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きみをおもうのは 僕だけ
きみを愛するのは 僕だけ
きみを護れるのは 僕だけ
そうであったら
よかったのに
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キミの言葉が染み渡っていくほどに
今、一番傍にいてくれる人が
どんどんかすんで どんどん滲んで
気持ちが消えてしまいそうに、なる
まだ キミへの気持ちが
生きてるんだ、此処に。
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今頃何してるかな
寂しがってないかな
あたしの顔忘れちゃわないかな
寂しい、な
キミと毎日、とは言わない
でも、ただ
たまに無性に
声を聞きたくなったり
触れたくなったりする
存在を確認したくなる
誰かと繋がりたいと思う
それが
キミだったら うれしいのにな
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夢を追いかけるって
聞こえは良いけど
時に残酷
なんでって?
そうだなあ
まず何より
この世界には
神様ってヤツが、いないからかもしれない
諦めの悪いシブトイやつと
後先考えず飛び込めるやつ
引きの強いやつ
無様にモガケルやつが
案外生き残ったりして
なんちゃって、ね
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水の中を悠々と泳いで
空を、とぶ
僕は魚だ。
僕は鳥だ。
僕は、実体のない、浮遊を許された存在だ。
そう、空想を膨らませながら
漂う
漂う
ただ、酔いながら
ゆらゆらと揺れる光の網が
背中や腕に映し出される
こんなに自由なのに
その網は
陽の温かさで
柔らかく 僕を捕らえる
その心地よさと言ったら!
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キミの残してくれたメッセージは
今でも 宝物みたいに
ひとつひとつが 大事なんだ
自分でも 不思議なほどに
だから、今も
キミとまだ繋がりがあること
すごく、うれしい
本当は、自分が傍に居て
キミが幸せになればと思うけど
今、キミの傍へは、行けないんだ
でも、どんな形だって
キミが幸せになるなら
うれしいんだよ
今も、キミの送ってくれるメッセージが
実はすごく うれしい
じんわり染み渡っていく度に
ああ、好きだなぁって
そう、想うんだ。
キミに、逢えてよかった。
今は、それでいいんだ。
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こんなもの、捨ててしまえばよかった
こんなもの、全部消してしまえばよかった
こんなもの、全部破りさってしまえばよかった
こんなこと、知りたくもなかった
全部、全部、ひっくり返る
きみなんか、きらいだ
それは、いとも簡単に
くるりと ひっくり返ってしまう
もう、かおもみたくない
きみなんか、きらいだ
だいっきらいだ
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きっと、壊すのも、切り離すのも、 すごく簡単なんだ。
でも、結び付けるにはすごく時間がかかった。 きっと、かかった。
だから、情も湧くし、捨てていいのかも悩む。
だけど、そんなのも飛んでいってしまうくらい
たまに放り投げてしまいたくなる。
とても、簡単に。 それも、幾度も。
本当に、それは大切なんだろうかと 疑ってしまうくらい。
本当に、大事なのかな。 本当に、大切なのかな。 本当に、必要なのかな。
本当に、好きなのかな。
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関わらなければよかった、と思ってしまうのは
過去にふと、触れてしまったとき。 ふいに、過去の話をされたとき。
誰、とは言われなくても、 それが当時はどんな存在だったかわかってしまう。
そんなときの、そんな自分が、嫌だ。
こんな気持ちになるから、 過去のことなんて聞かないでいたんだ。
何となく聞いていいのかなと思ったから聞かなかった、とか そんな理由、本当はその辺から引っ張ってきたフェイクだ。
本当は、変える事の出来ない過去に、 自分の気持ちを荒らされるのが、嫌だからだ。
自分のいない過去に、何があったって。
どうしてもあげられないと思ったり、 今の自分が敵わないと思ったり、 どんな風に過ごしたのかとか、 どれが真実だったとか、 そうじゃなかったとか、
そんなこと色々聞かされたって。
どんなにキレイに語られたって、
その時の世界は甘美なものでも どこか、ドロドロと生臭いものが纏わり付いてくるんだ。
そう、感じてしまう自分が、嫌。
だから、嫌。
本当は、恋愛って、苦手だ。
人間臭くて、感情が溢れかえっていて。
本当は、自分だって、 自身の一部は感性の世界で生きていかなきゃいけないかもしれないのに ちゃんと、誰かを好きになった事だってあるはずなのに
生臭くて、ドロドロした世界を、見たくないんだ。
キレイだと、美しい世界なのだというのなら、 きっとそうなんだろうけど。
でも、その美しさを 周りに溢れる恋愛に求めるのは、間違いなのかもしれない。
まるで、船か車に酔ったみたいに
気持ちが、悪い。
今頃、キミはどうしてるんだろう。
一度は叶わなかった、この想いだけど。
少しだけ、まだ灯るあたたかさ。
なんで、なんだろうね。
やっと、キミの傍に行けるようになったのに、
次は、キミが、僕の傍に来れなくなってしまった。
そうしてしまったのは、僕自身だけど。
時間差、なんだけど。
それでも、この繋がりを絶ちたくないのは、
僕の我が侭。
例え、それが蜘蛛の糸より細くても。
大事にしたいと、想うんだ。
想う、だけならできるのに。
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次から、次へと
紹介され
約束され
何処かへ行き
「思い出」を作り
繋がりが増えていく
時間が過ぎていく
キミは、どんどんと 僕を自分へと結び付けていく
僕は誘われるままに、
何となくうなづいて 何となく付いていって 何となく気を使ってみて
それなりに楽しんで
適応していくものだから
ついにパイプが増えていった
キミが、喜んでる キミが、少し誇らしげだ キミが、自慢げだ キミが、楽しそうだ キミが、笑ってる
それが、少しくすぐったくて 少し、嬉しかったから
楽しませてみよう、と
また少しずつ、少しずつ 動くんだ。
でも、そろそろ、バレるかも知れない。
それが、もしかしたら「愛」ってやつじゃ なかったことに。
自分だって、分からない。
キミの事は、嫌いじゃない。
むしろ、きっと好意を抱いている。
でも、キミの言うようなものかどうかは さっぱり、判らないんだ。
何かが、欠落していて
それが、キミといれば何か判るかもしれないと キミといれば手に入るかもしれないと
そう思った。
けど、今だ答えらしきものは出ず。
勝手な自分。
キミの幸せを思うなら
こうなる前に
もっと早く、決断を下せばよかったのかもしれないけれど
遅すぎることなんて、きっとない、よね。
待ってて、その内
キミの幸せ、導き出すよ。
きっと、それは 僕の傍では、ないだろうけど。
+++
さようなら って
うまく、言えるかな
泣いちゃう、かな
でも、そうすれば
あの人を
見つめられる
まだ見ぬ人も
ずるいな
でも、大事なんだ
大切なんだ
だから、本当は
泣かせたくない
でも
でもな
もっと
大切にしてもらえる場所が
きっとある
もっと
愛してくれるひとが
きっといる
だから
だから
いつか
うまく
さようなら って
言わなきゃいけないかもしれない
少しだけ
悲しいけど
少しだけ
寂しいけど
でも
でも
あの子が幸せになるなら
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