時々日記な雑記帳

2009年05月16日(土) 思考-03

***

ぎりぎり ふたりの きょりかん

なにかを いつかを 思い出す




飛び込めたなら

君の腕の中に、飛び込めたなら


それは、現実ではない夢のはざまみたいなところで

本当でも、嘘でもないことが起こりうる世界で


君の腕の中に、飛び込めたなら






一人、荷物を取りに行こうと車のキーを君から預かった。


あの人が、ひとりで大丈夫?と尋ねたから、たぶん大丈夫、と答えた。




歩き出せば、後ろに足音。


君が後ろから、そしてすぐに横に並んだ。


ああ、いつだって君は、黙って人の欲しいものをくれる気がする。

大丈夫、だけど少し心細かった。




坂道、ゆらゆら並んで歩く。

静かな声。

ほろよい。

でも意識ははっきりとしてたんだ。



星が見えるよー

ー本当だ。。。


そう、二人でふらふら歩きながら
空を仰いだ


前も見ずに、ただ勘で前へ進む二人。

まっすぐ歩いていた足取りは蛇行して


でも、ずっとずっと、その距離は近くて

肩が触れ合った


君はあたしの後ろ髪をつかむ。

やたらあたしの髪に触れる君。

あたしは、そんな君の上着の裾をつかむ。


ふらふら、ふわふわ。





数年前のあの時、夜道を一緒に歩いていたのが君だったら

どうなっていたかな?

道路に寝転がって、けらけら笑った
あの時、隣にいたのが君だったら−







ふとした時に、きみはあたしの頭に手を置く。

あるいは、まるで頭をつかむみたいだけど。


酔ってるのか、あったかい手はいつも心地よくて。



傍にいるのが、心地いい。


そんな気持ちに、静かにドキドキしている。



もっと、待っていたらー

どうなっていたかな?


この距離が、むしろいいのかな。



たとえば、それが勘違いだったとしても

ねえ、いつから、君はあたしをー・・・







思えば一緒の空間にいるときは、気づけば近くにいる気がするね

どちらからともなく


あたしは、それだけでいいと、思ってる


でも


今あたしが自由になったら、どうなるかな?



たとえ結ばれることがなくても

ただ傍にいられるだけでいいんだ、と

この糸が切れてしまうことだけはないようにと


ただ、それだけで。








すき、だよ

でもつきあって、とは言わなかったのは


ただ君を、失いたくないから




この距離感が、切ないけど心地いい。

心地いいけど、なんだか切ない。

つまらないヤキモチは妬かないように気をつけている、とか

まだまだだね


友達にも妬くときもあるから

本当に、自分のこの気持ちは何とも言えないけど



でも、きっと




これがほんとの、友達以上何とか未満ってやつなんだって

実感したよ。

おかげさまでね。


いいんだ、今はー





あの、ゆったりしずかに言葉を交わす

そんな仲でいられたならー



それだけで。



***


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