つたないことば past|will
あの日君と見た青空を僕は時折思い出して 涙をこぼしたりするけれど この涙は決して 君のために流したものじゃない もう遠くにいってしまった 君はここにはいない 青空はどこまでも続いているけれど 君の上にもあるけれど もう二度とこの空を一緒に見ることはないのだろう 忘れることはできないから 消すことはできないから 僕はただしまうだけにする 奥のほうにしまうだけにする そうして僕はやっと この青空を見て涙をこぼすことはなくなるのだ
あんたをつなぎとめるのは いつでもむかしのきおく あんたをくるしめるのは いつでもじぶんがおかしたつみ きおくはわすれられるの つぐなうことだってできるわ いつかあんたの あんたをしばるすべての やさしくてざんこくなきおくを けせたらいいのに
君を誘い出して 真っ暗な闇野原 草の匂いと夜の匂いが混じり 僕の鼻をくすぐってくしゃみをする 少し涼しい風も月のない空も やがて降り出した光の雨も すべては今だけ僕らのために 光が 星が そらからふってくる 幾千の光の中で君を見た
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