★ 夏海の日記 ★
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声をあげて泣ける子供は幸せだ。 助けを呼んだら助けてくれる誰かがいるのだから。
私は声を出して泣かない子供だった。 大人に絶望していたから。 大声を出して泣いて助けを求めても、誰も助けてくれないことを知っていたから。 親も学校の先生も助けてはくれないことを悟ったのは、私が小学校4年生の時。 だから私が子供を卒業したのは、小学校4年生だ。 悲しいことに、小学4年生で、大人に頼っても何も解決しないことを悟ってしまった。
それは大人になっても同じだった おえつさえせず、ただ涙を流す私。 SOSを出さない私に気付く人はいなかった。
30歳を過ぎ、子供のように「うぇ〜ん」と声を出して泣くことを教えられた。 泣いたら、SOSを出したら、大丈夫、助けてあげるからと言ってくれる蟹さんと、 幸運なことに出会うことができたから。
去年の年末に出会った女性も、電話口で私がうぇ〜んって泣いたら、泣けて良かったねって言ってくれた。 彼女の前では、助けてと言える私がいる。
声を出して泣きなさい
これは、泣けなかった私の大いなるアドバイス。
泣くと心が軽くなるよ。
泣かなかったら、泣いても良いよと言って貰える人と出会えないよ。
それは、あまりにも貴方が可哀想だよ。
声を出して泣きなさい。 SOSを出しなさい。 そして、まだ出会っていない、『助けてくれる誰か』と、貴方も出会って下さい。 貴方の幸せを心がから祈っています。
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