島田美沙の日記...島田美沙

 

 

兵たちの夢のあと - 2001年09月30日(日)

 昨日と今日の二日間にわたって、お店の片づけをしました。
 この場所は、私の戦場でもあり、夢のお城でもあったから、なんだか淋しいものを感じる。それにしても、カウンターの中が汚かった。いつもスタッフに綺麗に清潔にするように口酸っぱく言っていたつもりだったけど、こんな悲惨な状況を見て、私の雇用管理能力のなさを身にしみて感じてしまい、反省しました。だいだいが、同じカクテル用リキュールが三本もあったりするんだから。ちょっとした隙間にどんどんいろんなものを押し込んでしまって、在庫していることを忘れて注文したのだと思うけど、全体的に悲しくなるような状態だった。在庫表もつけさせていた筈だけど、そのデータも怪しいもんだ。まぁ、今から思っても取り返しはつかないが。
 九年間もお店を続けてきたけど、経営者としてはまだまだ甘い子供だったなと痛感。一人舞台のままごとの様だった。


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幸せをかみしめる - 2001年09月29日(土)

 昨夜は、夢のようだった。
きっと、お店を閉めるという状況の中だったから、私の心が疲れていたのだろうけど、お客様にしてみれば私が店を閉めようがどうなろうがきっと関係ないことだから、そんなに最終日に来店してくれないと思っていた。それに新しいお店でまたお逢いできることだし、e−mailも夕方にいきなり送っただけだから。その日に出張に行っていたり、夕方に帰社しなかった人は読めないものね。その日の都合もあると思うし。
 ところが! たくさんのお客様が駆けつけてくれて、本当にビックリした。皆、口々に「もっと早くに言ってくれれば、ちゃんとした場面をつくったのに」と言ってくれて感激。
「ママ、お疲れ様でした!」なんて言われて花束を貰ったり、「新しい門出に」なんて文字がプレートに書かれたケーキを頂いたりした。そして、なんと・・・お店がラストの時間になると、どこでどう示し合わせたのかお客様代表として二人の方がスピーチをしてくれて、なんだかとっても素敵な送別会になってしまった。
 やられた・・・と思ったときは遅かった。私はボロボロと泣かされてしまいました。皆、キメるときはキメますね。
 私は、本当に幸せ者です。本当に今まで応援してくれて有難うございます!


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最終日 - 2001年09月28日(金)

 いよいよお店のラストデー。日中に業者さんなどに連絡をしたり、閉店のための準備をしていたら夕方になってしまった。慌てて5pm過ぎにお客様にメールで連絡をした。ぎりぎりまで大々的に発表しなかったのは、やはり自分でも認めたくなかったんだと思う。e−mailのアドレスを知らないお客様には連絡できなかったから、その方たちには後に案内状で報告することになる。本当は一人一人、お電話でもして直接に伝えたいけど、時間的に仕方が無い。
 でも意外。予想外にお客様がかけつけてくれて驚いた。本当に、私は幸せ者だと思いました。有難うございます!


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よくよく考えての決断 - 2001年09月27日(木)

 突然だけど、9月いっぱいで「ドルフィン」を閉めて、近くのお店「ブルーレジェンド」と合併することに決めた。
前から少し考えていたのだけど、やはり今年になってから田舎の母が入院してしまい、母の看護と同時に年老いた父の介護をしながらお店を一人できりもりしていくことに限界を感じていたので、いろいろ悩んだ結果の決断をしました。
 日記が止まっていた今日までは、お店の従業員のスタッフや女の子と話し合いに明け暮れていたという状況でした。合併にともない、お店の場所も移転するので、彼女たちは私と一緒についてくることもできるし、それと同時に辞める権利もあるからね。お客様には、決断後に来店してくれた人たちにしかまだ報告していない。


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二日酔い - 2001年09月18日(火)

 昨日、大興奮のなか帰宅して力尽きたって感じで眠りについたのだけど、起きてみたら二日酔いだった。あんまり嬉しかったものだから、ついつい飲みすぎてしまったらしい。でも、これも有難いと思わなきゃ(頭がガンガン痛いけど)。
 それにしても、今日は暇だった。本当は、誕生祝も今日とかに割り振りされてお客様が来てくれれば、満足のいく人数の女の子を席につけてあげられるのだけど、そこはプライド命の水商売。なんてったって、当日に混むことが大事なのだ。


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いよいよ当日です! - 2001年09月17日(月)

 もし、お客様が少なくて、それなのにお花だけ届いていたら恥ずかしいなぁ・・・と思っていたから何も動いてなかったのだけど、当日になってから、やっぱりお花が必要だと思い、業者や知り合いなどの同業者を含めて、お花を出してもらえるように電話を数本かけてみた。店に行ってみると、思いのほか気を遣ってくださったお客様もいて、なんとか華やかな雰囲気をつくることに成功した。
 問題はお客様。なんだか、暇だぞっ・・・という状態からのスタートで、鼻息あらく他店で勤めている友達の女の子まで助っ人で来てもらっていた私は脳死寸前だった。やがて、時が経ち・・・数組のお客様にも無事に恵まれ、お花やシャンパンも頂いて(ほとんど泣きついてあけてもらって、ご免なさい)幸せな誕生日を迎えることができました。それにしても、出だしが不調だったから、焦ったぁ。


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前日の不安 - 2001年09月16日(日)

 明日はいよいよ誕生日。毎年のことだけど、お客様にお祝いの来店をして頂けるか心配している。だって、ママとしての威厳が、メンツがぁ〜!! 今日一日は、なんだか胃と頭がきりきり痛むような感じがしている。昨夜も緊張のあまり眠れなかったし。普段から、在籍の女の子の誕生日のときに、「誕生日の当日に忙しいかどうかというのは人気のバロメーターなのよ。頑張りなさい」だなんて言い切っているだけに、暇だったら顔が潰れちゃうよね(ダレ? 既につぶれてるなんて言ってるのは?)。
 あ〜あ。恐怖だぁ!


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やぶへび - 2001年09月15日(土)

 行方不明になっていたデジタルカメラ発見! お店のクロークの下の部分にあったらしく、村井君が発見してくれた。仕方が無くまた購入しようとしていた矢先だったので大助かりだったんだけど、よく考えてみたら、アレって感じでお店の中の整頓がついていないことに気づいた。よっぽど変な場所から出てきたならともかく、普段から荷物を置いたり預かったりしているクロークでしょ。てなわけで、せっかく発見した手柄のねぎらいどころか私に整理整頓がされていないことで怒られた村井君であった。やぶへびだけど、しょうがないよね(きついかな?)。


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誕生祝 その弐 - 2001年09月14日(金)

 今日も、月曜の当日には来れないというお客様から今年初の誕生祝ケーキを頂いた。その人とは別になぜか、花束を昨日にプレゼントしてくれた人が今日も続けて遊びに来てくれてお祝いしてくれて、たまたまタイミングが良かっただけかもしれないけど(お連れの人は違ったし)大感激な一日でした。


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誕生祝い その壱 - 2001年09月13日(木)

 月曜が私の誕生日なんだけど、その日には来れないからとお客様に花束を頂いた。大きくて綺麗な花束に感激。今年の誕生日の初花束でした。最初は、何かの送別会でお花を持ってるのかな・・・と思っていただけに私へのだと気づいたときは驚いたけど、嬉しかったです。有難うございます。


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暇です! - 2001年09月12日(水)

 やはり、テロ攻撃のせいか今日の営業は暇だった。皆、家に帰ってテレビを見てるよね、普通。自営業のお客様が一組だけだったけど、会社勤めの人だったら飲んでる場合じゃないだろなぁ。





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アメリカ最悪の日 - 2001年09月11日(火)

 営業中に一時間ぐらいぬけて近くのお店にお客様のお供をしていたら、ニューヨークでの突発テロのニュースが飛び込んできた。ドルフィンに戻って従業員にその話を伝えると、皆が衝撃を受けたらしく急遽、有線放送のニュースに切り替えてしばし聞いていたが信じられない様子で立ちすくんでいた。六本木の街中でも車を路上駐車しているらしき、どこかの黒服スタッフ達が車に乗り込んだままラジオニュースを聞いている(店に戻って仕事しろよっ!)。
 とにかく信じられない。私は以前、NYでピアノバーのホステスをしていたこともあるので、そこで知り合ったお客様にワートレのオフィスを見学させてもらったことが何度かある。あのビルが無くなるなんて日が来るとは夢にも思わなかった。ニュージャージー側のリバーカフェから見るマンハッタンがとても好きだったのに・・・。
 被害にあわれた方々のご冥福を心からお祈りいたします。私の頭の中は、やるせない怒りでいっぱいです。


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台風 - 2001年09月10日(月)

 台風が来てるのでさすがにお店は暇だった。降ったりやんだりしている雨の中、あんまり退屈なもんだから知り合いの店を行ったりきたりして一人で飲み歩いてしまった。こんなとき、どうして他の店をみて暇だったら安心してしまうのだろう。反対に、天候が悪いのに他の店が忙しかったりしたときはすっごく焦るんだけどね。


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雨 - 2001年09月09日(日)

 今日は日帰りで三峰山に登ってきました。山の空気を吸って、温泉に入るという目的は達成したのだけど、あいにくの雨でぐちゃぐちゃ。まぁ、こんな日もあるさ。ところで、週末にやろうと思っていたお店の事務仕事がたまっている。なんだか休みの日も、決して休みじゃないなぁ。まぁ、これが自営業ってやつでしょうけど。芸能人みたいに、充電期間をとりたいなぁ。でも、そんな話は聞いた事ないけど。



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紛失!? - 2001年09月08日(土)

 お店のホームページの写真を変えたいのだけど、肝心のデジタルカメラが行方不明になってしまっている為に、なかなか改装できないでいる。今日はお休みの日なのでずっと探していたのだけど見つからない。困るなぁ。大体、前のデジタルカメラも泥棒に盗まれてしまって、2台目だし。また買わなきゃいけないのかなぁ。


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子供の喧嘩レベル!? - 2001年09月07日(金)

 今日はIさんとお食事をした。その際、昨日の店でのいきさつを話すと、すかさずバカにされた表情でこう言われた。
「くだらねぇ。子供の喧嘩みたいだなぁ、俺に言わせりゃどっちもどっちだよ」
 ひど〜い。私にとっては重大なことなのに。きっと子供の喧嘩だって、その子にとっては大変なことなんだよね、子持ちのIさんにそんな事を言われるなんて・・・。
 もしかしたら村井君が今日から出勤してなかったらどうしようかな・・・と不安に思いながらIさんと一緒に店に行くと、私の心配をよそに彼はちゃっかり出勤していた。「昨日はスミマセンでした!」という彼を前に、「あれっ? 今日は引継ぎで来てくれてるのかな?」という私。焦りながら私のご機嫌をとる村井君に対して、しょうがないから許してやるか・・・という態度でやり過ごしてしまった。
 我ながらカワイクナイ。




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カンシャク - 2001年09月06日(木)

 今日のお店の営業が終わるころ、もうお客様がひけていたのでパソコンを出して久しぶりのエッセイを書いた。長い文章をいきなり30分で書き上げて、我ながら良い文章が書けた・・・なんて自己満足に浸りながら書込みをしようとしたら、いきなり固まってしまった。強制終了の画面が出てきて消すしかないという最悪の状況になってしまって、ショックのあまり私は店のソファーに倒れこんで、足をジタバタさせて悔しがっていた。
 しばらくそうしていたら、店のスタッフの村井君が面白がった表情で私のパソコンを覗き込んでいる。「触らないでよ!」私は思わず叫んでいたが、涼しい顔で彼は「すっきりしときました」などと言ってきた。画面を見ると、消えている・・・私の文章が! 勝手に強制終了をされたのだ。
「触らないでって言ったじゃん。何であなたに強制終了されなきゃいけないの? そりゃあ、するしかないのはわかってるけどね、それでも一部まだ見えてる部分をメモしようと思ってたんだよ。同じ文章は二度と書けないけど、文脈が少しわかるだけでも助かるんだから・・・ヒドイよ!」
 私の怒りはおさまらない。思わずホステスたちのいる前で大声で怒って、彼のこともバンっと叩いてしまった。
「私の前からいなくなってよ、いいかげんにして!」
 
この続きは明日の日記で・・・



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文化の日 - 2001年09月05日(水)

 できるだけ、毎週水曜日は自分の中で「文化の日」と決めて、積極的に文学・芸術・音楽などを楽しむようにしている。今日はサントリーホールで「服部克久 with 東京ポップオーケストラ」の演奏を聞きに行ってきました。やっぱり、良かったですぅ!
 それから、4年振りぐらいでお会いした八戸のS氏とお食事をしました。久しぶりに会うS氏が、随分と痩せているのには驚かされた。聞けば、運動をして鍛えているのだとか。私はといえば、まるでその人の分のお肉が私に移植されたかのごとく、ふくよかになり続けている。うーっ・・・頑張らないと!



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新人教育 - 2001年09月04日(火)

昨日の女の子、心配はしていたのだけど結局は店に来なかった。ということは、一日だけ出て無断退店したということになる。それにしても今日は暇だった。なんと、ノーゲスト! 世間からドルフィンが忘れられていた一日があるなんて・・・。信じられない。
 ハナシ戻って、お客様と女の子の喧嘩がどのようなものだったかというと、私は見てないんだけど事の始まりは女の子がトイレに行きたくて席を立ったときのことらしい。お客様が冗談でスカートめくりをしたところ、怒ったその子は本気でそのお客様の頭を殴ったようだ。
「ママ、頼むよ。ああいう新人はもうこれから付けないでくれ。まったく教育ができてないよ」
 私は見てなかったから状況がわからない。でも、その子だっておさわりのあるお店に入店したワケじゃなし、私の店はクラブなんだから・・・。
「そりゃあさあ、俺だって悪いかもしれないけどね、別にあしらってくれればいいんだよ。怒るにしろ、軽く頬をペチッとか、膝を叩くとかだったら別にここまで怒らないんだけどね」
 まぁ、それもある。だけど、初日の女の子にそこまで求めるのはちょっとねぇ。確かにタイミングも悪いんだけど。そのお客様の部下の前で頭を思いっきり叩いたみたいで、その人も怒りだしたら後に引けなくなったんだと思う。
 本当に客商売は難しいものです。


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新人の子とお客様 - 2001年09月03日(月)

今日、入店したニューフェイスの女の子と常連のお客様が喧嘩をしてしまって、間に入った私は大変だった。そのお客様をなだめる為に、営業中に近所の他の店に少しだけ外出して一緒に飲んでたんだけど、店のスタッフから「6名でいらっしゃていたYさんがお帰りになります」と連絡が入ったので大慌てでドルフィンに戻った。でも、間に合わなくてお見送りができなくて反省。すかさずYさんの携帯に電話をして平謝りをした。
「ママどっかにいっちゃっていなかったじゃない。もう、帰りのタクシーの中だよぉ」
「本当にゴメンナサイ! 今日は有難うございました」
などと話してなんとかフォロー。
 ふぅーっ。今日は疲れたなぁ・・・と思っていたら先ほどのお客様からの電話が入った。
「さっきの女の子、教育ができてないよ・・・ああだらっこうだら・・・」
 酔ってることでもあるし、話が長いんだ。これが!
 ああ、誰か助けて。


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江ノ島 - 2001年09月02日(日)

今日は江ノ島に行ってきました。ここは野良猫がいっぱいいて、しかも慣れてるから嬉しい。きっとご飯をくれる優しい人たちがいっぱい住んでいるんだね。4匹も体を触らせてくれたからご機嫌な一日だったよん。でも、慣れてるだけに、心無い人が暴力を猫にふるわないかと心配! 本当は野良猫は人間に慣れない方がいいらしいんだけどね。(でも、私にだけは触らせて欲しい・・・なんて、セクハラおやじみたい!)


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新宿の火事 - 2001年09月01日(土)

昨日の深夜の火事は、すごくビックリした。
私も防火管理責任者の資格をもってるけど、正直いって一酸化炭素なんて見えないし、3呼吸ぐらいしたら意識が遠くなるらしいから、誘導している間もないよね。怖いよぉ。前に書いて、消防署に提出した非難計画書をもう一度、見直してみようっと。
 亡くなった方々のご冥福を心からお祈り致します。同業者の店で起こった事件なので、とても他人事とは思えない。


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