つたないことば
pastwill


2003年01月29日(水)  

一片の希望
一片の幸福

たとえ明日が来なくとも


2003年01月24日(金)  (自作小説「白煙」より抜粋)

どうか僕をここにとどめてくれるな。
忍として生きることを選んだときから、人として死ぬことは放棄したんだ。
だけど人として生きた証は放棄してなかった。
僕もそれを持っていたよ。
君が教えたんだ、サスケ。
空へなんて、かえりたくない、
土になんて、かえりたくない、
僕は僕なのに、
僕以外にはなれないのに、

それでも空へかえることを願わずにはいられない。


2003年01月06日(月)  

僕も君も幼いころから
そういう環境が当たり前だと思っていて
特に君なんかは家族そろって忍者なわけで
忍びの道を選ぶのは当然の成り行きだったろう
僕は他にも選択肢がなかったわけじゃない
ただ偶然素質があったから選んだんだ
それがその後の僕の人生を
大きく変える選択肢だったなんて
そのころの僕にとってはどうでもいいことだった
どんどん力をつけて
大人に混じって任務をこなして
たくさんの時間が流れて

そうして君と出会った

君を見ていて色んなことを思い出した
泥まみれになって修行したこと
同じ班の仲間とケンカしたこと
大人になってからは思い出すこともなかった
懐かしい記憶だった

それだけじゃなかった
君と僕は似ていた
君が男でも子供でも
そんなこと関係なかったんだ
君だから惹かれたんだ

けれど僕らを隔てる壁は
高くて厚くて
同じ忍びという道の上で
ギリギリの間隔で繋がっていた

こことは違う何処かで
普通に生まれて
普通に育って
普通に君と出会って
そうして恋をしたのなら
僕たちは幸せになれたのか?

本当は
本当は誰よりも

君の死を願っているのは僕かもしれないね



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