流天日記
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2005年08月18日(木) きたないな

よりによって
部屋が最強に散らかっている時に
高校の友人3人が遊びに来る

入室を拒むわけにもいかないので
しぶしぶ汚部屋披露
3人は目を輝かせ
「すごい!」「すごーい!」などとハシャグのである。
(完)


2005年07月24日(日) ナンパ

イタリアにあるような、大きな石の階段を
一歩一歩、がんばって登っていると
おしゃれな格好をした青年があらわれて
一緒に夜御飯を食べましょう、という。
恐ろしくなった私は、いえいえ結構。と叫び
ものすごい飛翔力でもって
階段を3段飛ばしに下って逃げたのである。
(完)


2005年07月23日(土) 飛び込み就職活動

大好きなお寺があって
そこで是非とも働きたいと思ったので
求人をしていないにもかかわらず
電話をし、働きたい旨を伝える。

相手はたいそう混乱した様子で
「そんな、困ります・・・どうすればいいの・・・」
とうわごとのように繰り返すのである。
(完)


2005年07月15日(金) 踊り場

大学構内をうろうろしていると
2階から3階へと続く階段の踊り場で
サークルの友人がしくしく泣いている
わけを聞くと
「今住んでいる家が嫌だ。もう居たくない、引っ越したい」
という。
じゃあ早く引っ越せばいいじゃない、と私が言うと
相手はさらに激しく泣くのである。
(完)


2005年06月27日(月) 部屋の整頓は心を映す

最近、一人暮らしを始めた友人の部屋に遊びに行く。
ドアを開けると、壁いっぱいに敷き詰められた
アニメ作品のポスター。
部屋の中央に大きなクリア・ケース、
その中に整然と陳列されたフィギュアの数々に、
私、手土産を渡すのも忘れ
ははぁあ、とひたすらに見入ったのである。
(完)


2005年06月24日(金) 月光のつつしみ

部室で飲み会をしていると
途中で、一人の少女がふらりと席をはずし
一時間も戻ってこない
心配になったので探しに行くと
暗くなったグラウンドの隅で彼女らしき人影を見つける

彼女は見知らぬ男性と一緒にいた

あ、これはもしや。と思い
私、近づかずに遠くから見守っていると
2人は青白い月光の下
バレエにも似た不思議なダンスを踊り始めたのである。
(完)


2005年06月22日(水) 母を逃がす

家に帰ると、居間でおとうとが
ぐずぐずと泣いている。
わけを尋ねると
「黒いおばけがやってきて、居間の壁紙をはがして
お母さんをつれて行ってしまった」
というのである。
見ると、壁紙の一部がべろりと剥がれ落ちており
内側から様々な色のえのぐが滴っている。
3つ年上の姉は、壁をじっと睨みつけた後で
「悲しいけれど、お母さんはもう帰ってこないわ。
私たちだけで、ちゃんと生活していきましょう」
などと、思いつめたように言うのである。
(完)


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