凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2003年09月16日(火) 終わりの時

電源は入れたはず。
なのに画面は真っ黒のままだった。
あぁついに来たか。電子手帳の寿命。

電子辞書ではない。電子手帳。もう店頭で見つける事はない。
その機能はもっとコンパクトな携帯電話でほとんど事足りる。
いつの間にか姿を消していた電子機器。

独身時代から使っていた。
単なる住所録に成り果てていたが、当時の交友録でもある。
今では年賀状のやりとりすらしていない。
どこでどうしてるかもわからない知人友人。
それでも、この手帳があれば、連絡をとることは出来る。
そういう細い細い糸のような

ぷつりと切れた。



世界があと二日で終わるとしたら
一日目は 尋ねたい人がいた。
どうしているか。幸せにしている姿を遠くから見て。それだけで良い。
二日目は子供達を抱きしめその笑顔を見ながら最後の時を迎えたい。



もう 尋ねることは出来ない。
消えてしまった過去達。

さようなら

これを買ってくれた あなた


さようなら





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