後「やっぱりこれよね」「うん、予算と機能と考えるとこれね」と結論。
やれやれ、良かった。じゃぁお会計ね…と思っていると、Sちゃんが「それでいくらお勉強していただけます?」と笑顔で店員さんに言った。
「でもこれで精一杯のお値段なんですよ。セール用なので」
「そこをなんとか。欲しいんですけどこのお値段じゃ買えそうにないんですよ」
店員さんは「ちょっとお待ちください」と別の店員さんを呼びに行った。

「あたし、電化製品は駄目モトで値引交渉するってのが基本なの」とSちゃんが言う。
「そうそう、大体最低ここまで下げられるって値段があるからね。そこあたりまでは無理でも、展示価格より下げられるのは当然だし」とRちゃん。
えええ。そうなのか。知らなかった。
私は予算を決めて、その予算内の物を探すけど、皆さん、欲しいものを決めて、それを予算内まで値引いてもらうそうだ。
うわぁ。目からウロコ。そうだったのか。知らなかった。

別の店員さん登場。
察するに、セール用の機能説明担当の派遣の方から、店舗内責任者?に替わった様子。
「これはセール用の特別価格なのでこれ以上は下げられないんですが」と同じ説明を繰り返す。
「下げていただけたら二台買いますけどそれでもダメですか?」とSさん。
あれこれ話していると、傍らで説明を聞いていた知らない奥さんが「あの、うちもそれ買いたいんですけど、三台ならもっと安くしてもらるでしょうか?」と参戦。
おお!味方が増えた感じ?(←違う)
「お値段もっと下げていただけたら三台買えるんですけど」と皆で笑顔で店員さん攻撃。
「お待ちください」と消えた店員さんは店長さんを連れてきた。
おおお。ボスキャラ登場!これってラストステージって感じ?
「セール品ですけれど、これ、新製品で一番新しい型なので」
「そこをなんとか。」「〇万〇千円なら」「三台買ってもですか?」「この値段じゃ買えないんですよねぇ。銀行にお金おろしに行かないと無いし」「そうそう」
店長一人に主婦三人で総攻撃。
「それじゃ〇万〇千円で」「それって消費税込みですよね?」「あと千円下がりません?三台欲しいんですよ」

散々悩んだ店長さん。「分かりました。三台ですね?三台だと一台〇万〇千円で結構です。でも二台だと〇万〇千円(千円アップ)になります」と苦渋の決断を下した。
勝者主婦、思わず一同拍手。
「これからも利用させていただきますのでよろしくお願いします」と笑顔の主婦達と対照的に、心なしか肩が落ちた感じの店長さん。
「ミシン買ったらどうせ色々買いに来るしね」「そうそう、色々縫いたくなるしねぇ」とご機嫌の主婦達。
「どうもご協力有難うございました」「いえ、こちらこそ助かりました」と見知らぬ同志と労を労いあう。
気分は戦友?

結局一台あたり展示価格より五千円安くしちゃいましたよ彼女ら。
凄くないですか?
しかもレジではしっかりカード払いしてるし。
銀行にいかなきゃって話はなんだったんだ。

「有難うー一人じゃ絶対出来ない買い物だったわ!」とご機嫌のRちゃん。
「私も一人じゃこんなに値切れなかったわよ」とSちゃん。
「パパに自慢しなきゃ」「見知らぬ奥さんに感謝ね」とはしゃぎとおし。

いやぁ…主婦が三人がかりで行けば、何も怖いものはないんだなぁ…と主婦の怖さというか、すごさと言うか、たくましさというか、そういうものに感心すると同時に、一万五千円引きでも三台売れれば商売的に良いんだなぁという、販売のカラクリを目の当たりにして、勉強になったなぁ…とぼんやり思ったのでした。

とりあえず、これからの人生「電化製品を買うときはまず値引き交渉」を頭に生きていこうと思います。
実践できるかは自信ないけど。





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