ちゃんちゃん☆のショート創作

ちゃんちゃん☆ HOME

My追加

手芸ショップでの悪夢? 剣風帖ギャグ
2002年11月12日(火)

「なあなあ紅葉〜、面白いもの見つけたんだけどさー。コレ、編んでみるつもりない?」

 壬生紅葉と緋勇龍麻は学校帰り、連れだって手芸ショップへと来ていた。
 壬生のひそかなアルバイトの一つに手芸があり、その材料調達のために寄ったわけだが。
 このような種類の店が初めての龍麻は、「へー」とか「わー」とか、少年にしては愛くるしいと言っていい容貌に相応しい、かわいらしい歓声を上げていたのだが。

 好奇心をまんまんと湛えたその眼が、とある手芸セットに留まる。
 それは材料と作り方が書かれたメモがセットになっている代物で、手芸初心者にはうってつけのものでは、あった。
 が・・・その名称を見た壬生の顔が、ぴくく、と引き攣る。

「龍麻・・・何を期待しているかは知らないけれどね。これはあくまでもその編み方の出身地の名前であって、彼とは何の関係もないんだよ?」
「えー、そうなの? 『ボクが来たからもうアンシンねー』とか、『HAHAHA、タノシーねっ』とか、声が聞こえるんじゃないの?」
「聞こえたらさぞや、高値で売れるだろうけどね・・・」
「ちぇーっ、残念。あいつのそりゃあもお! あつっくるしい声が聞こえるんだったら、この冬は寒さとは無縁だと思ったのにー」

 龍麻が手にしている手芸キットには、こう書かれていたのだった。

『手作りマフラー アラン編み』


≪おしまい♪≫

***************
*実話です(汗)。本気でアラン編みと言うものは存在しまして、何でもネットで調べた情報によると、「アラン諸島の伝統的な模様」を編みこむ手法の事らしいです。
 これをショッピングセンターの手芸センターで見たちゃんちゃん☆ は、
「HAHAHA、タノシーねっ!」
・・・と言うアラン蔵人の高笑いが、真っ先に目に浮かびましたとさ(爆笑)。おかげで笑いを噛み殺すのに一苦労。周囲の人にはさぞや、不審人物として見えただろうなあ・・・・。
 「茂保衛門様〜」書きたいのですが、いろいろとたてこんでまして。そのうちこのレンタル日記が更新されるのがイヤだったんで、こーゆーしょうもない話をUPした次第です。「空更新」て方法もなくはないんですが、さすがになけなしのプライドが許さん・・・・(汗)。



BACK   NEXT
目次ページ