凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2003年09月18日(木) 臭い

「ミルクの匂いのする赤ん坊を抱いていると幸せな気分になる」というくだりをよく目にするなり耳にするなりしていた。
そっか、赤ん坊ってミルクの良い匂いがするのか。
しかしアイが赤ん坊の時、そう感じた記憶が無い。
今度はその気分を味わってみようと思っていたが。

生まれた赤ん坊は何故か臭かった
いつも糞尿の臭いがしていた。
便をしてもいないのに「あれ?うんちしてない?」といつも人に言われた。
抱いていても臭い。赤ん坊でなく糞袋(by筒井康隆)を抱いているようだった。
二ヶ月頃には新生児湿疹で顔中黄色い膿だらけだった。
真剣、こいつアトピーかも、と覚悟していた。

四ヶ月現在。当時のような糞尿の臭いはしなくなった。
湿疹も嘘のように消え、無事すべての女性が羨む「赤ちゃんのすべすべお肌」になった。
しかし相変わらずミルクの甘い良い匂いはしない。
臭い。今度は生臭い。なんだろう。汗の臭いかな。

乳を飲ませていたはたと気づいた。
そっか、乳だもん。ミルクの匂いがするわけないやん。
体液飲んでんだもんこいつ。
甘い匂いがする体液なんかないもんな。生臭くて当然なのかも。
ってことは。こいつの生臭さは私の体臭って事なのかしら。げ。
こんなに生臭いのか?
ってか、自分の体臭をこんなに臭いと感じるのかな。
自分の体臭を感じたら安心するんじゃないのか?それって動物だけ?
でも人間も動物じゃん。どう違うっての?

「ミルクの良い匂い」ってうっとりしてる人ってひょっとして赤ん坊に自分の体臭を嗅ぎ当て本能的に安心してるって事なのかしらん?違うか。

こうして赤ん坊を「臭っ!」と感じてる自分がなんとなく、脱いだ自分の靴下の臭いを嗅いで臭いことを確認せずにいられない癖を持つ男、のイメージとオーバーラップしてしまってなんとなく物悲しい。





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