2001年12月26日(水) |
TBSさん、お願いしますよ |
迷走を続けた横浜球団の身売り。どうやらTBSの買収で落ち着きそうですね。でもちょっと待ってねTBSさん。球団買収の目的、ちゃーんとわかってらっしゃいますよね。 球団を持つ以上、そのチームを強くするのが第一目的。間違っても「巨人戦の放送権が手に入りやすくなって収益増につながるべ」ってな利権第一のコバンザメ的発想なんかないですよね。いや少し位あってもいいですけど、横浜球団のオーナーなら多少損を覚悟で巨人戦以外の放送カードを増やし、メディア露出度を高めて人気上昇に一役買ったりしますよね。特定球団に利益が偏るプロ野球のいびつな構造を同じメディア企業として忸怩たる思いで見ていらっしゃったでしょうあなた方の事、これからは横浜vs巨人をメディア代理戦争と位置付け、並々ならぬ闘志を燃やされる事でしょう。ラジオの文化放送のライオンズナイターより、TBSさんが「ベイスターズナイター」なんてのを始めて横浜寄りの放送をやる方がよっぽど自然です。なんたって自社系列の球団なんですから。 当ったり前ですね。釈迦に説法ですよね。では期待して来季の開幕を待つとしますか。
おことわり(12/26)
年末年始にあたり、更新が数日おきになる可能性が高いと思います。また、更新する場合も、一枠のみになると思います。あらかじめご了承下さい。
2001年12月25日(火) |
セ・パ交流試合の「先」 |
このオフ、セ・パ交流試合についてプロ野球実行委員会で討議された。米大リーグでは既に両リーグにまたがる対戦が実施されて人気を博し、観客増にも貢献している。日本でも、パ・リーグ各球団から交流戦実現の要求が度々出されていたが、目的は特定球団に著しく偏っている利益のおこぼれに預かる他力本願的発想が強く、G球団のWオーナーを先頭に既得権益を守りたいセ各球団はこれに強硬に反対してきた。しかし今年、巨人戦視聴率が過去最低になるなどプロ野球人気低迷にうろたえたWオーナーは突然「やってもいいよ」と態度を翻した。 W氏の厚顔無恥ぶりはさておき、ファンからも待望論のあった交流試合が現実味を帯びてきた意味は大きい。ただ、例えば松坂VS松井といった目玉があるカードやG戦絡みはともかく、その他大勢同士の組み合わせが観客動員に劇的な変化をもたらすとは考えにくく、「富の分配」の実効性も怪しい。 大切なのは、単に形の変化から来る一過性の人気に浮かれる事ではない。そこでより一層の企業努力を積み重ね、人気を不動のものにすること。それが出来なければ依然としてプロ野球の未来は暗いと言わざるを得ない。
シャッフルはいかが?(12/25)
セ・パ交流戦の先に1リーグ制を見る人もいるかも知れない。しかし、例えばシーズン前半で大差がつけば早々にファンの興味が離れていく。2リーグなら、そうしたリスクをある程度分散させられる。また、日本シリーズがなくなればポストシーズンの楽しみが減り、一層のプロ野球離れを招きかねない。 私はむしろ、数年スパンで両リーグの球団をシャッフルした方が面白いと思う。セ・パの人気の差はひとえにメディア、とりわけテレビ露出度の差が生み出すものである。その差は、年間数試合の交流戦で埋められるものではない。1シーズン同じ土俵で順位を競ってこそ、本当の意味の興味も持ってもらえる。また、抽選で巨人のいないリーグに振り分けられた球団は、真剣に利潤を上げる方策を探るだろう。それは結果的に、プロ野球全体の人気の底上げに繋がるはずだと私は思う。
※今日も、20日と同じ理由により「臨時休業」致します。あしからずご了承ください。
2001年12月20日(木) |
環境で変わる野球の質 |
5月末、私は草野球チームに入り、今月上旬まで毎月2回の練習・試合に参加してきた。大学時代に硬式野球をかじってはいたが、10年以上プレイしていなかった事に加え、久々の軟式ボールにも初めは戸惑った。投げれば肩が抜けそうで怖いしコントロールもままならない。守ればバウンドの高さの違いに悩む。同じ野球とはいえボールが違うだけで全く別の競技のように感じられた。 今年、社会人球界に大きな変化があった。従来の金属バット使用をやめて木製バットを使う事にしたのだ。台湾でのW杯も木製バットで行なわれた。この大会を最後に、長年世界に君臨してきたキューバの主力5人が引退を決めたが、年齢以上に木製バットの採用が引退時期を早めた可能性もある。 グラウンドの芝も大きな要素だ。甲子園の内野が芝だったら、「汗と泥」の高校野球の印象は全く別ものになる。メジャーの内野に芝がなければ、イチローの内野安打数も変わり、首位打者の行方を左右したかも知れない。 新庄がサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍した。広い外野は俊足・強肩の新庄向きだという。彼が新しい環境で見せるプレーに注目したい。
きょうはこれで・・・(12/20)
私事ですが、かみさんが風邪で調子が悪いので、きょうは一枠だけの更新です。どうか事情をお汲み取り下さい。。。 片岡の阪神入りも決まり、書きたいことはいっぱいあるのですが・・・まぁ、近いうちに。
キリ番だけでも・・・ 1111番=「れいん♪」さんでした。ありがとうございました。 (注・キューブくんのウェブサイトの話です)
2001年12月19日(水) |
卓球協会の負け犬根性 |
18日開幕した卓球の全日本選手権。この大会前に一悶着あった。日本卓球協会が「愛ちゃん」こと福原愛選手に限り、8強入りまで11試合の台を固定する措置を取ったからだ。 理由は彼女の人気。過去に報道陣が殺到して隣の台の選手が集中力を欠いてクレームが出たため、スペースの広い端の台を使わせる事にしたのだ。だがこの措置には問題がある。卓球のボールは空調装置が生むちょっとした風向きや台のコンディションなどで微妙に戦い方が変わる。同じ台で試合をすれば環境に慣れる事ができ、有利になる。更に端の台は4つあるのに1台に限定する事にも審判長が疑義を唱えた。だが、結局不公平なまま大会は始まった。 卓球協会にとって愛ちゃんは貴重な財産。ゲスな言い方をすれば金の成る木だ。本来なら他選手のクレームに対して、取材陣に競技を妨げないよう自重を求めるのが筋だが、そこは長年日陰者の悲哀を味わってきた卓球協会。やっと来てくれるようになったメディアの機嫌を損ねたくない。いわば今回の「特別扱い」は、協会に染み付いた負け犬根性の産物とも言えるが、結果的に過保護にされた愛ちゃんがますます孤立する危険性も孕んでいる。
片岡、来てくれぇ(12/19)
阪神新監督に就任したばかりの星野仙一氏が、早速きょうFAの片岡と会って入団を求めた。片岡は明日結論を出すそうだが、大砲不在の阪神には何としても欲しい人材だ。 それにしても、今オフの話題は阪神が独り占めだ。野村騒動の暗雲も、星野新監督就任ですっかり払拭された感さえある。この上田淵の久々のタテジマとくれば、来季の観客動員は1試合当たり1万人増などといった皮算用も現実味を帯びてくる。 だが、忘れてはいけない。このドタバタを招いたのは球団の無能な経営陣である事を。だが社長・オーナー始め、フロントには一切責任なしという見解を球団は発表している。来季儲かれば、美味しい所はこいつらが持っていくのかと思うとハラワタが煮えくり返るが、大学時代からのライバル・山本浩二との対決や、宿敵G球団の原新監督いじめは今から楽しみだ。でもホントは監督が主役になるようじゃダメ。やっぱり片岡…来てくれないかなぁ。
2001年12月18日(火) |
話題豊富!来季のF1 |
来季からF1に参戦する「パナソニック・トヨタ・レーシング」の新型マシンが、17日、ドイツのケルンで発表された。日本メーカーとしてはホンダに次ぐ参戦だが、ホンダがエンジン供給のみなのに対し、シャシー・エンジンとも自前なのが特徴だ。こうしたチームは他にはフェラーリしかなく、いわば自動車メーカーとしての総合力を試される1年になる。 このところ、モータースポーツの世界で「日本」の名を目にすることが多い。今季のヨーロッパF3では英国で佐藤琢磨(24)、フランスで福田良(22)、ドイツで金石年弘(22)がそれぞれ総合優勝を飾った。佐藤は来季F1のジョーダン・ホンダのシートが決定し、福田もテストドライバーとしてのトヨタ入りが噂されている。二輪も含め、話題には事欠かない。 国際舞台での日本人の活躍は、サッカーや野球でも目立っている。これは、単に技術レベルの問題ではなく、「海外」そのものに抵抗が無くなった証左でもあろう。島国に住む東洋人にとって物理的な距離以上に高かった「心の壁」。それを軽々と飛び越えた日本人がF1で頂点に立つのも、そう遠い未来ではなさそうだ。
1100Hit、ありがとう(12/18)
MPへのアクセスが、本日午前0時13分に1100に達しました。めでたくキリ番を踏まれたのは、ろっぴーさんです。ありがとうございます。 さて、今日はこのあと草野球チームの納会(と称した単なる忘年会?)です。そんなわけでコラムも一枠しか十分に書けませんが、暮れの時期ですのでご勘弁。 では、行ってまいります。 (注・キューブくんのHPの話です)
2001年12月17日(月) |
義を見てせざるは・・・ |
阪神の新監督に星野仙一氏の就任が決定した。「人間というのは、助けてくれと言われて助けないと、悔いが残る」。これが決断の理由だという。「義を見てせざるは勇無き也」という言葉があるが、まさに今の星野氏の心境そのものであろう。 義に厚い男は人心を重んじる。長年世話になった中日球団や地元関係者・ファンに対しては、直接彼の地に足を運びつつ、誠意に満ちた言葉を尽くして理解を求めた。阪神球団と交渉した同じホテルで上坂外野手の結婚披露宴があると知るや、交渉を中座して飛び入りスピーチ。さらにはその席にいた岡田二軍監督と15分間の即席会談をして協力を求めた。「岡田はコミュニケーションに飢えてたみたいやな」という言葉通り、前監督辞任問題の勃発以来放っとかれた格好になっていた岡田に最大限の配慮を見せたのは、まさにファインプレーと言えよう。 近日中に、もう一人の「コミュニケーションに飢えた男」・FA片岡と、メジャーに傾きつつある田口とも交渉を持つという。彼らにも「義を見てせざるは…」と思わせられるかどうか。暮れも押し詰まり、新監督の「心の大掃除」が急ピッチで進む。
心痛む、ムース解散(12/17)
新聞の片隅に心痛む記事を見つけた(15日付・東京新聞)。野村沙知代容疑者がオーナーの少年野球チーム「港東ムース」が、加盟する「リトルシニア関東連盟」から14日付で除名されたというのだ。理由は、同容疑者の行為が連盟の名誉を傷つけたというもの。「港東ムース」は除名により解散するという。 野村容疑者はこのチームも自身の錬金術に組み込み、父母らから集めた大金を税申告しなかったという。その事は責められてしかるべきだ。しかし、野球に打ち込んできた選手たちまでが、その罪の巻き添えを食ってプレーする場を奪われてしまった。チームメイトとももう同じグラウンドで汗を流す事はない。その心情を思うと切ない。 かつて全国優勝も飾ったことのあるこのチームで、プロを夢見た子供もいるだろう。その夢は今度の事で軌道修正を迫られるかも知れない。卑しい欲のために彼らを食い物にしてきた野村容疑者に対する怒りは尽きない。
2001年12月14日(金) |
スケルトンを知っていますか |
「スケルトン」という競技をご存知だろうか。簡単に言えばソリの一種。リュージュが仰向けに寝転んで操作するのに対し、スケルトンは腹ばいで頭を前にした姿勢で乗る。スケルトンとは骨格という意味で、鉄の骨組みとランナー(刃)だけのシンプルな形状が名前の由来だ。 このスケルトンがソルトレークシティ五輪では正式種目として行なわれる。とはいえ、最近できた競技というわけではない。日本でこそ知名度が低いが欧州では盛んで、第2回と第5回の冬季五輪では正式種目として採用されてもいた。 この競技で去年W杯総合2位に輝いた日本人がいる。越和宏、36歳。アスリートとしては高齢だが、巧みなソリ操作で世界のトップクラスに君臨する。今月5日からの五輪会場での公式練習では、2組に分かれたB組で2位のタイムを叩きだす等、その実力は今年も健在である。 バックアップ企業も少なく、練習環境も悪いソリ競技。長野五輪の時に「スパイラル」ができるまでは、札幌手稲山に500mほど(公式戦=1.3−1.5km)の短いコースがあるだけだった。そんな中、並々ならぬ努力でトップアスリートになった越の活躍に期待したい。
支持したい、柳沢の選択(12/14)
鹿島アントラーズのFW・柳沢が、イタリア・セリエAのペルージャへの移籍を取り止め、残留する事になったという。W杯を前に代表入りを最優先に考えてという事だが、私はこの選択を支持したい。 海外クラブ所属選手たちの置かれた環境は厳しい。稲本や高原は試合出場のチャンスさえ乏しく、司令塔として期待された中田でさえ最近はサブに甘んじるケースが目立っている。 こうした状況が続くと、ゲーム勘が鈍る上、90分を戦い切るスタミナがそがれていく。そのまま代表に召集されても、本来のポテンシャルを出し切ったパフォーマンスは難しいし、故障の可能性も高まる。かつて名波がこれで苦しんだ。また、クラブの日程と代表戦がかち合う事もありうる。何より、試合に使われないという事実そのものが、直接見る機会の少ない代表監督の印象を悪くする可能性さえある。W杯前にそうしたリスクを冒す事を避けたのは正しいと私は思う。
ソルトレーク・シティ冬季五輪が近づいてきたが、私は2人のスピードスケート選手に注目している。 1人は堀井学。29歳。かつて日本短距離陣のトップ選手として活躍し、リレハンメル五輪では銅メダルを獲った男。しかし長野では、突如世界の主流になったスラップスケートへの対応が遅れて惨敗し、悔し涙に暮れた。あれから4年。同じ五輪の舞台を目前にして、堀井はリベンジに燃えている。今季W杯での表彰台こそないものの4位や5位での入賞は度々。差はわずかで、本番での表彰台も射程圏内だ。 2人目は武田豊樹。今季第一人者に踊り出た遅咲きの27歳。今月9日のW杯(カルガリー)では500mで世界記録にコンマ3秒と迫る34秒62で初制覇した。長野五輪代表漏れのショックで一時引退。競輪選手を目指すがこれも失敗。その後スケートの縁で橋本聖子参院議員の秘書になるが、この時「あんた、まだ競技者として死に切れてないでしょ」と言われ、98年に競技生活を再開。エース清水の練習パートナーとなり、力をつけた。 ともに長野で味わった屈辱を、4年後ソルトレークで晴らす・・・。そんな姿を見てみたい。
精密機械、修理中(12/13)
日本スケート陣のエース・清水宏保が腰痛で今季絶不調を極めている。肉体を精密機械のように限界まで研ぎ澄ます選手だけに、一旦壊れるとなかなか修正が効かない面もある。 清水は、体内にある鋭敏なセンサーで筋肉と対話する選手だ。これは野球のイチローと共通する部分でもある。先日のイチローの帰国記者会見でトレーニングの開始時期について問われた彼は「体が要求すれば」と答えた。しばらく魚を摂っていない時に食べたくなるように、彼らはトレーニングを食べて生きているのだとこの時思った。 修理中の精密機械・清水の体も今、様々なものを要求しているに違いない。しかし、その要求が多ければ多いほど、それをこなせないフラストレーションも大きなものになる。 これまでひたすら上だけを見て限界を目指してきた清水。彼は今、違う意味での肉体との対話を繰り返しながらもがいている。一刻も早い修理完了を待ちたい。
2001年12月12日(水) |
形だけの風通しでよいか |
プロ野球人気低迷の中、球界は様々なテコ入れ策を模索し始めた。例えば、試合時間短縮に向けたスピードアップ。これにはストライクゾーンをルール通りに・・・これまでより広めに取る事で投手の球数や無駄な四球を省く事も含まれる。 自チーム内で出場のチャンスに恵まれない選手を、他球団にレンタルする案もある。これはサッカー界では一般的だが、球界では近鉄で活躍したブライアント(中日からレンタル)の例が思いつく位だ。 実現性が高いのは長年の懸案、セ・パ交流戦。強硬に反対してきた巨人の渡辺オーナーも今回は前向きだ。こうして一見風通しを良くする「手段」は検討されているが、何か釈然としない。なぜなら小手先の手段より先に立つべき各球団の「企業努力」が見えてこないからだ。確かに交流戦は目先の興味は引く。だがこれはパがセのおこぼれに預かる性質のもの。しかも巨人戦しか頭にない。松坂VS松井といった興味を引く「目玉」があればいいが、それ以外は果たして期待したような効果が得られるだろうか。 交流戦はあくまで一球団に集中している利益を分配する試みの一つ。決して全体の底上げにつながるものではない。
中日ファンの心情は・・・(12/12)
元中日監督・星野仙一氏と阪神球団との話し合いが、今日の午後にあった。結論は持ち越されたが、障害は現中日二軍監督の島野氏の入閣の可否のみであり、15日の2度目の交渉で正式に就任の運びとなるだろう。 星野氏は中日ファンの心情にも思いを馳せた。ひいきチームの生え抜きで、ついこの間まで監督をしていた人物が他球団を率いて向かってくる。やはり、いい気持ちはしないだろう。私も、村山実、掛布雅之という2人のミスタータイガースが、読売系の日本テレビで解説をするのでさえ苦々しく思っていたクチだ。 だが、今の阪神を誰かが変えなければプロ野球全体がますますジリ貧になる。球団の経営陣は確かにどうしようもないが、伝統と人気を伴っているのもまた事実だ。中日ファンには申し訳ないが、ここは一つ我慢してもらいたい・・・。(それにしても、危機を阪神の生え抜きで救えないとは・・・情けない。。。)
2001年12月11日(火) |
小野のボランチと三都主帰化の関係 |
オランダ・フェイエノールトの小野が、このところボランチとして目覚しい活躍を見せている。小野は本来、得点にも絡むことができる選手なのでこの位置ではもったいないという見方もあるだろうが、W杯を見据えて考えると、この経験は代表チームにとってはプラスになるかも知れない。 左サイドはただでさえ激戦区な上、先日三都主の帰化が認められたばかり。複数の選手を同ポジションで一緒に使えない以上、残る選択肢は、左サイドの誰かを他のポジションに移す事しかない。その意味で、小野がボランチの経験値を高める事は有益だ。 三都主の帰化により、小野を右に回して併用という案もある。しかし、小野のボランチが熟成してくれば、右には守備の強い波戸を残したまま、稲本とのダブルボランチで攻撃にも幅を持たせる事が可能になる。トップ下に森島や伊東、フォワードに柳沢や鈴木といった動き出しのいい選手を据えれば、この位置からの前方へのパスオプションが増える。いわばアメフトのショットガンフォーメーションのような形ができあがるわけで、相手にとっては的が絞りにくい布陣になるだろう。
草野球、楽しかった(12/11)
11日の分の更新が遅れ、今日12日になってしまった事をまずはおわびします。実は11日は、今年入った草野球チームの最後の練習日。練習後、ファミレスで2時間も話し込んでしまいMPの更新ができませんでした。 この項でも再三書きましたが、私のチームはメンバーをインターネットで募集したため、選手の住所は東京・神奈川・千葉・埼玉の4県にまたがり、職業もバラバラ。でも、見ず知らずの人といきなり一緒に野球をやろうと思うぐらいですから、皆、無類の野球好きです。試合にせよ練習にせよまとまりもよく、とても1年目のチームとは思えません。学生時代以来、10年以上野球を離れていた私も気持ちよくプレーする事ができました。 スポーツは観るだけという人も結構います。でも久しぶりに自分で体を動かしてみて、やはりスポーツは「やるもの」だとしみじみ思います。 さあ、来年に向けてオフの体力作りといきますか!
2001年12月10日(月) |
星野さん、岡田を切らないで |
阪神球団は野村監督の後任に元中日監督の星野仙一氏を指名した。12日に直接交渉するという。本人は中日ファンの心情を慮って慎重なコメントに終始しているが、交渉自体は球団の本気度を質す程度と思われ、最終的には受諾の公算が高い。 問題は他の新監督より2ヶ月遅れとなる組閣だ。既に盟友・田淵氏のヘッド、島野育夫氏の二軍監督就任が取りざたされているが、となれば岡田二軍監督・木戸ヘッドの処遇が気になる。 両者とも野村退任に際しては後継とも目されたが、OBらの「時期尚早」との横やりでポシャってしまった。おそらくここでも派閥の論理が働いて調整がつかず、外部招聘に落ち着いたのだろうが、かといってウエスタンでV2を果たしている岡田を放り出すのは如何なものか。 星野さん。もし島野氏を二軍監督に据えるのなら、岡田を一軍スタッフに加えて欲しい。彼に足りないのは一軍スタッフとしての経験だけ。いずれ監督として就任する日に備え、直接帝王学を学ばせてやってくれないか。そして、OBたちがこの期に及んでも醜い権力抗争を繰り広げるような腐りきった体質にもメスを入れてくれる事を望みたい。
殺し文句に期待(12/10)
気の早い話だが、星野氏が正式に監督就任を受諾した場合、急ピッチでの組閣と同時に進めてもらいたいのは、FA片岡との入団交渉である。これまでに2回本人と接触している阪神球団だが、その後状況は大きく変わった。正式な形ではなくとも、早急に星野監督の構想を片岡に伝える場を設ける必要がある。 星野氏は、戦術の巧みさよりむしろ、卓越した人心掌握術でチームをまとめ上げるタイプの監督である。交渉に際しても、理詰めというよりはむしろ「どん底まで落ちた名門チームが再生するには、君の力が絶対に必要だ。私に力を貸してくれ。星野仙一を男にしてくれ」といった「情」を前面に出して訴える形が予想される。果たしてどんな殺し文句が飛び出すか、今から楽しみである。
このオフ、一体何人が新たにメジャーの門を叩くのだろう。既に小宮山はメッツへの入団を決めているが、同じ横浜の谷繁と、オリックスの田口もメジャー移籍へ向けた活動を展開している。 谷繁は先日、マリナーズ関係者らの前で技術面のテストを受けた。出来は上々だったそうだが、問題はキャッチャーというポジション柄、コミュニケーションがどれ位取れるかという点である。投手やピッチングコーチとの意思の疎通がままならなければ、技術的に優れていても成功できない危険性は確かにある。 だが、どのポジションにおいても先駆者は必要だ。日本でトップクラスの捕手・谷繁の活躍の成否は、日米球界関係者にとって重要な物差しになる。残念ながら現在では、小宮山のように実績のある選手でも大リーグ最低保障金額でしか契約してもらえないが、ケーススタディを重ね、どのポジションでも日本人は使えるという評価が定着すれば、それも変わる可能性がある。 野茂や新庄が海を渡った時、懐疑的で意地の悪い論調が多々あったが、彼らはそれを覆してみせた。今回の谷繁の挑戦も、批判するより先にまず応援したいものである。
メジャー新人資格とサラリーの関係(12/7)
今年イチローが「新人」といえるかどうかという議論が沸き起こった時、「だったらサラリーも平等にしろよ」と私は思った。 例えば新庄や小宮山は、日本ではそれなりの実績があるにも関わらず、メジャー最低保障額=つまりは新入り扱いだ。イチローの評価はまだ高かったとはいえ、全体として日本プロ野球はメジャーより格下としか見られていないのである。だから、(現実性は別にして)小宮山が今年20勝でもすれば、36歳という年齢に関係なくやはり新人王になれると考えるのが筋であろう。 今、日本のプロ野球が空洞化するとか、マイナーリーグ化すると言われている。だが、私は逆にどんどんメジャーに渡って、毎年のように新人王をかっさらって欲しいと思う。そうすれば格下扱いもされなくなり、やがては対等の立場で真のワールドシリーズをという機運も生まれて、日本野球の再評価につながると思うから。
2001年12月06日(木) |
何のためのキャンプ誘致か |
2002年W杯の対戦カードが決まり、日本各地で各国代表チームのキャンプ誘致の動きが活発になっている。わが町村でキャンプをと望む最大の理由は、これを機に知名度を高め、観光や特産品販売などの経済効果を期待するというものだ。 だが、それだけでいいのか。目的はスポーツをダシに金を得る事だけなのか。 私はむしろ、これによって地方自治体がスポーツへの理解を深め、取り組みを活性化させてくれる事を望みたい。多額の税金を投じて整備した施設。これを活用して子供から高齢者まで様々な年代のスポーツクラブを作り、それを自治体が支援するような取り組みも可能だろう。サッカーをきっかけに総合的なスポーツ施設を再整備し、大学のサークルや社会人チームの合宿地として活用する方法もある。だが、今のキャンプ誘致の動きを見ていると、こうしたスポーツを軸足に据えた計画が乏しいのが何とも気がかりだ。 キャンプ地での代表チームの練習を地域の子供たちは見ている。並み居るスターが汗を流したグラウンドで同じようにプレーしたいと彼らは願うはずだ。そうした純粋な気持ちを、どうか無にしないでもらいたい。
あきれるばかりの危機意識欠如(12/6)
野村沙知代逮捕から一夜。夫の野村監督は辞任し、球団幹部の発言も新聞・テレビで報じられている。 呆れるのは、球団幹部の危機意識のなさ。夫人の会社の問題なので関知するところではなかったとは何たる発言か。逮捕に至れば夫にも道義的責任が生じる事ぐらい、ド素人でもわかる。常に最悪の事態を想定するのが企業のトップたるものの務めであるのに、その基本が全くできていない。これだから阪神は万年最下位に成り下がったのだと、今さらながら憤りを強くする。 「今はまだポストシーズン。これから後任を探す」と球団は言う。悠長である。これがもしキャンプ中や開幕直前だったら一体どうするつもりだったのだ。コーチ陣の契約も済んでいるというのに、新監督は一体どういう体制でシーズンを乗り切ればいいのだ。苦悩は尽きない。
2001年12月05日(水) |
阪神はいっそ市民球団に |
こうなる事はわかっていた。阪神・野村克也監督の妻、沙知代容疑者が逮捕され、監督自身の進退にも問題が波及している。 かねてから疑惑が確実視されていたにも関わらず、阪神球団は監督の辞任を拒み続けた。それがこのザマだ。おそらく監督は交代する事になるだろうし、そうなれば後任に誰がなろうとチーム作りは一から出直しにならざるを得ない。結果的に球団は、来季にも深刻な影響を及ぼす事態に対して何ら対策を示せなかった事になる。ファンの一人として苦々しい限りだ。 野村監督と一蓮托生を決め込んだのなら、球団幹部は総辞職せよと私は言いたい。いやいっそ阪神電鉄は球団を手放してくれ。横浜の身売りよりもこっちが先決だ。骨はファンが拾う。市民球団として立派に更生させてみせる。少なくとも電鉄本社からの天下りでやってきた無能な幹部に経営を任せるより、よっぽど健全になるに違いない。 折りしも今日は「恋人」片岡との交渉日。私が片岡だったら、こんな時にこんな球団には絶対行かない。もういい。田口もメジャーに傾いているみたいだし、野村守ってアブハチ取らずに終わってしまえ。私は本当に怒っている。
悪妻に踏みにじられた月見草(12/5)
「悪妻」ここに極まれり…である。彼女の存在が、野球界で長年築き上げてきた野村克也の地位や名声を一瞬にして台無しにしてしまった。野に咲く月見草は、肥え太ったブルドッグによってズタズタに踏みにじられてしまったわけだ。だが、同情はしない。 この問題への質問には「答える義務はない」と口をつぐみ続けたノムさん。彼女をかばって嘘をつけば自身にも「道義的」以上の責任が生じると思っての事だったかもしれない。だが、彼には答える義務があった。例えそれが妻を裏切る事になっても。なぜならプロ野球はファンによって支えられているのだから。そのファンが連日ヤキモキしていたのだから。ファンを大切に思うなら真相を隠すべきではなかった。 また、この疑惑がもたらす最悪の事態を予測し得る立場にあったのだから、もっと早く辞任すべきだった。そうすればチームがこんなに深手を負う事はなかったはずだ。そして息子カツノリも…。
一時は「ジャンプ王国」の名をほしいままにした日本が、去年は見る影もなく落ち込んだ。 理由は過度のダイエット。空中に飛び出し「いかに遠くに落ちるか」を競うジャンプ競技では、体重が重いとそれだけ不利になる。スキーのレギュレーションが欧米有利に改悪された影響もあって、日本はチームぐるみで体脂肪を落としにかかった。しかし、その副作用で大切な筋力まで落としてしまった。 ジャンパーのトレーニングは実にデリケートだ。以前、雪印ジャンプチームのトレーナーに話を聞いた事があるが、要は一瞬にして爆発的な力を発揮しながら細い筋肉を作る必要がある。筋量が増えれば体重に跳ね返って来るからだ。従ってトレーニングはマシンでのウエイトトレーニングより、跳躍系や空中感覚に通じるバランス系のトレーニングが中心になる。 オリンピックイヤーのこの冬、日本はトレーニングの方式をやや変えて臨んだ。外国人コーチの下、筋力を付けつつ体も絞り込んだ。僅かながら成果は表れ、船木はW杯3位入賞などコンスタントに飛べているし、ベテラン原田もこの時期としてはまずまず。今後に期待したい。
1000Hit突破しました(12/4)(注 キューブくんのHPの事です)
8月にこのHPを立ち上げ、コラムを書き始めてから3ヵ月余り。11月30日の午後10時ジャストに1000Hitに達しました。 はじめの頃は一日に数件のページビュー。それがキューブくん通信で紹介された時には一時的に数十件/日にまで増え、今はまた一桁台の日が多くなっています。それでもこの数に到達したのは、長く続けてきた事もありますが、やはり定期的に見に来て下さる皆さんのおかげだと思います。 新しくこのページを目に留めてくださった方も、今後更に2000、3000とHit数を伸ばしていけるよう、引き続き応援宜しくお願いします。
999Hit ろっぴーさん 1000Hit トット3さん(パンパカパーン!!)
でした。
36歳の新人投手が誕生した。FA宣言していた小宮山悟のニューヨーク・メッツ入団が決まったのだ。年俸は20万ドル=約2400万円。契約金3600万円があるとはいえ、去年の新庄同様、国内なら予想された高額年俸を蹴ってのメジャー挑戦となる。 高年齢での環境激変には大きなリスクが伴う。しかし、この決断には彼なりの冷静な計算があったに違いない。 メッツの監督ボビー・バレンタインは小宮山がロッテ時代に仕えた監督だ。バレンタインはこの「新人」のクレバーさを熟知している。つまり、首脳陣に改めて自分の特徴をアピールする必要はないわけだ。更に「ボビーなら使い道まで考えてくれる」という安心感もシーズンを乗り切る上でのアドバンテージになる。 加えてチームメイトには新庄と今年43歳でメジャー復帰を果たしたかつての僚友フリオ・フランコもいる。情報収集がしやすい状況は、力で押すタイプではない小宮山だからこそ大きい。 小宮山の去年の成績は12勝9敗。勝利数は自己最高だ。年齢とともに円熟味を増すピッチングはメジャーでどう磨かれるのだろう。
GET READY(12/1)
2002年W杯の組み合わせが決まった。日本はベルギー、ロシア、チュニジアと同組になった。 この結果を受けて国内メディアの中には早くも1次リーグ突破=16強とか、中には8強まで予想するところまである。確かに他の組と比べて恵まれてはいる。しかし、忘れてはいけない。日本はまだW杯で1勝もしていない国なのだ。しかも今回は予選免除。例えて言えば、甲子園に21世紀枠で2回目の出場といった程度に過ぎない。 ベルギーは激戦のヨーロッパを勝ち抜き、6連続11回目の出場。ロシアの高さはセットプレーでの一発が怖い。チュニジアはフィジカルの強さがある上、予選終了後に就任したフランス人監督が戦術的な味付けを施してくる。 日本が勝つ予想をするのは楽しい。だが浮かれてはいけない。侮ってもいけない。やるべきは万事怠りなく備える事だけだ。
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